大洗磯前神社と大国主の詳細

大洗磯前神社と大国主
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 大洗磯前神社と大国主
概要

11月になり、早くも新年のスタートが茨城県とは。 以前から予定していた茨城へのプチ旅。 1泊2日なのであまり時間がゆっくりとれなかったのですが、 それでも海と山を堪能できました。 (亘理の空) 震災の話になってしまい申し訳ないのですが、あの出来事があってから、 ずっと行きた…… more いと思っていた神社がありました。 今回もいろんな所をみてきたのですが、先に、大洗磯前神社の話をします。 震災が起こる前年の年末、海をみて帰省したかったので、 常磐線に乗って水戸へ向かい、そこから鹿島神宮へ参拝しました。 電車で鹿島神宮へ行く途中に、大洗を通過したのですが、 水戸駅に大洗の海に向かって立てられている鳥居のポスターをみて、 すごい!と思ったのですが、その時は時間がなかったので、 鹿島神宮だけ済ませて帰省しました。 その3ヶ月後、東日本大震災が起こってしまう。 震災の次の日、食料確保のため近くのスーパーで2時間ちかく並んでいた時、 外の状況が気になったので、当時、ガラケーの携帯に付属していたテレビをつけてみたのです。 その目に飛び込んできた映像が、大洗の渦巻きでした。 画像:ナショナルジオグラフィック 「3月11日に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震で、 茨城県大洗町に津波が押し寄せた。 東北地方の東海岸を襲った巨大津波は農地や町をのみこみ、多数の家屋、 車、漁船が押し流された。CNNによれば津波の高さは10mに達し、 宮城県では内陸約10キロまで到達したという。」 (なぜか、ナショジオの日付が3月10日と震災の前日になっている・・・。) 渦を巻くそばに一艘の船があり、上空のヘリから緊迫した状況を伝えている映像でした。 すごいショックだったのを覚えています。 大洗に渦巻きという映像が。 それから、いつか大洗磯前神社に参拝したいと思っていたので、 念願の参拝となり、感動しました! あの時は大変だったけど、こうして再び戻ってくることができた。 そんな気持でいっぱいです。 大洗はきれいな海なのに、かさあげ工事している所もあるようです。 宮城では全く海が見えなくなってしまったね・・・。 --------------------------------------------------------- そんな事があって、念願の大洗磯前神社なのですが、 前回から、鹿島神社や出雲、兎、大国主などの話を書いていましたが、 瀧澤神社からずっと、繋がっているようです。 なんというか、そういう流れになるから(大洗へ行くから) 鹿島神社(宮城県)に寄ったのだろう、と思う。 今回は、宮城の鹿島神社でしたけど。 まずは、この神社の由来について。 「『文徳実録』によると、文徳天皇の斉衡3年(856)12月29日に 常陸国鹿島郡大洗磯前に御祭神大己貴命・少彦名命が御降臨になりました。 里人の一人に神がかりして、「我は大奈母知、少比古奈命なり。昔此の国を造り訖へて、 去りて東海に往きけり。今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と託宣され、 ここに当社が創建されました。 翌天安元年8月には官社に列せられ、更に10月には「大洗磯前薬師菩薩明神」の神号を賜りました。 延喜の制では明神大社に明治18年4月には国幣中社に列されました。 御社殿はかつて永禄年間の兵乱によって悉く消失してしまいましたが、 水戸藩2代藩主徳川光圀公が由緒深い名社の荒廃を嘆き元禄3年(1690)御造営の工を起し、 3代綱篠公の享保15年(1730)に現在地に還座再興されました。 社殿に施された彫刻とともに江戸初期の建築様式を今に伝えており、県指定の文化財です。 大洗磯前神社のサイト http://oarai-isosakijinja.or.jp/ さざれ岩?えびす岩?(わからん) 不思議な森が広がってました。 神名がすごい!集まってますね~。 タケハヅチ(武葉~)の名前は、茨城に大甕(おおみか)倭文(しず)神社があり、 そこに祀られている名前で、服従しない先住民カカセオを成敗したと伝わる。 大国主は、大己貴命(オオナムチ)であり、大国主は、国を建国するためにつけられた名称 というものでしょうか。オオナムチのことを考えたら、「ナマズ」という言葉が閃いた。 要するに、大国主は地震そのものなのです。 菅原道真が雷であるように、大国主は地震なのです。 ナマズはオオナムチの働きなのでしょう。 震災前に鹿島神宮へ寄った時、大国主の祠に引かれて行ったこと。 震災の前日の夜、オラクルカードで大国主のカードだったこと。 今回、大洗の前にたつ鳥居をみて、やっぱりあの当時と変わらない「悲しさ」がこみあげてきます。 私にとっては、こんなに感情的に訴えてくる神さまは、大国主だけです。 その大国主の地震を抑えているのが、鹿島神宮の要石なのです。 三重県に名居神社(ないじんじゃ)というのがあります。 名張臣の祖・大彦命とする説や地震の神とする説などがあり、 「なゐ」は、地震の古語で、『日本書紀』には推古天皇七年四月に、 「地震(なゐふ)りて舎屋悉に破たれぬ。 則ち四方に令して、地震(なゐ)の神を祭らしむ」とある。 