信濃国一ノ宮 諏訪大社上社 本宮 諏訪信仰の中心地へ再訪の詳細

信濃国一ノ宮 諏訪大社上社 本宮 諏訪信仰の中心地へ再訪
Journey To The End
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記事タイトル 信濃国一ノ宮 諏訪大社上社 本宮 諏訪信仰の中心地へ再訪
概要

諏訪大社上社 本宮(長野県諏訪市中洲宮山1番地鎮座)御祭神 諏訪大神建御名方神(本地仏 普賢菩薩)・八坂刀賣神、・八重事代主神延喜式神名帳「信濃國諏方郡 南方刀美神社二座」 名神大信濃國一宮・旧官幣大社大鳥居(写真は2010年撮影のもの)諏訪大社上社へ約9年ぶりの参拝。前回参拝時…… more は丁度小宮御柱祭が境内で開催していて、少し忙しなく且つ小生の知識不足などが重なり、とてもヘンテコな記事でした。今回は境内にある建造物について、手元にある守矢史料館周辺ガイドブック「諏訪大社上社古図」や過去文献などと現在の「境内案内図」とを見比べしながら記してみます。(さすがに上社古図の掲載は控えます)現在の境内案内図延文元年(1356)の「諏方大明神画詞」や室町時代後期作成の守矢家所蔵「物忌令」、そして天正年間~江戸時代初期に作成された「上社古図」と現在の境内図と比較すると、以下の相違があるようです。・本宮には上壇・中壇・下壇に分かれていた。・上檀:御神石である「硯石」は格子で囲われていた。(現在:硯石と勅願殿・神饌所・幣拝殿)・中檀には「宝殿」や「経所」等が建っていた。(現在:宝殿・布橋などがある場所)・下檀には「拝殿」や「廻廊」等神事を行う建物があった。(現在:勅使殿や天流水舎・神楽殿などがある場所)・「上社古図」の頃は、現在と同様に本宮幣拝殿は諏訪明神の依代であった大祝諏方氏が居住していた場所である前宮に向かって配置している。・幣殿裏手(現:神居)に鉄塔があったが、現在は取り払われ菩提寺だった温泉寺に移された。・「上社古図」を見ると、境内には多宝塔や周囲には五重塔等も建っていたが、明治時代の廃仏毀釈により取り壊された。・「上社古図」を見ると、かつての神楽屋は拝殿に向かい合うようにして建っていた。…といったところです。拝殿入口門から入場し参拝所へ。そこから重厚な幣拝殿、そして磐座である硯石を拝むことができます。諏訪大社本宮は、現在諏訪上社の中心であり、諏訪市中洲に位置する社。四社ともに本殿を持たず、上社は神体山(守屋山)、下社は御神木を御神体としています。拝殿の左手には東西宝殿が上社本宮の御祭神は建御名方命で、かつての本地仏は普賢菩薩。本神社の鎮座時期は不詳ですが、阿蘇氏系図の添書に、「(麻背君の子「乙頴」の霊夢に)建御名方命大神が現れ、神の御衣を脱ぎ着せて申すに『我に身体はなく汝をもって体とせよ』と御神託があったといい、のちに用明朝二年(587年)三月、湖南の山麓に社を構え、諏訪大神及び百八十神に千代田の忌串を挿して斎き奉る」とあります。その後「乙頴」は、人格神(現人神)となって諏訪大神と称し、その子孫で神氏(諏訪氏)の祖である有員が大祝の体系を作っていったといいます。拝殿右手には神饌所・遥拝所背後には硯石が前宮でも記しますが、上社は諏訪大神(神氏)と先住民族で神長官に任ぜられた守矢氏による二重構造で祭政を司ってきた社で、狩猟や焼畑などを中心とした在地信仰と習合した形態に対し、下社(諏訪大社春宮・秋宮)は官社の意味合いが色濃く、水霊信仰と稲作を中心とした信仰形態のように感じます。つまりざっくりと分類すると上社:洩矢神(or 先住のミシャグジ信仰)+出雲系渡来下社:出雲系渡来+ヤマト王権といったところなのでしょうか。