◆基礎データ 寺名 近江孤篷庵 宗派 臨済宗大徳寺派 本尊 釈迦如来 創建年承応2年（1653年） 開基 小堀宗慶（正之） 開山 円恵霊通禅師（江雲和尚） 千利休・古田織部と並んで「三大茶人」として有名な小堀遠州、備中松山藩第2代藩主、その後、生地に戻り近江小室藩初代藩…… more 主となり江戸幕府の作事奉行を務めますが、茶道のみならず、華道、建築、作庭、陶芸、発明、書画、和歌など芸術的才能を発揮し、多くの作品が残されています。特に建築、作庭では、仙洞御所、名古屋城天守閣、二条城御幸御殿、二の丸庭園などの建築、造園に当たります。 大徳寺にも「孤篷庵」を造営します。遠州亡きあと息子の2代目城主小堀宗慶（政之）が慶安元年(1648年)に小室城を築城完成、そして小堀家の菩提寺を建立、その名も大徳寺の孤篷庵に因んで「近江孤篷庵」とします。 山門へ 本堂前の前庭 本堂内の襖絵 高島市から時計回りに琵琶湖の北端を廻って長浜市へ、市の中心部をかすめるようにしてて東部の山麓を南下、到着した「近江孤篷庵」、二度目の拝観です。数年前、大徳寺「孤篷庵」の特別拝観があり、先に遠州ゆかりの茶室、庭園を見ることができました。その年の暮れ、近江孤篷庵の存在を知り、観光客の数も少なくなって寂しくなりかけた頃でしたがはじめての拝観。大徳寺の場合、数年に一回の特別拝観でしたから長蛇の列、写真撮影一切禁止といった中で50名単位の集団移動、ゆっくりできずあっという間に出口へはき出される、といった具合、確かに庭園は、赤土を水（琵琶湖）に、苔と植栽を陸地に仕立てた遠州の故郷である近江八景を表したものでなかなか素敵な光景が印象的です。 枯山水式庭園 池泉式庭園 長浜市には4回目の訪問、まだまだ行っていない古刹は多いのですが枯山水の庭園が気になって季節を変えての再訪問です。お目当ての庭園は、本堂南にある石組の枯山水と東に面した池泉回遊式庭園、二つの庭園をつなげて見るのも良し、それぞれ別々に楽しむも良し、県の名勝に指定されています。庭園の苔の中には秋に咲くイブキリンドウが伸びていて、花もまだないので一見伸び放題の雑草、と勘違いしてしまいホッと一安心。変わりやすい天候の平日でしたから広い駐車場には一台の車もなく結局独り占め状態でゆっくり拝観することができました。できれば紅葉の時期にもう一度訪れたいものです。結局のところ京都も奈良もそうですが好きなところへ何回も行ってしまうのでなかなか多くを廻りきれません (^-^; 境内 close

近江　近江孤篷庵　　2017/07/14