Golden Temple of DambullaNew town of Dambullaダンブッラ石窟寺院は「ダンブッラの黄金寺院」として世界遺産に登録されているスリランカ最大の石窟寺院です。ダンブッラのバスターミナルの近くにはATMがありますので、現金が必要な場合は調達するこ…… more とができます。さて、表門には怪しげな黄金の大仏があり、多くの観光客が集まりますので、我々は比較的空いている裏参道から入場します。岩山を切り開いた石段の道を登ります。スリランカは本当に巨岩や奇石が多いです☆時折出店を開いている露天商が声かけしてきます。岩山をさらに登っていきます。少々キツイが、眺望のよいところまで行ければ疲れも吹き飛びます。ちなみにここダンブッラの近くには「ローズクォーツマウンテン」ことジャーティカ・ナマール・ウヤナという南アジア最大の採掘場があるらしいです。鉱物が採掘できる場所に聖地が生まれるのはどこでも同じのようです。この門の近くで靴を預けて寺院に入場します。入場料は1500ルピーです。門を抜けると岩盤がむき出しになった岩山が目に飛び込んできます。ダンブッラ石窟寺院は紀元前3世紀に僧院として開山し、その頃からスリランカ最大の僧院として機能していましたが、紀元前1世紀(89BC～77BC)の頃、シンハラ王国の王、ワッタガーマニー・アバヤ王の時代に寺院として建築されました。Inscription of King Nissankamallaちなみにワッタガーマニー・アバヤ王はタミル人の侵攻を受けて、アヌラーダプラからダンブッラの地に避難しましたが、ここで力を蓄えて15年後再びアヌラーダプラに戻ることができたといい、御礼としてこの僧院を寺院として大改修したとのことです。その後、ポロンナルワ朝の王、ニッサンカ・マーラ王の時代には寺院を金箔に塗り大増築をしました。その後も増築や修復を重ねて現在に至っています。石窟の中に回廊があり、５つの石窟を繋いでおります。手前から第１，第２・・・第５の順です。Cave-1 Dewraja Viharaya「神々の王寺」Step of Lord Buddha, Rev. Ananda (Cave 1)第1窟はDewraja Viharaya（デーワラージャ・ヴィハーラ）。極彩色に彩られた壁画と仏像のクオリティに驚愕です！「神々の王の寺」とも「聖王の石窟」ともいわれており、紀元前1世紀に作られた石窟で、約14メートルの涅槃像とが祀られております。Rev. Ananda and Statue of Samadhi (Cave 1)写真の左脇の壁画と右脇の壁画の違いに注目。なぜか右脇の壁画はまるで西洋の天使のようなタッチの絵が描かれております。後付けで西洋の画家が書いたものなのでしょうか？Cave-2 Maharaja Viharaya「偉大な王寺」Maharaja Viharaya (Cave 2)圧巻だったのが、第2窟のMaharaja Viharaya（マハーラジャ・ヴィハーラ）！ダンブッラ最大の石窟で幅52メートル奥行き約25メートルもあり、計56体もの仏像が祀られております。天井や側壁に描かれた壁画、様々なお姿をした仏像や王像。まさに「小宇宙」と呼ぶに相応しい空間です！！見事な仏像もさることながら、やはり心を奪われたのは壁に描かれた壁画。壁画には様々な模様のほか、ブッダの生涯を描いたものや、シンハラ人とタミル人との抗争を描いたものなどスリランカの歴史なども所狭しと描かれています。まさにスペーシー。アクロス・ザ・ユニバースな壁画です☆見事な立像群。God of Samanはスリランカの菩薩で、日本では普賢菩薩として伝来されています。尚、ワッタガーマニー・アバヤ王やニッサンカ・マーラ王の王像なども祀られております。Cave-3 Maha Aluth Viharaya「偉大な新しい寺」Statue of Sleeping (Cave 3)第3窟Maha Aluth Viharaya（マハー・アルト・ヴィハーラ）は比較的新しい石窟で1747年にキルティ・スリ・ラージャーハー王によって造られました。計57体の仏像が安置されております。Cave-4 Pahchima Viharaya「西の寺」Somawathie Pagoda (Cave 4)第4窟はPahchima Viharaya (パッツィーマ・ヴィハーラ）で、他の窟に比べると狭い。現地のパンフレットによると、もともとこちらの第4窟がワッタガーマニー・アバヤ王によって造られた一番最初の石窟寺院と書かれています。（地球の歩き方によると、キャンディ王朝の末期に作られたと書かれていますが…）Cave-5 Dewana Aluth ViharayaDewana Aluth Viharaya (Cave 5)そして最後の第5窟はDewana Aluth Viharaya（デワナ・アルト・ヴィハーラ）。こちらも小規模で、いつの時代に作られたかは不明ですが、1915年にTholambugolle Koralaによって再築されたとのことです。Gods of Local (Cave 5)パンフレットによると「スリランカの神々」とされておりますが、白黒の神々と剣をもった兵士（王？）のポーズがなにか意味深に感じます。第1窟から第5窟までようやく見終わりました。とにかく「黄金寺院」という名に相応しい素晴らしい石窟寺院でした♪尚、仏像と撮影するときの注意点ですが、像の正面に立って記念撮影するのは「神様の前に立つ」ということでタブーだといわれておりますのでお気を付けください。寺院脇の池には蓮の花が咲いていました。「池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し」（阿弥陀経）そして聖なるニャンコさんも日向ぼっこです。入場口から出ると多くの売り子さんがいて、ポストカードとかゾウの置物とかを観光客に売りつけて来ます。ある売り子さんが「この岩の先にシーギリヤが見えるよ！」と親切に教えてくれました。ちなみに、こうして離れた場所からみると、ダンブッラは本当に「岩山そのもの」なんだな、と感じますね。すると、とても開放的で美しい風景が広がっていました。よーーく見てみると。。。おおっ、シーギリヤロックだ！どういう訳だか、思わず拝んでしまいました。ダンブッラから観光タクシーで一路コロンボに戻ります。本当はキャンディという文化三角地帯の一辺の古都に立ち寄りたかったのですが、その日のうちにコロンボから電車でゴールという南方の港町へ移動しなければならないため、「そんな時間はない！」と、ものの見事に却下されました。ちなみに写真はクルネーガラという町でコロンボから北東100キロに位置する町です。バスターミナルも立派です。クルネーガラ貯水池のほとりにてちなみにダンブッラからコロンボフォート駅までタクシーで約3時間。3日間付き合って頂いたツーリストタクシーの運転手さんに感謝です☆次回は要塞都市ゴールへシーサイドトレインで移動しましたの巻です☆ close

スリランカ旅行記　石窟の小宇宙 ダンブッラ - 極彩色で彩られた岩窟の黄金寺院