尚、日本書紀に持統天皇五年(691年)に風神「信濃須波(すわ)神」として勅祭を受けたという記録が初見とされています。硯石脇片拝殿の奥には苔に蒸した御神石である硯石が祀られています。『諏方上社物忌令』記載『七石之事』に挙げられた霊石のひとつで、諏訪明神が降臨した磐座として位置付けされています。七石之事では、「硯石、 水不増不減ナリ、三界之衆生之善悪ヲ被レ註硯也」とあり、本来は水分神(みくまりしん)として崇められたのではないか、といいます。硯石とは前方脇片拝殿の屋根の上に見える石のことで、この石の凸凹は常に水を湛えているところからその名が来ている。鎌倉時代の大社の神楽歌に明神は 石の御座所に おりたまふみすふきあげの 風のすすみたとある如く明神の天降り給う場所であり神降しをする古代宗教の最高至極の位置であったと云われている。(境内案内板より)御沓石尚、本宮には御沓石・蛙石があり、御沓石は一の御柱の裏手、石垣の手前に坐してます。元旦に行われる蛙狩神事という祭事が行われています。この祭事について色々な諸説がありますが、混乱するだけですので控えます。七石之事一、御座石ト申ハ正面之内二在リ、件之蝦蟆神之住所之穴通 竜宮城ニ 退治 蝦蟆神ヲ、 破穴以 石塞其ノ上ニ、坐玉シ問、名ヲ石之御座ト申也口傅在之一、御沓石、 社内ニ在リ、 是ハ波ニ浮キ平沙ヲ走ル御沓ナリ、生類恐テ此石之上ニ不上也。一、硯石、 水不増不減ナリ、三界之衆生之善悪ヲ被レ註硯也一、甲石、社内ニ在リ、闇夜ニ如 星光之輝一、小袋石、 磯並ニ在リ乾珠是ナリ一、小玉石、海端ニ在リ、満珠是ナリ一、亀石、千野川ニ在リ、浮石ナリ、七石之口傳在之東鳥居と大欅東鳥居から境内を巡ってみます。写真手前の太い幹を持った木は御神木の大欅で、かつて贄・御狩のお供物を掛けて祈願したという伝承がある樹齢千年以上の老樹です。神馬社(駒形屋)東鳥居の隣にあるのは神馬社。享和年中に両奉行の花岡氏が建立し、現在の建物は弘化三年(1846年)に建立されたものです。入口門そして入口門へ。四脚門は文政十二年(1829年)に建てられたもので、大工は上社宮付原左衛門親貞の弟子である髙部(茅野市宮川)の藤森広八のものといいます。背後には二の御柱が立っています。出早社入口門の脇には諏訪大神の御子神を祀る出早社の祠があります。出早社(摂社)御祭神 出早雄命例祭日 十月十五日祭神は諏訪大神の御子神であり地元の人々からはお諏訪様の門番神として崇められている。又古くからイボ石神として敬われ小石を捧げてイボの全快を祈る風習が残されている。(境内案内板より)布橋(脇は宝殿)入口門から布橋を渡っていきます。現在の布橋は、三十九間(約70メートル)の長さがあり、その脇には遥拝所や摂末社などが鎮座しています。絵馬堂(額舎)入口門から一番近くにある建物は絵馬堂(額舎)。「上社古図」には此の地に十六善神堂・食堂・水風呂・奉経所が描かれております。ちなみに十六善神とは、般若経を守護する神のことらしいです。摂末社遥拝所額舎の隣にはミシャグジ十三神といわれている「十三所遥拝所」がありました。今回は十三所の境外社の一部を巡っておりますので、後の記事で詳細を記していきます。摂末社遥拝所 国重要文化財文政十一年(1828年)の建造である。昔は十三所遥拝所とも称し、前宮を始め上の十三所・中の十三所・下の十三所計三十九ヶ所の摂社末社を遥拝する所であった。現在当大社の摂末社は約百社あり朝夕この社を通じて遥拝している。(境内案内板より)大国主社東宝殿と摂末社遥拝所との中間にあり、かつては大黒殿と呼ばれていました。現在の社殿は文政年間に亀屋長兵衛の寄進によるものといいます。