片岡神社（住吉神社）（静岡県榛原郡吉田町住吉2212-1鎮座）御祭神底筒男命・中筒男命・表筒男命（住吉三柱大神）息長帯毘賣命（神功皇后）延喜式神名帳「遠江國蓁原郡　片岡神社」石鳥居片岡神社はシラス漁で有名な吉田漁港の近くにあり、駿河湾に面した釘ヶ浦の中心に位置します。片岡神社が正…… more 式名称で、通称「住吉神社」「片岡住吉神社」と呼ばれています。現在の祭神は底筒男命・中筒男命・表筒男命（住吉三柱大神）、息長帯毘賣命（神功皇后）を祀っていますが、渡曾氏神名帳考証によると、木花開耶姫命が祭神と記されています。社殿本神社の創建について、吉田町の公式ホームページに本神社の記述がありましたので抜粋します。大和国片岡神社から分霊が移された古社で式内社・片岡神社とされている神社ですが、仁徳天皇の頃、摂津国住吉大社から分霊を移し、以後、住吉大明神と称されるようになりました。これはこの地方の生業が農耕(片岡神)から漁業(住吉神)へ変化した結果と考えられています。とあり、創建時期は不詳ですが、惣國風土記に、『遠江國榛原郡片岡神社、孝霊天皇六年三月、初所 祭住吉之神也。』とあり、いわゆる欠史八代の頃から祭祀していたとされていますが、あまり信憑性がありません。尚、延喜式神名帳に記載の「遠江國蓁原郡　片岡神社」に比定されています。本殿神社概要名称片岡神社（通称住吉神社）所在静岡県榛原郡吉田町住吉2222-1由来当社は、遠江国榛原郡倉ノ庄にあって住吉大明神とも称せられ、明治維新後に片岡神社を正式名称としました。延喜式神名帳に記す古社で、社頭は古くは広大でしたが、明治政府による上地、戦後の農地政策等のため減少し、現在は5913平米です。社殿は大正二年帝室技芸員伊藤平左衛門氏の設計により再建され、平成五年に大屋根を吹き替えました。祭神底筒男命・中筒男命・表筒男命（住吉三柱大神）、息長帯毘賣命（神功皇后）奥之院星宮神社末社厳島神社、稲荷神社、津島神社、船玉神社、十二祭神社、西宮神社、琴平神社（以上、境内案内板より抜粋）拝殿内に祀られていた船片岡神社祭神住吉神（風土記）。惣國風土記四十八残缺云、遠江國榛原郡片岡神社、孝霊天皇六年三月、初所 祭住吉之神也。式社考云、「谷口村にある住吉也と云ふ、未詳」参考云、在 下吉田村。（神社覈録より）片岡神社今片岡郷下吉田村にあり。遠江風土記傳、巡拝舊祠記、榛原郡神社考。按上下吉田村、古へは一村にして片岡村といひいを按上下吉田村とせられしなりといへり。（神祇志料より）本神社の社殿脇には一艘の漁船が祀られています。案内板によると、この船は『住吉丸』と称し、かつては「松栄丸」として鎮座地の本橋造船所で建造され、昭和四十八年から平成二十年まで底引き網（沼えび）や引き網（しらうお）などの漁船に利用されていたとあります。拝殿内にも昔の漁船の模型が奉納されていましたし、海民の崇敬が篤い現れなのでしょう。尚、現在の社殿は大正二年建立のものです。左：津島神社・稲荷神社・厳島神社　右：船玉神社左：星宮神社　右：十二神神社・西の宮神社・琴平神社社殿から神門を望む境内脇にはかつての社地だった吉田小学校があり、校門前には神池だったと思われる池が今も残されています。次回も針ヶ浦をさらに南下します♪ close

遠州の社　片岡神社（住吉神社）漁船が境内にある式内社