雪の京都 鞍馬寺の詳細

雪の京都 鞍馬寺
京都を歩くアルバム
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記事タイトル 雪の京都 鞍馬寺
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←目次  2006年1月27日から毎日更新しています。 ※写真は全て拡大します。 現在外出を自粛して京都に大雪が降った日の冬景色をお届けしています。この日は、市内の積雪は昼には融けて無くなりそうだったので、鞍馬、貴船方面に出かけました。 叡山電車で鞍馬に行くにしたがって次第に雪…… more が深くなってきました。秋には紅葉のトンネルになるあたりです。 鞍馬駅に到着です。 門前のお土産屋さんで、山の上で食べる「牛若餅」と家に常備している「木の芽煮」を買っていきます。 「仁王門」は鞍馬寺の山門で明治44年の再建。左側の扉は、 寿永の頃(1182-84)のもの、 両側に立つ仁王尊像は運慶の嫡男、湛慶作と伝えられています。 扁額の筆者は分かりませんが、字体が面白い。 雪を被っていますが、狛犬ではなく狛虎です。 鞍馬寺の創建は。『鞍馬蓋寺縁起』によると以下の通りです。奈良時代末期の宝亀元年(770) 奈良・唐招提寺の鑑真和上(688-763)の高弟・鑑禎(がんてい)上人は、夢告と白馬の導きで鞍馬山に登山しました。 ところが、鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられました。 そこで、毘沙門天を祀る草庵を結んだのが鞍馬寺の始まりとされています。(この先のケーブルには乗らず由岐神社を通っていきます。) 桓武天皇が長岡京から平安京に遷都してから2年後の延暦15年(796)、その勅命によって造東寺長官、藤原伊勢人が観世音を奉安する一宇の建立を念願しました。「魔王の滝」水は勢いよく流れ落ちていました。 こちらも夢告と白馬の援けを得て登った鞍馬山には、毘沙門天を祀る鑑禎上人の草庵がありました。(こちらの道はほとんど凍って滑りやすく、ちょっと後悔しました。) さらに「毘沙門天も観世音も根本は一体のものである」という夢告が再びあったので、伽藍をととのえて毘沙門天を奉安しました。後に千手観音を造像して併せ祀り、寺は国分寺に次ぐ定額寺となり都の北方を守護しました。(振り返って) 「由岐神社」平安時代中期の天慶年間、都は大地震や平将門の乱(天慶の乱、940年)が起きて世情不安となりました。朱雀天皇は天下泰平と万民幸福を祈念し、御所に祀られていた「由岐大明神」を鞍馬寺に遷宮し、北方鎮護を仰せつけました。 戦国時代になると、武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康などの武将が鞍馬寺で何度も戦勝祈願を行いました。(拝殿を通して、御神木の願掛け杉、樹齢800年の京都市天然記念物です。) 特に秀吉の信仰が篤く、その遺志を継いだ秀頼によって慶長12年(1607)由岐神社の本殿と拝殿が再建されました。「拝殿」(重文)を振り返って。 由岐大明神は大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)と医薬の祖神・少彦名命(すくなひこなのみこと)の総称です。2神は、国造り、国譲りの神でもあり、人々に農業や医術を教えたことから、商売繁昌、縁結びの神として信仰されています。「本殿」 上述の遷宮の際、鴨川に生えていた葦で松明を作り、道々には篝火を焚いて、神道具を先頭に文武百官がお供する国家的な儀式が行われました。感激した鞍馬の住民が、由岐大明神の霊験を後生に伝えるために始めたのが鞍馬の火祭です。 由岐神社は明治初年の神仏分離令によって鞍馬寺から独立しました。由岐神社を過ぎて、山道の参道を登ります。 山門で木の杖を貸してくれますが私は準備万端です。軽登山靴に登山ストック、非常用のおやつに温かいスープもリュックの中です。「中門」 かっては山麓の仁王門の横にあった勅使門でした。 九十九折(つづらおり)参道と呼ばれるだけあって、何度も折れ曲がります。 ここから先はケーブルカーの山頂駅からの道と合流します。 右に「転法輪堂・洗心亭」があり、1階の洗心亭には参拝者のための無料休憩所とギャラリーを併設しています。 2階の転法輪堂には伝重怡上人礼拝之仏、木造阿弥陀如来座像(江戸時代作)を安置。平安時代に13年間も堂内に籠り、毎日12万遍の弥陀宝号を唱え続けた重怡(じゅうい)上人が、6万字の弥陀宝号を書いて法輪に納めたのが名の由来です。 やっと上の境内が見えてきました。 平安時代後期の天永年間(1110~1113)に天台座主の忠尋(ちゅうじん)上人が鞍馬寺に入山、その後天台宗の時代が長く続きました。(最後の階段を上りきったら、素晴らしい景色が広がっていました。) 。 一方、鞍馬山には神代以前からの古神道や陰陽道、修験道等の山岳宗教の歴史がありました。また、宗派に捉われない懐の深さが鞍馬寺の宗教伝統といわれています。 「金堂(本堂)」 大正時代に鞍馬寺を復興した(初代管長)信樂香雲は、昭和22年上述の多様な信仰の歴史を統一して「鞍馬弘教」と名付け、昭和24年鞍馬寺は天台宗から独立して鞍馬弘教の総本山となりました。金堂から 「光明心殿」 金堂西側にあり、松久朋琳(ほうりん)作の護法魔王尊像を安置しています。松久朋琳(1901-87)は京都に生まれ、10歳から仏像を彫り続け、晩年京都仏像彫刻研究所を主宰、仏像彫刻の普及にも努めました。 ここで買ってきた牛若餅(栃餅)と暖かいコーンスープを頂きました。これから鞍馬山を越えて貴船に下りる予定でしたが、奥の院から貴船までの山道は通行止めになっていたのでケーブルカーで下りました。 この後、叡電の鞍馬駅から「貴船口」まで1駅戻って貴船神社に向かいました。 お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。 ★こちらを是非よろしく→   ブログ村→ ------------------------------------------------------------------- close

雪の京都 鞍馬寺
サイト名 京都を歩くアルバム
タグ お寺
投稿日時 2021-02-22 15:21:03

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