男鹿半島の真山神社の詳細

男鹿半島の真山神社
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 男鹿半島の真山神社
概要

民間信仰の中で生きることに決めたナマハゲ。 真山神社のことは何かの機会の時に書こうかな、と思っていたのですが、 書きたい気がしてきたので、忘れないうちに書いておきます。 相変わらず、話が飛びますけど・・・。 真山神社は雰囲気がとてもよかったです。 真山神社は、正月3日…… more の「柴灯祭り(せどまつり)」が有名です。 社伝によると、武内宿禰が北陸地方諸国に視察により男鹿半島へ下向の折、 半島の秀峰湧出矢山に登った。 この時、宿禰は使命達成、国土安泰、武軍長久祈願のために、 ニニギ命とタケミカヅチを祀った。 以来、修験の山とされ慈覚大師によって山を二分し、 北を真山、南は本山としたと伝わる。 比叡山延暦寺の守護神赤山明神と習合された。 赤山明神は、慈覚大師円仁が入唐求法の帰途、中国山東半島の新羅坊 (新羅の商人の居留地・朝鮮の僧侶であると偽って中国入国を企てた円仁が、 唐国から退去を命じられた時に保護してくれたのが新羅坊の人々であった) から新羅船に乗り能古島に泊まることができたそうだ。 円仁は入唐の始めから新羅人に助けられ、在唐中も新羅人の中に潜り込み、 仏教弾圧の嵐の中でも新羅の人々に助けられ、帰国に際しても 無事送ってくれたのは新羅の商人たちであったそうです。(三井寺:新羅神社考より) 真山神社へ行く手前に、万体仏堂があります。 このお堂がすごいんです。 木彫りの仏が千体も、ずら~と置かれていて圧倒されます。 遠野のオシラ堂を想像してしまいました。 「菅江真澄の道」より。 夕方、真山の関金七のもとに宿をかりた。 近くの村々から老女が大勢集まってきて、薬師前で夜籠りをし、 念仏を唱えた歌をうたい踊り、堂の板敷を夜どおしおしふみならして夜を明かした。 --------------------------------------------------------------------- 柴灯祭り 真山神社境内の広場に焚かれる柴灯火の明りのもと、 男鹿地方独特の祓い神楽を奉納する「湯の舞」と、古い伝統的な湯立て神事である 「鎮釜祭」で、まつりは始まり、ナマハゲに扮する若者が神職にお祓いを受けた面を授かり ナマハゲへと化し山へ戻る「なまはげ入魂」が行われます。 神楽殿では男鹿市各地で大晦日に行われる伝統行事「男鹿のナマハゲ」の再現や お面や衣装が異なる男鹿各地のナマハゲの登場する「里のなまはげ」、 また郷土芸能として定着した勇壮な「なまはげ太鼓」の演奏が繰り広げられます。 ナハマゲの由来はいくつかあります。 ・5匹のコウモリが年に一度だけ自由を与えてもらうので里で大暴れしたこと。 ・本山へ降りてくる修験者がものすごい形相であったこと ・異国の人々が漂流してきたとき、その姿や言語が村人には「鬼」のように見えた等。 なまはげという言葉は、秋田弁で「ナモミ」といい、 「ナモミができる=怠けて囲炉裏の前にばかりいる」ことから、ナモミ→ナマハゲとなった。 怠け者を戒めるためにナモミを剥ぎ取っていたそうで、 「ナモミ剥ぎ」が「なまはげ」になったといわれています。 「ナモミ剥ぎ」は新年を迎える祝福の意味もあり、子どもやその家に嫁いだばかりの 女性が対象となり、怠け者を戒めるだけではなく災いを祓い祝福を与えるのが、 なまはげの役目とされています。 このことからなまはげは「来訪神(らいほうしん・一年に一度人々の世界に来訪し、 幸福をもたらすとされる神様)」ともいわれています。 ※日本文化研究ブログ http://jpnculture.net/namahage/ ----------------------------------------------------------- 「ナモミ」の風習は、久慈地方、宮古地方などの沿岸の風習です。 ということは、このあたりは釜石製鉄があるように大きな鉱山資源があった所です。 秋田県も鉱山資源が豊富にあります。 私はナマハゲの姿は、山にいた鉱鉄民の姿だと思います。 