昨日は少し足を伸ばして、京田辺市の一休寺に行ってきた。京都府ではあるが、宇治市、城陽市、八幡市の南に位置する。京都は本格的な紅葉のシーズンに入り、この数年、宿泊施設、交通渋滞、観光地に大挙押し寄せる国内外の観光客により、一般市民の生活にも悪い影響を及ぼすようになり、何かと課題を増…… more 幅させている昨今。京都市は最近観光方針として、京都市内の一極集中を是正するために、市外の観光地の掘り起こしをすると言っていたが、そういった意味ではこの一休寺はお手本になるお寺のようだ。一休さんのお寺として知られている酬恩庵（しゅうおんあん）は、通称一休寺と呼ばれ、もとは妙勝寺といい、大応国師によって1288～1293年に禅の道場として創建。     その後、戦火で荒廃していたのを一休禅師が1456年に再興し、師恩に報いる意味で「酬恩庵」と命名下と伝わる。禅師は88歳で亡くなるまでの晩年、ここを居とされていた。長い参道吸い込まれるように進んで行くと…そうすると、受付なるものがある。 まだ見頃前だと聞いていたが、受付の頭上は程よく紅葉が進んでいた。受付を済ませ曲がって進むと更に石畳の参道が続き、その先には中門らしきものが…両脇の足もとにはビロードの様な苔が敷き詰められていた。この横の壁の向こうには、江戸初期の建築様式をそのまま残している庫裏、方丈、方丈周りには石川丈山、松花堂昭乗、佐川田喜六の合作による、南庭、東庭、北庭が施されている。又、方丈襖絵は狩野探幽が49歳の時の筆によるもので、ショウショウ八景、林和靖、陶淵明が描かれている。そして方丈中央には一休禅師の木像を安置していて、この木像は禅師逝去の年に高弟墨済禅師に命じて作らせたもので、自身の頭髪と髭を植えたとされている。誠にリアルな木像である。この中門を潜ると、真正面に本堂、開山堂、鐘楼、多くの建物が点在する。このエリアには多くの一休像が奉納されていて、少年一休像、石仏群、この石像が前説の一休禅師の木像に近い風貌で、何かとネット画像で見かける石像で、頻繁に参拝客が写真に収めておられた。一段高い背後に回り込むと、一休禅師の石仏群がモアイ像のように並んでいた(笑)。                             本堂のこの先の宝物殿には、一休禅師のの墨跡、遺品などが展示されていた。一休寺は2018年秋のJR東海「そうだ　京都、行こう。」のキャンペーンにも選ばれていて、隠れた紅葉名所として今注目を集めているそうだ。   紅葉の見頃前でも十分楽しむ事ができたが、この時も多くの観光客が押し寄せていたが、見頃になると紅葉と観光客に驚くのでは！？今回は石川丈山、松花堂昭乗、佐川田喜六の合作による、方丈の周りの南庭、東庭、北庭を紹介出来なかったが、紅葉シーズンが終わり、落ち着きを戻した時に改めて…  京都市 ブログランキングへ にほんブログ村　京都風景写真 close

酬恩庵　一休寺の紅葉見頃直前