山号：西山 宗派：善峰観音宗（天台宗系単立） 本尊：十一面千手観世音菩薩2体 創建：長元2年（1029年） 開基：源算上人 京都洛西の西南端、釈迦岳支峰の良峰の山頂近くにある「善峯寺」、山号は「西山」、宗派は天台宗系の善峯観音宗、西国三十三所観音霊場の第20番です。寺伝…… more によると長元2年（1029年）、比叡山横川の恵心僧都に師事した源算上人が自ら彫りあげた千手観音を本尊として小堂に奉安したのがはじまりとされています。その後、長元7年（1034年）、後一条天皇により「良峯寺」の寺号を賜り鎮護国家の勅願寺に、鎌倉時代に入って鳥羽上皇から自筆の寺額「善峯寺」を賜り寺号が改称されて官寺となります。創建以来、皇室の加護の下、最盛期には52坊を有するほどの大寺院になりますが、残念ながら応仁の乱で兵火により山全体が焦土と化し、江戸時代になって徳川綱吉の母・桂昌院がこの寺院に帰依、寺領の寄進や多くの堂宇の再建によって再興を果します。 山門 観音堂（本堂） 鐘楼堂（桂昌院寄進の厄除けの鐘） 護摩堂 遺髪が納められる桂昌院廟 四季折々の花の名所で知られる善峯寺、３万坪の境内は回遊して庭園を楽しむことができ、特に春は染井吉野や山桜、桂昌院お手植えの枝垂れ桜などの花見で、そして秋はモミジやカエデの鮮やかに染まる紅葉で賑わいます。中でも圧巻は多宝塔前の五葉松「游龍松」、樹齢600年以上、高さは２mですが横には30ｍ以上伸びてまさしく雄大そのもの、国の天然記念物に指定されています。また境内から見る京都市街の展望も魅力のひとつです。 開山堂 釈迦堂と紅葉 鎮守社 遊龍の松 多宝塔 経堂 数日前から京都の紅葉だよりでは神護寺、善峯寺あたりが「見頃」となっていたので久しぶりの参拝といたしました。前回は3月でしたから紅葉の季節はこれがはじめてでした。京都はこれからが紅葉本番となってきますが、待ちきれない人たちが先行する善峯寺に集まったようで境内は多くの人で賑わっています。天気も良くて展望にも恵まれ、紅葉もところどころで鮮やかに染まったモミジやカエデを楽しめます。毎年のことですが、こうした光景を前にするとどこか身体にスイッチが入るような実感がわいてきて、今年もしばらくの間、紅葉狩で頭がいっぱいになりそうです (^-^; けいしょう殿 奥の院薬師堂へ 薬師堂裏の蓮華寿院旧跡庭 御陵 幸福地蔵 開山堂に向かう小道から 奥の院から 山門駒札前の紅葉 撮り忘れた阿弥陀堂（2014.03.01） close

京都紅葉　善峯寺　　2017/11/10