仮面は、「客人神(まれびと)」といって、地元の人は、もてなすのです。 これは、ポリネシアンの風習にもあります。 ※パプアニューギニアの仮面舞踏の一つ、バイニン(英語版)ダンス すごすぎっ。 スネカ・ナモミとは、「訪問者は恐ろしい木の面をかぶり、わらみのを付け、包丁や刀を持った装いで、 怠(なま)け者をこらしめるために「すねに付いた火形をはがす」といって脅します。」 ※スネカ(いわての文化情報大辞典) ところで、真山神社を祀る神様が、ニニギとタケミカヅチというのは、 諏訪大社の相撲が似ていると思うのです。 神事である相撲は、ヤコブと天使の格闘に由来すると主張される。 ヤコブは天使との格闘に勝ったことで、神の使いとしての権限を与えられた。 神道で相撲の由来は『古事記』のタケミカズチとタケミナカタの力競べにあるとされ、 これによって国譲りが確定し、ニニギに地上の支配権が与えられることとなった。 ユダヤと日本の風習については、共通点がた~くさんあります。 知らないうちに、私たちは日本の祭りをヘブライ語で歌っているといっても過言ではありません。 (右:佐竹氏の神輿:実物)神輿も、失われたアークとする説があるね。 「神がモーセに対して家の入口の柱に羊の血を塗る事を命じ、 その教えに従ったユダヤ人の扉だけ過ぎ越すと言われた。 その模様が鳥居の形である。(神への目印)」 という話は有名なのですが、これが、岩手県に伝わる蘇民将来の話と同じものです。 「ソミンショウライ シソンモンコ☆」という呪い。 「中国古代文字、金石文字で書いた厄除けのおおまじない。 ☆マークは、護身の秘法として唱える。 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前の九字を切ることを表している。 九字は、蛇の意味でした。 蘇民将来の話は、旅の途中で宿を乞うた武塔神(むたふ(むとう)の神、 むとうしん)を裕福な弟の巨旦将来は断り、貧しい兄の蘇民将来は粗末ながらもてなした。 後に再訪した武塔神は、蘇民の娘に茅の輪を付けさせ、蘇民の娘を除いて、 (一般的・通俗的な説では弟の将来の一族を、)皆殺しにして滅ぼした。 武塔神はみずから速須佐雄能神(スサノオ)と正体を名乗り、 以後、茅の輪を付けていれば疫病を避けることができると教えたとする。 これが祇園祭りのルーツであり、実家では、お天王さまのお祭りとして伝わっています。 ユダヤの羊の血を玄関に塗って難を逃れる話が、日本では、茅の輪になっている。 尚武の神という意味で「タケタフカミ(武勝神)」という説もあるのですが、 朝鮮からもたらされた武塔神の説もあります。 鹿角と逆の地名がある「角鹿(つのが)」は、石川県敦賀の地名発祥。 ここに氣比神社を祭り、祭神が神功皇后と伝わります。 「意富加羅(おおから=新羅)の王子、ツヌガアラシヒトという人がいました。 田舎にいった時、牛がいなくなってしまったので、牛の足跡を追うと 村役人の家で消えていました。聞くと、郡公がつかまえて食べてしまったという。 ツヌガアラシヒトは、代償を求め村の社に祀る白い石を要求しました。 その石は美しい女性に変わり、交わりを迫ると姿を消したので、 追っていくと東の方へ行ったと知り、それを追うと、日本の敦賀までやってきたのです。 インドやチベットでは、宗教儀礼に牛を犠牲にして祭神にする為、殺す習慣があり、 村で牛が消えた話は、宗教儀礼を伝えているようです。 その牛が、日本ではムーダン(シャーマン)が武塔神からきている「武」であり、 男鹿半島にきた「武帝」というのは、おそらく、「武塔神」のシャーマンと考えられます。 その姿は、「頂に三尺の牛頭あり。又三尺のあかき角あり」 もっと妄想すると、ユダヤでなぜ羊なのか?というのは、 「日辻」という日を導く十字架という意味(イエスキリスト)説もあれば、 星に関係する話もある。 私は星だと思うのですが、要するに「カカセオ」という人がいて、 その星神を退治するという話につながっていそうなのです。 ナマハゲが外国人説というのがあるように、ユダヤ教が入ってきたこともあるでしょう。 