千曲市「あんずの里」森地区にある、信濃観音第6番札所・洗淵山 観龍寺にやってきました。二天門です。ひっそりとしたこんな山中で、立派な仏像に迎えられて、ちょっとびっくりです。 境内です。紅葉した1本の木が目を惹きます。観音堂観龍寺も、5番札所の妙音寺と共に、坂上田村麻呂の創建と伝わ…… more り、観音が東征の苦戦から救ってくれたと、この地に堂宇を建立して千手観音を祀ったのが始まりと伝わります。地元では「森のお観音さん」として親しまれているそうです。ご本尊は平安時代後期の作で長野県宝の木造千手観音坐像です。十一面観音菩薩立像、聖観音菩薩立像も長野県宝で、その他、観音二十八部衆・毘沙門天立像・不動明王立像など、多くの仏像を伝えています。ところが、あろうことか、聖観音菩薩と不動明王は盗難に遭い、現在も行方不明だそうです。観音堂は、写真で見たのは茅葺きの屋根であったのですが、実物はピカピカの銅板葺きになっています。お堂にこのようなチラシがありました。お堂の茅葺き屋根が傷んで改修が必要になり、補助金の交付と共に、なんと、費用の一部をクラウドファンディングで募るということなんです。募集期間はすでに終了しているのですが、調べてみました。観龍寺観音堂｜屋根を修復し文化財を守る〜長野県千曲市あんずの里〜クラウドファンディング、成功していました！おめでとうございます！だから、できたての美しい銅板葺きの屋根だったのですね(*^^*)観龍寺は昭和50年代から無住となっているそうですが、とても趣のある観音堂が地元の人々の努力により守られることになり、とても嬉しく思います。御朱印は6km離れた千曲市稲荷山にある長雲寺。ご住職は観龍寺の住職も兼務なさっています。ご本尊は不動明王で、木造愛染明王坐像は国の重要文化財です。御朱印をいただきました。まもなく午後4時。納経時間は終了ですが、無住のお寺は参拝可能なはず。少しでも巡礼を進めたいので、第7番札所桑台院（そうだいいん）に向かいたいと思います。（11月5日参拝） close

クラファンで守られた観音堂 信濃観音 第6番札所 観龍寺