◆基礎データ 寺名 勝軍山新放生寺舎那院 宗派 真言宗豊山派 本尊 愛染明王・阿弥陀如来 創建（伝）弘仁5年（814年） 開基 （伝）弘法大師（空海） 開山 及雅 弘仁5年（814年）、空海（弘法大師）を開基として創建したと伝わる｢新放生寺｣､創建時から長浜八幡宮の神宮…… more 寺であり､山号の｢勝軍山｣は11世紀後半、源義家による中興の時に後三条天皇から賜ったものです。16世紀後半の度重なる兵火により堂宇を焼失しますが、当時長浜城主だった豊臣秀吉によって再興されます。 山門 本堂 再興された新放生寺は神仏習合して長浜八幡宮と一体化していて境内の西側や南側には多くの寺坊があったことが記録されています。残念ながら明治の廃仏毀釈で次々と廃され、子院の一つである舎那院以外のみが残され舎那院には廃された寺院の仏像等の寺宝が集められ現在に至っています。 観音堂 太子堂 朝一番JR北陸線「長浜駅」下車、大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映に合わせて駅構内にも催しのお知らせが、わたくし的にもドラマの展開が面白くなりだしてきた頃で、その名残りを求めながらの一日をスタートということにいたしました。もちろん長浜は古くから浅井長政と織田信長、長政と正室・市との間に生まれた茶々、初、江の三姉妹、豊臣秀吉と石田三成、井伊直弼…　歴史上の有名人物をいっぱい輩出している地ですから興味津々といったところです。 鐘楼 心地池と石地蔵 早朝、開店準備中の駅前メインストリートを抜け10分ほどで「舎那院」に到着です。八幡宮神社の方は早朝からの参拝もあって宮司さんたちも忙しそうですが、接するようにしてある舎那院の境内には私のほかに一人だけ、ほぼ独り占め状態でした。廃仏毀釈で本寺の新放生寺をはじめ多くの子院が廃寺になる中、唯一残された舎那院、御本尊をはじめ多くの寺宝がここに移されます。多い時には300近い寺坊を持ったとされる新放生院、なぜ一子院の舎那院だけが生き残ることになったんだろうか、経緯を垣間見ることはできませんがきっと特別な存在だったのでしょう。こうして早朝の静かな境内に入り込むと、そのひっそりとした佇まいの中、歴史の重みを感じさせられます。さて、次はお隣にある長浜八幡宮へ御参拝 !! 本堂落慶時の鬼瓦 close

近江　舎那院　　2014/04/19