北島さんから参拝するから、滅多に通らない二の鳥居参道を歩くのだって久々！今日は参拝者は少ないようです。雪は雨へと変わり、その雨も傘をさすかささないか悩むほど小粒参拝静かだね。本当に静かだね。今日はゆっくりと大国主様とお話してみようおっと、その前に、久々に参拝者が列を作らず数人程度…… more しかいないから、素鵞社に参拝しよう八雲山の磐座に触れるのも久々ここへ来て、結構授かった御神気消耗して、スッカラカンに近かったんだな私…と、気づくや、や、やばいわ～、それってそりゃ数日夢見が悪いはずねそんな悪かった夢見も、深夜に原因を探って昇華し、明け方にとても美しい夢をみた八雲山に向かって歩いていると、そこには小川を挟んでシンプルながらも美しい、素鵞社程度の大きさの社と鳥居が幾つかあり、とても美しかった小川の水は蒼く清々しく、緑もペリドットからグリーンオニキスのように鮮やかで、南天もあれば、小さな山桜も咲いている季節感はないが、日本の四季の美しさを全て揃えた様な風景だった『火を灯すといいですよ。』清流くんの声で、小さな蝋燭に火を灯して地面に置いてみると、そこには銀色の山折になった金属の細長く平たいものがあり、それに合わせ鏡の様に写し出された文字は、『ありがとう』だった。『彼女は、浄化されて昇華し、神の世界へと戻れたのね。』『そうです。姫がお戻しになられたので、これは彼女からのお礼の景色です。』そう、優しく清流くんが答えて顔を向けるように促したのは、桃の神紋を掲げた社『不思議、私は彼女は穢れて神落ちしたから角が生えていたのかと思ってたけど、彼女は鬼神だから角が生えていたのね。』『そうです。鬼もまた神。それがこの国に八百万の神々が存在する証。けれど、残念ながら人間の中には神である鬼を良くはない意味で無理矢理に使役…いえ、奴隷のように扱い、穢して、使い捨て、狂わせる輩がいる。そんな輩に神としての矜持を折られ、汚され、さぞかし悔しかった事でしょう。本当はそんな事などしたくはないのに、無理矢理に縛られ、人を呪い祟る道具に成り果てたのですから…。』『そうね、本当に酷くて腹が立つ…。』叫び狂い伸ばした手は、緑に爛れ、無数の眼があり、もがき苦しんでいた。その手を取り、引き上げ、抱き締めて宥め、浄化した彼女は、とても美しい雪の様な白い肌に烏の濡れ羽色の長い髪、紅玉にも似た美しい瞳に、真珠色の一本の角を持った鬼姫だった。そっと耳打ちしてくれた名もそんな鬼姫に相応しく気高い間違っても祟り神などではない。『彼女が今後は鬼神としての役割を全うできます様に…。』そう呟いて、目が覚め、しばらくその夢を思い出しながら微睡み、また眠りについた。「鬼神が桃の神紋の社に戻る、鬼は改心して桃太郎に宝を渡したからなのかしらね？」ポツリと出雲大社を眺めながら呟く。どちらが鬼でどちらが神かは、時代によっても異なる。勝者と敗者では歴史的に天と地ほどの差があれど、人知れず語り継がれる。けれど、それも遠い昔の話。神々はそれぞれに役割を全うする。怨む怨まずなど、人の小さな心の中でしかないのかもしれない。それぞれに持ってる感情や想いのどれに反応し、受けとるかも人によって違う。だから、少しでも神々の優しさや懐の深さを、賢き心を受け取れる様に成れたらいいと思う。それはきっと、私の心にあるものと結び付くのだから close

１２月６日出雲大社