今日は夕方前から雨が降り出した。梅雨にはまだ入っていないと思うが、少々むしむしとしている京都。先日智積院の新緑を撮影した後、いつもなら泉涌寺の塔頭に立ち寄るのだが、その時は何故か東福寺を目指していた。 去年一昨年と紅葉期の中国人、欧米人、世界各国の観光客が押し寄せ人出は…… more ピークに達し、地元民はおちおちと立ち寄れない状態だった。この時期の臥雲橋から眺める通天橋は唐楓をはじめ約2000本もの青もみじみ中に、埋もれるかのように浮かんでいる。こんな光景はめったに見れないので、思い切り楽しめる。確か2、3年前の夏の盛り、三門前の放生池の蓮の花を撮影に訪れた。 勿論まだ蓮の葉は確認出来ず、睡蓮の葉が池を覆い出していた。中央に三門へとつながる石橋が架けられていて、目を凝らしてみるとアオサギが佇んでいた。思遠池(しおんち)と呼ばれるこの池には、夏の盛りには「思遠の蓮」と呼ばれる蓮が、辺り一面に見事な花を咲かせる。コロナでめっきり人が途絶えた伽藍で何を思うかアオサギ。。。こんなに大きな伽藍のこんな光景はおそらく二度と見れないかもしれない？        方丈に繋がる庫裏が見える。方丈を囲んで四方に配される重森三玲代表作の「八相の庭」が存在する。もしこの機会に拝観できるのであれば、と思い受付まで急ぐが、残念ながらまだのようだった。通天橋も同様！法堂周りをこんなに広く感じるとは！百雪隠（ひゃくせっちん）とも呼ばれる、日本最大最古の禅宗式の東司も静寂の中。。。仏殿兼法堂の中を覗き込むと、 暗闇に中、本尊釈迦三尊像が輝き、堂本印象筆の雲龍図が天井で睨みを利かしている。釈迦三尊にコロナ終息を祈願して振り返ると、国宝・三門を何事もなかったかのように、親子連れが通り過ぎる。  京都市 ブログランキングへ にほんブログ村　京都風景写真 close

東福寺の新緑と伽藍