北野天満宮 船出の庭と梅園の詳細

北野天満宮 船出の庭と梅園
京都を歩くアルバム
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記事タイトル 北野天満宮 船出の庭と梅園
概要

←目次  2006年1月27日から毎日更新しています。 ※写真は全てクリックで拡大します。 昨日の記事に続いて、北野天満宮の梅苑に入りました。絵馬堂の横にある拝観受付を入ると、御手洗川が目に入ります。 北野天満宮では、平成39年に斎行される道真没後1125年・半萬燈祭に…… more 向けて境内の大規模な整備を行っています。 平安時代からの景勝地「北野松原」を再現するべく参道に松並木を造り、紅葉の名所である史跡「御土居」を整備、御手洗川を造営、昨日紹介した神社会館「文道会館」の建設もその一つです。 さらに、国宝絵巻「北野天神縁起」などに描かれた境内図や古儀の復興にも取り組んでいます。大正6年に調理所として建設された建物を、平成26年(2014)に本殿の西側からこの場所に曳家工法で移転して、道真の屋敷の紅梅殿を再現しました。 藤原時平の諫言によって大宰府に左遷となった道真は、住み慣れた紅梅殿も明け渡すことになり、今を盛りと咲き匂う梅の木を見上げて「 東風吹けば 匂いをこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ 」と詠んだとされます。 平成28年(2016)には、道真の屋敷だった紅梅殿の周辺に石敷きの小川を造り、湧き水を引くなどして道真邸の庭園を再現しました。(当初は「別離の庭」と呼んでいましたが、「船出の庭」に変更されたようです。) 同年11月3日には北野天満宮では初めての「曲水の宴」が行われました。道真は平安時代の宇多天皇のころに曲水の宴に何度か招かれていて、当社では「およそ1100年ぶりの歌会の再興」としています。 道真が日本古来の精神や中国の新しい学問の両方を兼ね備えるべきとする「和魂漢才」を説いたことから、和歌と漢詩を詠む「和漢朗詠」を再現したそうです。また、宴の前には、道真が宇多天皇をたたえて詠んだ漢詩の朗詠や舞「白拍子」も披露されたそうです。 紅梅殿の左に「連歌所の井戸」があります。北野天満宮には連歌会所があり、室町より江戸にかけては盛んに連歌会が行われました。連歌を献じて神の御意を慰める「聖廟法楽」が毎月25日に催され、朝廷をはじめ広く庶民にも親しまれて いたそうです。 井戸の後ろに摂社があります。「豊国神社」(豊臣秀吉を祀り、開運・立身出世の神として信仰されています)、「一夜松神社」(一夜千松の霊、延命長寿の神)、「野見宿祢(のみのすくね)神社」(野見宿祢命、スポーツ上達の神)。 摂社の鳥居と参道は拝観区域の中にありますが、社殿はその外にあります。これらの摂社は庶民信仰の神でもあるので、常時お詣りできるように配慮してあるようです。 「一之保(いちのほ)神社」(菅原大神、学業成就)、「奇御魂(くしみたま)神社(道真の奇魂、文芸・歌道上達の神)。神は、荒々しい側面を荒神(あらたま)、優しい側面を和魂(にぎたま)と区別できて、さらに 和魂は運によって幸を与え収穫をもたらす幸魂(さきたま)と,、奇跡によって幸を与え知識才略、学問、技術などをもたらす奇魂(くしたま)に分けられるそうです。(このあたりの梅はまだ若いようで、枝に花がいっぱい咲いています。) 「稲荷神社」(倉稲魂神、猿田彦神、大宮能売神を祀り、五穀豊穣 商売繁盛 火難除けのご利益があるとされます。) この広場は、以前は梅園に行く道の途中から入るようになっていたので、多くの人は立ち寄らずに通り過ぎていました。今回は一旦広場に入ってから梅苑に行くようになっていて、神社としては是非見て欲しいようです。 今年の3月10日には初めて春の「曲水の宴」が催されたそうです。私も同じ日に訪れたのですが、夕方だったので既に終わっていました。 梅苑に行く途中に紙屋川沿いの御土居の上を通ります。この日は遅かったので下には降りれませんでしたが、梅林が見えます。 「梅苑」には、約2万坪の敷地に道真ゆかりの梅50種約1,500本があるそうです。左に茶店があり、拝観券についているお茶券で茶菓子がいただけますが、後で立ち寄ります。 種類はよく分かりませんが、白梅、紅梅、一重、八重と様々に咲くの梅の間に散策路が延びています。 開花状況にもよりますが、毎年2月上旬頃から3月下旬まで梅苑を公開しているそうです。 向うに文道会館があります。 2月23日(金)~3月18日(日)の毎週末(金・土・日曜)には、初めて梅苑のライトアップが公開されています。通常の開苑時間は9時~16時までですが、ライトアップのときは9時~21時(20時半最終受付)だそうです。 LEDライトとかがり火、ろうそくの火を使った照明によって幻想的な雰囲気となるそうです。ちょうどろうそくの火を付けて回っていました。 茶店の方に向かいます。 こちらのろうそくには火がともっています。 「かがり火」は数は少ないようです。 ろうそくの器がひとつひとつ違っていて、手作り感があります。 茶菓子はいつもの茶店だけでなく、新しくできた文道会館のホールやテラスでも頂けます。この会館からは、今までにはなかった角度から梅苑が眺められます(TOPの写真も)。 もう少し待ってどのような雰囲気になるのか気になりましたが、帰宅が遅くなるのでここから出口に向かいました。 梅苑の出口は最初と同じ場所で、もう一度本殿の前まで来ました。 お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。   ★こちらを是非よろしく→   ブログ村→ ------------------------------------------------------------------- close

北野天満宮 船出の庭と梅園
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タグ 神社
投稿日時 2018-03-12 17:20:04

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