◆データ 山号：具足山 宗派：日蓮宗 寺格：大本山 本尊：三宝尊 創建年：元亨3年（1321年） 開山：日像 開基：後醍醐天皇 日蓮聖人の遺命を受けた日像上人が後醍醐天皇より寺領を賜り、元亨元年(1321年)に京都における日蓮宗最初の寺院として創建した「妙顕寺」。建武元…… more 年（1334年）には後醍醐天皇より綸旨を賜り、法華宗最初の勅願寺として洛中洛外の宗門の第一位を認められ、四海唱導妙顕寺といわれました。 応仁の乱や宗派間の紛争(天文法難)により寺地もたびたび移転、その後、秀吉の都市計画で五条大宮の旧地より現寺地に移されますが、天明8年（1788年）の「天明の大火」により伽藍の大半を焼失、天保5年（1834年）になって再建され今日に至ります。 山門前 本堂へまっすぐ伸びる参道 庫裡前 三度の洛内追放の後、ついに布教の勅許を得ることができた日像上人ですが、その後の長く続く叡山を筆頭とする他宗派との争いの発端となったとも言われています。特に同じく法華経を根本経典とする比叡山衆徒による度重なる寺院の破壊は凄まじい記録が残されています。 鬼子母神堂 勅使門 鐘楼 迫害を受けながら洛内で最初に創建された臨済宗建仁寺や浄土真宗もそんな迫害を受けたなぁ、桓武天皇が長岡京に遷都したかったのもこれまでの強大化した宗派の影響から逃れたかったからだったよなぁ、京の日蓮宗誕生に思いを馳せながら境内に入り込みます。白砂に映えるモミジ、妙覚寺が本堂改修の期間、西陣界隈では一手に引き受けて美しい光景を見せていただけました。今回は妙覚寺も公開してくれたおかげでこの秋どうしても訪れたいエリアでコースに組み入れました。こちらも見頃でホッとして大客殿の縁側に座り込みます。 龍華飛翔の庭 孟崇竹の坪庭 光琳曲水の間 いつものことですが今回も境内はひっそりとしていて、ほんの数人でこの美しさを共有しています。何といってもここは大客殿前の「龍華飛翔の庭」、中庭の「孟崇竹の坪庭」、その奥には尾形光琳の絵図になぞらえた庭園「光琳曲水の間」と三つの世界を楽しむことができます。見頃がずれたり大変多くの人だったり、京都の秋は結構ハードルが高いのですがここは大丈夫、期待を裏切られることがありません｡ そして何よりも昨年より陽の光が穏でしたからホントに美しかった。 close

京都紅葉　妙顕寺　　2017/11/21