地震と書いて、「なゐふり」と読み、 その後、「なゐ」のみで地震を示すようになったようだが、 もともと、「なゐ」は「地」を意味する。 そのような理由で、近世には、「地祇大明神」「国津大明神」と呼ばれ、 国津神・大己貴命が、現在の祭神となった。 ※玄松子の記録より なぜ、大国主と一緒に少名彦を祀るのかは、鎮魂するためのようです。 川渡温泉(宮城県鳴子)の話。 鳴子の地名由来は、大噴火による大石の根元から吹きだした温泉にあると。 鳴くは、水蒸気噴火の時に噴き出した音で鳴声(なきご)から、鳴子になったといわれる。 大噴火の天変地異が石神によるものと考えた朝廷が、少名彦命を祀り鎮魂したと考えられます。 少名彦命は薬の神様でもあるので、薬師菩薩明神なのかもしれませんが、 大と小の描写は、神話でも多く描かれます。 それにしても、オオナムチが鯰とは、なんだかぴったりです。 オオナムチに「己」の漢字を入れているのは、もとは巳である蛇です。 龍の力が地震を起していると、昔の人は考えていました。 「えみしが騒ぐと地震が・・・」という話も、えみしが大国主を崇拝していたからです。 その背景に出雲族があったということでしょう。 スサノオは、大国主に試練を与える話があります。 天変地異のような話ですが、大国主は地中に隠れる話になっている。 大国主が「穴に落ちた」わけです。 これは、地中に大国主が隠れているのだから、地震の揺れは大国主だ。 と考えるのは当然かもしれません。 過去に、大洗でも何度も大地震や津波にあっているわけです。 他の地域でもそうですが、その度に、大国主を祀っていたわけですね。 酒列磯前神社が近くにあり、通りすぎてしまったのですが、 この神社は少彦名命を祀っています。 ここの神社と大洗磯前神社はセットでお参りすると言われています。 「ある夜、製塩業の者が海に光るものを見た。 次の日、海辺に二つの奇妙な石があった。 両方とも一尺ほどだった。 さらに次の日には20あまりの小石が怪石の周りに侍坐するように出現した。 怪石は彩色が派手で、僧侶の姿をしていた。 神霊は人に依って「われは大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと) である。昔、この国を造り終えて、東の海に去ったが、今人々を救うために再び帰ってきた」 と託宣した。」(日本文徳天皇実録) 神社名の由来は、「当社周辺海岸の岩石群は南に約45度に傾斜して並んでいるが、 その内の一部の北に傾いた部分、すなわち「逆列(さかつら)」の地名が社名の由来とされる。 のちに酒の神様を祀るところから「酒列」となったとされる。 --------------------------------------------- もうひとつ、面白いことがありました。 震災よりもずっと前のこと。 登山を始めたばかりの頃にみた夢。 その夢に出てきた神社が、大洗磯前神社だ!ということがわかったのです。 どーいうこと?? だいたい、不思議な夢は忘れないもので。 忘れない夢というのは、夢ではないと今は思えるようになりました。 知らない女性(50代くらいの人)と神社のようなところへ向かっていました。 すぐ右が海だったのですが、気がつくと、海の水が増して境内まで 流れ込んできていた。私の腰あたりまで水につかっていたのですが、 目の前をスル~と何かが泳いできた。 それが3匹(確か3匹いた)の蛙だった。 なので、蛙の足につかまって境内まで連れて行ってもらったという夢。 不思議な夢だったので、ヒーリングしている友達にその夢の話をしたのだけど、 蛙が泳いできたのが嫌だったので(気持悪いし)亀の方がいいと思い勝手に夢の話を変えて、 亀に助けられたことにしてたのを覚えています。笑 最初は、蛙といえば実家の産土神である猿田彦神の二見興玉神社だと思いこんでました。 あの神社も蛙があったので。 ですけども~、神社へ行く前の日にネットで神社を調べてたら、 本殿の横にいる蛙の写真をみて、おったまゲロゲーロになったわけです。 この子たちだったのかっ!!という変な再会・・・。 もちろん、行った時に、なでなでしてあげました。笑 写真をみて、改めて夢のことを思い出します。 まさに夢の通りの神社でした。 あー、この神社だったのかー、と感激してしまう。 海が広がっていたのは、大洗の海だったのだな~と。 だから、震災の渦をみてショックだったんですね。。。 実際、駐車場を降りて向かう道も、正面の鳥居を通らないできたので、 夢の時も横から入ってきたのです。 その時から導かれていたわけですね・・・。 オオナムチに?? その夢は続きがあり、今度は境内の中だと思うのですが、 登山を始めたばかりで膝が痛い時でした。 知らないおばさんに、膝を撫でてもらったのですが、 ちゃんと保護(サポータみたいの)して登りなさい!と怒られた。 そんなよくわからない夢。 鹿島神宮にもこんな池がありました。 ここの空気が、鹿島神宮に似ています。 清良神社 さて、そんなことを連想すると、渦巻き、兎、大国主、蛙などが登場し、 ひっくるめて蛇もそうですが、龍だろうなぁ~と思います。 次も海の風景を。 close

大洗磯前神社と大国主
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 神社 神話・伝説
投稿日時 2017-11-03 16:20:02

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