大国主社(摂社)御祭神 大国主命例祭日 五月十四日諏訪大神の御父神である大国主神を祀る社で、古事記によれば諏訪大神「建御名方神」は大国主命の第二子と記されている。(境内案内板より)大国主社の隣には宝殿と四脚門がありますが、拝殿前の斎庭には七五三の参詣客が数多くいらっしゃったので、写真掲載は控えます。宝殿は御柱の年毎に交互に建替えられ、古い宝殿の神輿を御柱祭の年に建替えた宝殿に移すとのことです。五間廊布橋の下段には五間廊と勅使殿があります。勅使殿は中世には「御門戸屋」「帝屋」と表記されていて元和年間(1615~1624年)に建立したといい、大祝が就任することにここで神事を行ったとされています。勅使殿の前方の五間廊は昭和十九年に造られたものです。勅使殿勅使殿 国重要文化財現在の勅使殿は元禄三年(1690年)の創建であり安政年間に大修理を加えてある切妻流れ正面大唐破風造りである。中央の記録では神門戸屋・帝屋とも書かれており、建武二年(1335年)大祝即位の記録には御門戸屋にて神事があり社殿に布を敷いて其の上に五穀を備えそこに大祝が着座したことが見えている。また勅使参向の折には幣帛の授受が行われた處である。元旦の蛙待神事や御頭受神事も行われた所である。当時の勅使殿は今の神楽殿の前あたりにあり拝殿の性格をもっていた。(境内案内板より)神楽殿(かつての舞台)現在の神楽殿は文政十年(1827年)の大隅流大工原五左衛門、伊藤安衛によるもの。「上社古図」には神楽所は拝殿正面、参拝所の隣に『神楽屋』があり、『舞台』とは別のものだったようです。かつての『舞台』は御柱に合せて6年毎に建替えられていたといいます。五穀のため池神楽殿の脇、清祓池の手前には五穀のため池があります。毎年春の御頭祭には近隣の農家の人々が種もみを浸してその浮き沈みに依って豊凶を占った池である。(境内案内板より)尚、このため池の手前には天流水社が鎮座しています。勅願殿そして境内の一段高い場所には勅願殿があり、かつては祈禱所と呼ばれていました。この勅願殿は幣拝殿とは異なり、守屋山に向かって建てられています。勅願殿 国重要文化財勅願とは天皇の祈禱という意味である。当社の場合この建物は御祈祷を行う場所である。建立は元禄三年(1690年)といわれ建物の配置は諏訪大神の御神霊が宿る守屋山(御神体山)に向かい建てられ古図には祈祷所と記されている。幣拝殿が大社の恒例祭典や重要神事を斎行して国家安泰並公事の祈願を執行する場所であるのに対して勅願殿は個人私事の祈禱を行う場所である。(境内案内板より)高島神社石垣内が出て社務所の向かいに、諏訪大社大祝を祀った高島神社が鎮座しています。高島神社御祭神諏訪頼忠公 大祝中興の祖・諏訪藩祖諏訪頼水公 大祝・高島藩初代藩主諏訪忠恒公 高島藩二代目藩主例祭日 九月二十三日本来の例祭日は、九月二十三日であるが、最近は八月十二日に神裔の御参列のもと例祭を執行している。諏訪氏は当大社の御祭神諏訪大神の子孫で上社最高の祝職大祝となり更に藩主として政治を行った。この祭政一致の形態は往古より続く諏訪の特徴である。御祭神は江戸時代初期における高島藩中興の藩主三代の御遺徳を尊びお祭りしている。(境内案内板より)塀重門から外を眺めると、今回は境内を一周するような構成で綴ってみました。次回は諏訪大社上社 前宮です。御朱印 close

信濃国一ノ宮 諏訪大社上社 本宮 諏訪信仰の中心地へ再訪
サイト名 Journey To The End
タグ 神社
投稿日時 2019-07-12 02:20:06

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