荒川の河岸段丘上に広がる秩父市街の中心部に鎮座します。秩父鉄道の秩父駅が最寄で徒歩3分程度。西武秩父駅から徒歩15分。駅からのアクセスも悪くありません。 秩父地方の総鎮守で、三峯神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社となっています。 ｢先代旧事本紀｣の｢国造本…… more 紀｣には、八意思金命の10世孫である知知夫彦命は第10代、崇神天皇の時代に初代知々夫国造に任命され、大神を拝祠したと伝えられています。この大神は知知夫彦命の祖である八意思兼命をさすと考えられ、社伝ではこれを神社の創建としています。 さらに允恭天皇年間に知知夫彦命の9世子孫である知知夫狭手男が知知夫彦を合祀したとされています。地域名の"秩父"を社名にしていますが、"知知夫"から"秩父"に変わった時期は明らかではありません。"秩父"の初見は708年です。律令制度が崩壊し、秩父神社を支えていた豪族の力が弱まり、次第に衰微していったものと考えられています。これに代わり妙見社が登場してきます。社伝および｢風土記稿｣によると、天慶年間(938年～947年)、平将門と常陸大掾・鎮守府将軍平国香が戦った上野国染谷川の合戦で国香に加勢した平良文は、妙見菩薩の加護を得て将門の軍勢を打ち破ることができたとされています。そのため、良文は妙見菩薩を厚く信仰し、後年、秩父に居を構えた際、花園村から妙見社を勧請しました。これが秩父の妙見社の創成です。その後、良文は下総国に居を移します。下総で子孫が建立した千葉神社の祭神も妙見菩薩です。秩父に土着した子孫は秩父平氏と呼ばれる武士団を形成しました。鎌倉時代に社殿が落雷により焼失します。再建する際、神社北東に奉られていた妙見菩薩を合祀し、秩父三十四箇所の旧15番札所、母巣山蔵福寺（現在は廃寺）が別当寺的な存在となり秩父神社を管理しました。その後、明治初年の神仏分離まで"妙見宮"として栄え、延喜式に記載される本来の"秩父神社"の名称より"秩父大宮妙見宮"の名称が一般的になります。江戸時代に徳川家康の命により現在の社殿が建てられました。社殿には、左甚五郎作とされる"子宝・子育ての虎"や"つなぎの龍"など様々な彫刻が施されています。境内の中央に妙見社があり、その社殿を取り囲むように天照大神宮・豊受大神宮・神宮司社（知知夫彦との説もある）・日御碕神社の4祠が配されてたことを表す江戸時代の絵図が残されています。明治の神仏分離により、妙見菩薩と習合していた天之御中主神に祭神とし、社名も本来の"秩父神社"に戻しました。鳥居の扁額には"知知夫神社"と表記されています。1884年(明治17年)の秩父事件では、困民党軍が境内に集結しました。 毎年12月に行われる例祭"秩父夜祭"は、"山・鉾・屋台行事"(18府県の計33件)の1つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されており、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭及び日本三大美祭に数えられています。  御朱印2017年（平成29年）6月24日拝受  秩父神社(ちちぶじんじゃ)御祭神：八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)　　　　　 知知夫彦命(ちちぶひこのみこと:八意思兼命の10世孫、初代知々夫国造)　　　　　 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 鎌倉時代に合祀　　　　　 秩父宮雍仁親王[昭和天皇の弟]1953年(昭和28年)に合祀 御利益：学業成就、合格祈願、開運、家内安全、子孫繁栄など近隣の駅：秩父駅(秩父鉄道)徒歩3分　　　　　　　西武秩父駅（西武線）徒歩15分 公式サイト秩父神社 (chichibu-jinja.or.jp) close

秩父神社の御朱印