復興する神々@青巣稲荷神社の詳細

復興する神々@青巣稲荷神社
秩父・仙台まほろばの道
ページの情報
記事タイトル 復興する神々@青巣稲荷神社
概要

被災した地に神社が再建されることに、と~っても興味があります。 みんないなくなってしまったのに、なぜここに柱が立つの!?と、そう思います。 海側はコンクリートの壁ができていて海がみえませんし、 道があってもダンプや業者の車の往来がある程度で、 一般車でも用事がない限りこの道…… more は通らないと思います。 ずっとかさあげ工事が続いてるし。 そんな道のそばに青巣稲荷神社があります。 深山登山の帰り、やまちゃんが、いちご農園に行ってイチゴパフェが食べたいと。 「イチゴパフェ~」素敵な響き。∩(´∀`)∩ あ、八重垣神社・・・。 パフェを食べながら、八重垣神社を思い出す。 気になるなら行った方がいいよな~。 で、google mapで調べたら車で5分。 ちかっ! 行くしかないよね~。 そだね~。 で、八重垣神社は後にしまして。 もうひとつ立ち寄った神社が、青巣稲荷神社でした。 やまちゃんがその神社の隣のお寺で「寺カフェ」をやっていた時、 青巣稲荷神社が好きになったそうです。 それで案内してもらいました。 ------------------------------------------------- そんな被災地に立つ柱とは・・・。 被災してしまった土地に、復興しようと神々の柱が立つのはなぜでしょう? 宮司さんも近くに住んでいないから通いですし。 青巣稲荷神社は、お稲荷さんで稲ですね。 アイヌのカムイの物語で、「小さなアワの穂」を思い出しました。 (C)小さなアワの穂 地元の人たちが祈りを捧げていた結果、 小さな稲の神だったのが、大きく成長したけれど、津波がその地を襲った。 そして人々がいなくなってしまった。 大きく成長した稲の神は、どうしてよいかわからず。 一緒に、天に上がってしまえば良かったけれど、そうもいかない。 「残された柱を大きくしなければ」と、必死の想いである人のところへ行った。 ある人とは、現在の宮司さんです。 と、いった物語が浮かびます。 (C)小さなアワの穂 神々は人を救うためにあると思っている人が多いと思いますが、 私はそうは思いません。 結局は、自分で自分を守るしかないのです。 お母さんは子供を守る。 神という存在は、その姿を映す鏡の役目だけですから。 震災をみて、気づいたこと。 神というと何だかわからなくなりますし、 神が何かという説明は、意味がないのですが。 神社の場合、柱という方がしっくりきますね。 それが木であることも今回よくわかりました。 ただ、霊体はあると思います。 私の場合、オーラで登場することを知った。 目には見えませんけど。 何かの霊体が、危機一髪なところを助けていると思います。 自分についている守護霊や、先祖の霊、その地にいる霊など、 良くも悪くも人に影響を及ぼします。 しかし、「神社」となると、人がいないことには成立しないと思う。 「鏡」であるように、あらゆる万物を映す鏡がなければ柱が下りない。 この世を産み出す創造主は、人間の鏡を通して自らの姿を見る。 そのため具現化する人間がいないと、想像から生み出せない。 だから神社があって、祈りがあり、それで稲穂が実る。 でも、ここは近くに人が住んでいません。 その生活基盤を失っている。 では、その鏡はいったい何を映そうとして柱がおりたのか? という興味があるんです。 神社はこうあるべきだ。 という概念が覆される話です。 青巣稲荷神社に関しては。 震災が起こったことでたくさんのものを失ったけれど、 その分、たくさんのものを得ました。 新しい概念が生まれています。 それは、いろんな出来事を聞いていると、本当にそうなのです。 地震、噴火のメカニズムもわからなくなった。 今までのようにはいかなくなっている。 でも、本当は、そうならないように、気づかなければならないのだが・・・。 (熊本から神輿がやってきました。) ----------------------------------------------------- 青巣稲荷神社がどのようにして震災から復興したのか。 産経新聞「想う 4年目の被災地】1月 青巣稲荷神社禰宜・藤本和敏さん(45)」より。 