驚きました、世界遺産「花の窟神社」のご神体である岩が一部崩落したと、ニュースで報道されていたからです。先日も、記事で取り上げたばかりなのに・・・世界遺産「花の窟神社」ご神体の岩一部崩落（日テレNEWS24）ご神体の巨岩が一部崩落　世界遺産、三重・花窟神社（産経WEST）世界遺産「…… more 花の窟神社」でご神体の巨岩崩落　三重・熊野（中日新聞）ご神体の巨岩一部崩落「100年に１度あるかないかだ」熊野市・花窟神社（日刊スポーツ）　☆彡花の窟神社(はなのいわやじんじゃ）は三重県熊野市有馬町に鎮座する神社で、『日本書紀』には、伊弉冉尊は軻遇突智の出産時に陰部を焼かれて死に、「紀伊国の熊野の有馬村」に埋葬され、住人たちは、季節の花を供えて伊弉冉尊を祭ったと記されています。社名も「花を供えて祀った岩屋」ということから花の窟神社とされたそうです。そして今回落ちた岩は、横１．５メートル、高さ１メートルほどで、拝殿はその衝撃で破損しましたが、けが人はいなかったそうです。以下は『東紀州観光手帳』より花の窟神社における岩石崩落について令和３年９月８日早朝、花の窟神社の御神体にあたる岩壁のおよそ２０メートルの高さから岩石が崩落し、岩壁前に設置している木製柵が大きく破損しています。花の窟神社では、岩壁前の斎場への立ち入りを禁止し、岩壁の調査・木柵の復旧を行うこととしています。※立ち入り禁止の期間は未定です。※岩壁前の斎場へは入れませんが、安全の確保できる場所からの参拝は可能です。　　☆彡これは、以前私が撮った画像です。ご神体である巨岩の、「ほと穴」と呼ばれる大きな窪みがある岩陰が伊弉冉尊の葬地であるとされ、白石を敷き詰めて玉垣で囲んだ拝所が設けられています。年2回例大祭を行い、神々に舞を奉納した後、太古の昔から続く「御綱掛け神事」が行われます。日本一長いともいわれる約１７０メートルの大綱を、ご神体の４５メートル近い高さから境内南隅の松のご神木へと渡します。　☆彡この報道があったのは本日ですが、奇しくも昨日、読売テレビ夕方の「かんさい情報ネットten」の「若一調査隊」コーナーで、琵琶湖に浮かぶ多景島の映像が出ていました。そして、巨大な立石である「題目岩」が崩落したことにも触れていました。一方、過去に私が撮ったのがこれです。文字は、見塔寺を開いた日請上人（にっせいしょうにん）が岩の上から吊り下がりながら彫ったもので、三年の歳月を費やしたと伝えられています。また桜田門外の変で、井伊直弼が倒れた際には文字から血が滲み出たといいます。しかしこの岩も、今では崩落により元の姿を見る事ができないわけですね。　　☆彡広島県の、この不思議な岩もまた、台風で崩落し、今は全く存在しません。耳のように立つ岩は、人工的な置かれたものだと思われます。一種の巨石遺跡だった可能性があったのに、検証は不可能になってしまいました。深い謎に包まれた、歴史的に重要な岩々が、まるで人のように寿命？を迎える・・・なんだか複雑な、そして寂しい気持ちです。イワナガヒメ（石長比売、磐長姫）は「岩のように長久に変わることのない女性」ととして、岩の永遠性を表すものとされます。日本神話では、このイワナガヒメはコノハナノサクヤヒメ（木花之佐久夜毘売）とともに天孫邇邇芸命の元に嫁ぎますが、石長比売は醜かったことから父の元に送り返されました。しかしそのために天孫の寿命が短くなったとされます。地球温暖化のために気候が変動し、強大な台風や集中豪雨のために岩石の崩壊が顕著になっているのかもしれません。となると、「岩の永遠性」という神話の概念そのものも、もはや風前の灯なのかもしれませんね。三つクリックしていただくと元気が出ますので、よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

衝撃・「花の窟神社」ご神体崩落のニュースで思う事