高取町では毎年3月に「町家の雛めぐり」が開催されています。これにあわせて、同じ高取町にある壺坂寺では「大雛曼荼羅」が公開されます。今回はこれを見るべく壺坂寺へと出かけてきました。昨年までは大講堂で行われていた大雛曼荼羅ですが、今年は西国三十三所草創千三百年を記念して本堂礼堂内にて…… more 行われています。今年は人形の数も増え、1000体もの雛人形が飾られているということです。礼堂は、本堂（八角円堂）に祀られるご本尊（十一面千手観音菩薩）を礼拝する場所ですが、今回はここに大きな雛段が置かれおり、雛段越しに本堂のご本尊を拝めるようになっていました。雛段の中央には大日如来などの仏像も安置されており、まるで曼荼羅の絵図のごとくその周囲に雛人形が飾られています。普段から厳粛な空気に包まれている礼堂と本堂ではありますが、このときばかりは華やいだ雰囲気となっておりました。今回千体の雛人形が並べられたのは、ご本尊が千手観音様だからでしょうか。これは私の勝手な推測なので、真偽のほどはさだかではありません。この大雛曼荼羅は町屋の雛めぐりと同じく3月31日まで公開されているとのことです。1月の興福寺南円堂に続き、壷阪寺でも西国三十三所巡礼1300年を記念した復刻朱印をいただきました。これは三十三所巡礼が最盛期であった江戸時代のものを再現したものだそうで、通常「奉拝」となるところが「奉納経」となり、寺号の前には「和州」の文字が揮毫されています。壷阪寺 見仏メモ■住所：奈良県高市郡高取町壺阪3■山号：壺阪山■宗派：真言宗■本尊：十一面千手観音菩薩■創建：703年（天宝3年）■開基：弁基上人■拝観時間：8:30～17:00■拝観料：大人600円■駐車場：あり（有料）■交通：近鉄壺阪山駅より、「壺阪寺前」行きバス終点下車。■今回見仏した仏達　【八角円堂】　　・十一面千手観音菩薩坐像（室町時代、木造）　【礼堂】　　・大日如来坐像（江戸時代、木造、像高47.5cm）■公式サイト：【壷阪寺】■地図　■関連書籍　　　壺阪寺は「見仏記6 ぶらり旅篇」、「見仏記7 仏像ロケ隊がゆく」にて紹介されています。■関連DVD　　壺阪寺は「新TV見仏記12 大和横断編」にて紹介されています。 close

壺坂寺の大雛曼荼羅