http://www.sankei.com/smp/region/news/150111/rgn1501110027-s.html 「宮城県神社庁によると、青巣稲荷神社の創建は大同2(807)年とされる。 平安時代から続く由緒正しい神社だ。同町花釜地区の住民に愛され続けてきたが、 震災で本殿も鳥居も全て流されてしまった。. 藤本さんは名取市で福祉の仕事をしていた。震災後に山元町へボランティアに入り、 がれきの片付けをする中で、平成23年5月に同町の普門(ふもん)寺の 坂野文俊住職と出会う。同寺で流された遺骨集めや法要を手伝う中で、 檀家との交流などを目にし、心境に変化が出てきた。. 「寺も何もなくなったら地域は元に戻らない。今がつらくても、 頑張れるような心のよりどころが必要なんだ」. 寺のボランティアと同時に、神社の再建にも力を注いでいた。 神社から流された鐘を発見し、鐘付き台を被災家屋の廃材から作ったり、 夜間のライトアップなども実施。震災後に、同地区から住民は減ってしまったが、 なんとかして人が集まるように工夫を重ねた。寺院には宗派の違いや檀家制などがあるが、 神社は地域住民全員のもの。神社の再建は地域の絆の再生に欠かせないと考えていた。. 転機は昨年1月に訪れた。神社の前任だった宮司が退任を表明。 もともと高齢だったため、満足な活動ができていなかったのだ。. 後継者はいない。神社の再建に尽力していた藤本さんに白羽の矢がたったのは 自然の流れだった。周囲の期待も感じていた。数日悩んだが、気持ちを固めた。 こうして同年8月から神職養成講習会に参加し、9月に資格を獲得。 11月に神社の禰宜に就任した。. 「神様は参拝する人の心にいると思う。津波で流されたらいなくなるわけじゃない。 神社に宮司がいないと意味がないので何とかしたかった」. 自宅に神棚はなかった。日本の神様で知っているのは数えるほど。 寺社をめぐって御朱印を集めることがブームになっていることは、聞いたこともなかった。 それでも誰もやらないなら自分がやる。藤本さんの決意が実った瞬間だ。.」 ------------------------------------------------------------ やまちゃんが、好きになる理由がよくわかった。 みんなで築いていく神社。ということなんだよね。 自由に想像できる神社。 神社のルールとか、別にいらないし。 本来、こうあるべきなんだろう。 神社に依存している人は、ここにくると、違和感があると思います。 私は、アミューズメントみたいな神社だな、と思ったり。 あっちこっちに、いろいろなモノができている。 いろんな所から持ってきて建ててますので、統一感がないんだな。 それが良かったりする。 いろいろ見渡さないと、何が隠れている? か、わからない。笑 なんかいるな~と思って上をみたら見つけた。 龍がいた~。 ふすまがあると開けたくなる。 誰かの家にお邪魔したみたい。 森の中にこの扉があったら、マヨイガだね。 月待講の二十三夜碑がずらっと並んでいた。 すごいね。こんなに集まっているのは初めてみました。 二十三夜の月待講は、けっこう多いのです。 下弦の時の真夜中にでる半月で、弓月といいます。 弓月を逆によんで、ツクヨミになりました。 月を読むというのも、呪術的な意味があると思いますが、 海側に特に月待講があったならば、潮汐波の予測とかしていた事もあったのでは? タイダル・ボアとも言うのですが、大潮の日に、満潮時に向かって潮が河川に進入し、 逆流することを言います。 月待講も中国が由来だと思うのですが、若い頃、上海へ行っていた時に、 杭州の銭塘江をみました。 銭塘江は、満潮時に逆流する川として有名で、とっても大きい大河です。 茶色の泥水だけど。 日本の川とは比較にならないほどの大きさ。 もし落ちたら、そく消えておしまい。それくらい濁流がすごいんです。 そんな中国由来の太陰太陽歴を考えると、月をエネルギーとしてとらえる理由は、 水と月はリンクしているからででしょう。 それにより川の水量が上がることはあるので、古代はもっと潮汐波が強かったと思います。 ------------------------------------------------- さて、私はこの神様がずっとここに残ると決めた理由は、 ご神木と思うこの木があったからだと思うのです。 見た時、ぎょっとした。 (ぞっとはしない。) 巨木が残ったから、柱がこの木を伝わっておりてきたのかな。 この神社で重要なのは、やはりこの木なんだろう。 だから降りてこれるんだ。 さて、神社の由来についてみると、どうやらまた志賀なんだな…。 祭神 ウカノミタマ 配神 大山咋神 「大同2年花釜浜の開けたる時の創立と伝えられ観世音の石像を安置して 宗敬したという。文治五年奥州平泉藤原氏家臣岩佐八郎太左工門外六名が 当浜に来て塩焼きを業として生活した。 地方の守護神を拝すべく観世音に詣でた時その粗造なる見て更に小殿を建立し、 持参して植えた青木が神木である。 往時十一面観音を祀り部落民これを宗敬したがたまたま 「青き巣の中に仮宮を為し氏子数多を取り立て繁昌得させん」との神託により 神の御名を青巣明神と申した。」(看板より) 青き巣の中・・・蒼き狼みたいだな。 ウカノミタマは、山城国紀伊郡稲荷総本宮から稲荷大明神を勧請している。 それで「山城国紀伊郡」の稲荷神社を調べてちょっと驚いた。 秦氏系と荷田氏系の所以があるという。 秦氏は伏見稲荷神社の創始になるのだが、荷田氏の祖は雄略天皇の磐城王だったかな。 先月、鶴ヶ谷にいった時に、白鳥稲荷神社があるのを知った。 それで以下の話を書いていた。 秦氏なんだ、と思っていたところで、山元町で繋がっている気がする。 「秦氏・中家忌寸(ナカツイエノイミキ)等の遠祖・伊侶具(イログ)は稲や粟などの 穀物を積んで豊かに富んでいた。ある時、餅を使って的として弓で射たら、 餅は白い鳥になって飛び去って山の峰に留まり、その白鳥が化して稲が生ひ出でたので、 これを社名とした。  その子孫の代になって、先祖の過ちを悔いて、社の木を根こじに引き抜いて 家に植えてこれを祀った。いまその木を植えて根つけば福が授かり、 枯れると福はない、という』 白鳥は穀類そのもので、伝染病をもたらした説もある。 白鳥のあるところよく肥えるので、稲の繁栄をもたらすために置かれたと考えられます。 「社の木を根こじに引きぬいて」というのは、 「樹木の活着によって禍福を占うという呪的行為で、 稲荷神のご神木とされる「験(シルシ)の杉」の起源説話でもある。」 ※稲荷信仰/稲荷神顕現伝承より http://www.y-tohara.com/inari-densyou.html 大山咋神は大年神の子とされますが、咋は杭のこと。 「大山に杭を打つ神」という意味なのだから、ここに「残された柱を大きくしなければ」 という言葉はまさにそのままだった。 青巣神社の主は、「杭」なんだ。 日枝山や京都の葛野(かずの)がルーツなんだけど。 葛城王朝とか、封印されたと思われる石室の紋様とか・・・ フツフツ思います。 比叡山の麓の日吉大社(滋賀県大津市)が大山咋神を祀る全国の日枝神社の総本社である。 ということから、志賀神にいったけど、またここで繋がってしまった。 ほんとに山積見神が多いね~。 瀬織津姫は、琵琶湖が発祥ってことないかね。 大山咋神が大山積見神と同一という説もありますが、よくわかりません。 「賀茂別雷神社の神山(こうやま)には、日吉大社、松尾大社と同様に、 巨大な磐座があり、陰陽道の影響が強いなど、三社の共通点が指摘されている。 また、日吉大社の山王祭は、大山咋神と鴨玉依姫神の結婚を再現しているともされる。」 (Wikipedia) なんとな~く、賀茂家が強い土地のような気がしますが、 八重垣神社は縁結びだと地元の方が言っておりました。 宮司さんが女性なので、やっぱり青巣稲荷神社も巣だから、 どちらも復興する力をサポートしているのは、女神の力が働いているわけですね。 亡くなられた方のご冥福と、鎮守の森になるよう、お祈り致します。 次はちょっと八重垣神社について。 close

復興する神々@青巣稲荷神社
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(宮城県) 神社
投稿日時 2018-03-28 02:20:03

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