◆基本データ 主祭神 猿田彦命 社格等 国史見在社､旧県社 創建 （伝）第11代垂仁天皇25年 本殿の様式 入母屋造 別名 白鬚大明神・比良明神 琵琶湖に浮かぶ朱塗りの鳥居が印象的な「白髭神社」、社伝によると垂仁天皇25年に倭姫命によって社殿が建てられたのがはじまりという…… more 、近江最古の大社としてその歴史は2000年を超えています。渡来人の祖神を祀ったという説もあり、全国にある白髭神社の総本社となっています。白鳳2年（674年）には、天武天皇の勅旨により「比良明神」の号を賜ったとも伝えられ、また現在の社殿は、豊臣秀吉の遺命によって、その子秀頼が片桐且元を奉行として新たに造営しています。長い歴史の中で「白鬚さん」、「明神さん」の名で広く親しまれ、その名のとおり、延命長寿・長生きの神様として知られ、また、祭神「猿田彦命」を祀る「導きの神」として、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・交通安全・航海安全などにご利益があり、最近ではパワースポットとして人気があります。 湖面に浮かぶ一の鳥居 県民の誇り Mother Lake です !! 国道に接する二の鳥居（奥に拝殿、本殿） 湖面からの高さ12ｍ　柱幅7.8ｍ、鎌倉時代に残された絵図では陸上に描かれていて、その後の琵琶湖の水位上昇によって水中に立つようになったと伝えられます。その伝説に基づいて昭和12年に鳥居の寄進がなされ、昭和56年に現在の鳥居が再建されます。本殿前の二の鳥居まで60m余り、その本殿前を国道161号線が北に走ります。境内には重要文化財に指定された本殿、明治時代に新たに建てられた拝殿、旧拝殿は絵馬殿として残されています。本殿脇には末社若宮神社が、そして一段上がったところに「上の宮」と呼ばれる10社の摂末社が鎮座します。また与謝野鉄幹・晶子、松尾芭蕉、紫式部をはじめ歌人・俳人の句碑があちこちに立ち見どころはいっぱいです。 末社若宮神社と一段上がったところにある「上の宮」 上の宮前から見下ろす本殿と拝殿 「上の宮」前の句碑 三年ぶりの白髭神社、仕事帰りの道中、湖面に輝く鳥居に思わず車を停めた光景をもう一度と、愛知県から早朝出発しました。滋賀県在住の時は、京都に首ったけ状態の三年間、近江も随分廻りましたが琵琶湖の西北、高島に向かうのは初めて、その南端、湖面に浮かぶ白髭神社の鳥居です。各地をゲリラ豪雨が襲う季節、観光協会に天候を確認しながらの再拝観、今度は見どころを予習して、と思いきや、最近のパワースポットブームで境内はなかなか人が途絶えずといったところでした。元県民にすれば「Mother Lake（母なる湖）に浮かぶ鳥居」、「近江の厳島」みたいな言われ方はしていただきたくない。「全国の白髭信仰の総本山、湖面に浮かぶ神秘なる鳥居をもつ白髭神社」、これが一番いいのです (^’^) 左から本殿、拝殿 絵馬殿（旧拝殿） close

近江　白鬚神社　　2017/07/14