二十八宿というのがあり、中国が由来なのですが月の恒星月27.32日に由来する。 二十八宿図の中にある牛宿のことを「稲見星(いなみぼし)」とよぶ。 北方玄武であり、西洋では山羊座のデータ星で、冬至に太陽が位置したのが山羊座。 古代メソポタミアでは、上半身はヤギで、下半身はコイの魚であり「エンキ」という。 下半身が魚といったら、禹です。 禹=エンキでしょう。 シュメール語でエンキは、en「王」、ki「小山」で水神とされる。 つまり、エンキが来るから気をつけろ!といった意味がありそうな魔よけとは、 大洪水がくる!と言っているのかもしれない。 山羊座 福島県の阿武隈川は、「アプ」と言います。 神奈川県の大山も、アフリ神社を祀っていますが、同じ水神です。 意味は、エンキの身体から水があふれる話があるが、それは「アブ」という水の精の ことをいうのです。 大きな川が氾濫するのは、エンキが関係しているとシュメール人は考えたのです。 地下の淡水海のことを「アプス」というのですが、 「地下にあった大量の水」が、大地震と共に地上に吹きあがってきたことで、 今のような水の惑星になった説もあるのです。 もしかしたら、アプスが地下水の意味があるとすれば、 ノアの大洪水はアプスが原因ともいえそうです。 だからなのか、地下水が枯渇している場所に、大雨が降るという不思議な現象は、 アプスという何かが働いているのかもしれません。 そのため、疫神は牛宿からやってくる角の生えた魚のような神であり、 その星が地球に近づくと、「天から災いが降ってくる」と考えたのです。 修験者がホラ貝を吹く意味は、ギリシャ神話では、「貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしたところ、 ティーターンたちはその轟音にパニックを起こして潰走した。」 ティーターンとは、オリンポス時代の神とされ巨人だったということで、 法螺界も魔よけで吹くものです。 面白いことに、この前、熊本の友達が北東北の巡礼の時に、 法螺貝を持ってきてくれて、名取の那智神社で吹いてくれんたんだよね。 要するに、災害を引きおこす龍を抑えるのが牛の役目ってことなんでしょう。 牛は、アトランティス、龍はムーかレムリア。 災害を起すというのは、悪いように思いますが、 人類をどうするかという話があり、ざっくりとですが、宇宙がいろいろと関わって 今があるんですね。もう深すぎて妄想できませんけど。 ナマハゲ伝承は、そのような蘇民将来の話と同じように、 災難を防ぐ魔よけとして、ナマハゲが起用されたのだと思います。 もしくは、なまはげはいろんな天変地異をひきおこす精霊とされていたのが、 「蝦夷で以て蝦夷で征す」のように、同じ神が引き起こしたものは、 その末裔が償う運命にあるのでしょうか・・・? そんな強い災いに対抗するには、怖い形相になるしかなかったでしょう。 とても立派なカヤの木。 カラスが社殿に入ってくるので、正面に透明の糸が張ってあるという説明書き。 カラスがこんな小さなお堂に入るとは珍しい。 その御堂とは、歓喜天といい、インドのガネーシャ(象頭人身)が抱き合っている姿を祀っています。 今のナマハゲは高齢者の孤独を慰め、 子供たちに地震の意識をもたさせたり、(なまはげ語り部隊) いろいろと、世のために尽くしておりまして、それは本当にお疲れ様です。 と言いたい。笑。 平和な証拠です。 若い人たちにもちゃんと受け継がれている。 うれしいナマハゲ~。 恩荷の由来を読むと、泣けてきますよ。 ※なまはげ太鼓「恩荷」 http://e-ogaonsen.com/taiko/ (秩父屋台囃子もよろしく・・・) ナマハゲの精霊に会えて、本当に感無量でした。 私にはナマハゲは良い精霊に見えます。 地元の方の懸命な伝承のおかげです。 close

男鹿半島の真山神社
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(秋田県) 神社
投稿日時 2017-09-10 15:40:02

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