山号：大亀山 宗派：臨済宗天龍寺派 寺格：天龍寺塔頭 本尊：十一面観音 創建年：寛正2年（1461年） 開基：細川頼之 開山：聖仲永光 室町時代に中国に二度渡った禅僧・策彦周良禅師によって作庭された「獅子吼の庭」、嵐山の景観を匠に取り入れた借景式山水回遊庭園です。この地…… more は天龍寺塔頭妙智院の旧地で江戸時代の京都の名所名園を収録した「林泉名勝図会」にも掲載されています。御本尊は十一面観音菩薩、脇物には三十三体の観音菩薩、足利尊氏が信仰したと寺伝にある地蔵菩薩像が祀られており、西国三十三ヶ所巡りに等しいとのことです。 寺伝によると、寛正2年（1461年）、現在の上京区禅昌院町に室町幕府の管領・細川頼之公が聖仲永光禅師を開山に迎え創建、創建時は広大な境内を有した寺院でしたが応仁の乱による兵火によって焼失します。その後、天正年間、豊臣秀吉により再建され、徳川幕府の庇護により明治に至ります。その後河川工事のため寺域が買い上げられ、天龍寺塔頭の弘源寺内に移転、2002年現在地（旧塔頭寺院跡）に移転再興して現在に至ります。 5年前から京都巡りをはじめ、天龍寺と同じぐらいに存在感が強かった宝厳院、2002年､最近になって建てられたとはつゆ知らず、紅葉時期の美しさは見応えたっぷりと楽しませていただいています。この時間、早朝拝観の天龍寺では曹源池に朝陽が上りとても美しい光景が見られるのですが、宝厳院に魅せられた人たちは拝観時間前から山門前に並びます。境内回遊式の庭園ですから混めば園内は人で真っ黒、そんな経験をしたら朝一番で並びます (^’^)　 この「獅子吼の庭」は春にも恒例の特別拝観があり、青モミジがキラキラと陽の光に透き通るように輝く景観、これも負けじ劣らずの美しさです。この季節の嵯峨野・嵐山では二尊院の参道と並んでお気に入りのモミジスポットとなっています。 close

京都紅葉　天龍寺塔頭宝厳院　　２017/11/21