◆データ 山号：狸谷山 寺名：狸谷山不動院 宗派：真言宗修験道 寺格：大本山 本尊：咤怒鬼不動明王 創建：享保三年 (1718年) 開基：木食上人正禅 剣豪・宮本武蔵のゆかりの地、左京区の一乗寺にある真言宗修験道大本山「狸谷山不動院」、古くから「たぬきだにのお不動さん」…… more の名でも親しまれ、今でも交通安全・厄よけ祈願・ガン封じにご利益があり法要が行われる日には参拝者で賑わいます。御本尊は不動明王、桓武天皇が都の北東に位置するこの場所に鬼門封じとして勅願の「咜怒鬼(たぬき）不動明王)を祀ったのがはじまりとされています。その後享保3年（1718年）、この地に木食養阿上人が自ら刻んだ身の丈５尺の石造の不動尊像を安置して狸谷山不動院として創建します。 参道前 鳥居 白龍弁財天 七福神 一切の悪魔、災いを祓う力を持つとされている不動明王、京都にある有数のパワースポットのひとつとしても若い人に人気があります。境内にある武蔵之滝、修業に励み、剣の心をみがき悟りを開いたとして武蔵信仰の地でもあります。二刀を用いる二天一流兵法の開祖・武蔵、源義経を開祖とする京八流の流れを汲む兵法家・吉岡一門との戦いの地でも知られる「一乗寺下り松」、叡山電鉄「一乗寺駅」から瓜生山を目指し狸谷不動明王道を進み、白河通を越えてすぐ、曼殊院道との分岐点にあります。ここから詩仙堂、八大神社、さらに急な坂道を進みます。車のご祈祷でも有名な「自動車祈祷殿」を左手にしばらくして境内の入口へ、最後は250段の石段を上がって境内に到着です。これまで詩仙堂、八大神社は訪れながらも、さらに続く坂道にタジタジ、未踏の地になっていました。今回は車で京都に入ったので「まずはここからスタート！」　いの一番の「たぬきだにのお不動さん」でした。 お迎え大師（弘法大師像） 弘法大師 光明殿 本殿 境内 三社明神堂 自動車祈祷殿 洛北ながら紅葉にはまだ早い時期の早朝、でも一番乗りの境内は異様な雰囲気に･･･　つい2週間ほど前の10月22日未明に近畿地方を通過した台風21号によって、倒木による「水ノ口不動堂、恵比寿大黒堂」の全壊（ご神体は無事） 、宮本武蔵修行之滝への巨大岩落石、そして参道石段にある七福神南側の巨大木の倒木(七福神石像は無事)、と甚大な被害を受け、復旧最中、目前はそんな被害の爪痕が生々しい風景でした。しかし巨木により御堂が全壊しながらギリギリのところでご神体が守られていたり、七福神も真上で倒木が止まって破壊されずに守られていたり、と先ほど参拝した本堂に安置された不動明王の不気味なほどの強いパワーをまざまざと感じさせられながらの境内散策、修業之滝など立ち入り禁止になっていて残念なこともありましたが、目の当たりにした境内、貴重な体験をさせていただき下山しました。 全壊する水ノ口不動堂、恵比寿大黒堂 白龍弁才天後ろの参道（七福神の真上）に横たわる倒木 close

京都　狸谷山不動院　　2017/11/10