『邪馬台国ラプソディ』 聖地巡礼 3 妻垣神社の詳細

『邪馬台国ラプソディ』 聖地巡礼 3 妻垣神社
瑠璃の星☆彡
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記事タイトル 『邪馬台国ラプソディ』 聖地巡礼 3 妻垣神社
概要

2018/3/14(火)~3/20(水)に旅してきた小説『邪馬台国ラプソディ』 の聖地巡礼レポートです。------------------3/14 天照大御神と瀬織津姫ゆかりの闇無浜(くらなしはま)神社を後にして、宇佐市の安心院(あじむ)町に鎮座する妻垣(つまがき)神社へと向か…… more いました。「安心院」という地名は、「あじむ」と読むそうですがほとんどの人は、そうは読めません。私は最初、あんしんいん と読んでしまいました。 (''◇'')ゞどうやら宇佐神宮にほど近いこの地は、安曇族との関わりが深い里山のようです。長く続く参道の手前で、狛犬さんが迎えてくれました。妻垣神社の御由緒書より・・・今より2600年も遥か昔、日向を発し東国へ向かわれる途中、神武天皇は宇佐の地に立ち寄られました。その際、宇佐国造の祖であるウサツヒコ・ウサツヒメの兄妹は一行を迎え入れ、宮を造り盛大にもてなしました。 翌朝、天皇は朝霧の素晴らしいこの地をご覧になり、いたくお気に召されました。天皇は連なる山々よりひと際輝く共鑰山(ともがきやま)に御母・玉依姫命の御霊をお祀りする社をお造りになり、自ら祭主となって、玉依姫命の御霊を共鑰山にお迎えし社を「足一騰宮(あしひとつあがりのみや)」と名付けられました。このことより当社の歴史が始まりました。中臣(藤原)氏の遠祖にあたる天種子命は、神武天皇より比咩大神(玉依姫命)を祀る足一騰宮を守護する役を命じられ、宇沙都比賣命を天皇の仲立ちによって妻に迎えました。「妻垣」という地名はこの故事になぞらえたものとされているそうです。共鑰山(ともがきやま)は、妻垣神社の向かい側。山からの御神気が射していて、よりいっそう朱色の社を輝かせていました。主祭神は、比咩大神(ひめおおかみ)承和11年(844)の「宇佐八幡宮弥勒寺建立縁起(承和縁起)」によると、比咩大神は、宇佐神宮第二殿の比売大神と同神であり、共鑰山を比売大神の元宮と称すと記されているように、天平5年(733)比咩大神は『我、八幡大神に副い奉らん』との御神託を下され、宇佐宮第二御殿にて祀られる。本殿(下宮)には主祭神比咩大神を一ノ殿にお祀りし、二ノ殿に八幡大神、三ノ殿に神功皇后をお祀りしている。・・・と、由緒書にはあります。ここに居ると、ほんとうに、並々ならぬ御神気を感じます。こちらの妻垣神社は、今回の旅で、もっとも印象に残っている神社です。感覚的にも、神武天皇の東征で立ち寄られた頃よりも、もっと創建は古いはず・・・と感じます。共鑰山(ともがきやま)から射す光には比咩大神(ひめおおかみ)さんからの祝福に違いありません。その正体は・・・『邪馬台国ラプソディ』のヒロインでもある比咩大神さま。必ずこの旅のレポートを良いものに仕上げていきますね。そう誓いました。摂社の貴船社です。ここに祀られているのは、山上・谷川に住む竜神さまです。闇龗神(くらおかみのかみ)高靇神(たかおかみ)水の調整を自在に操り、田畑に恵みの雨を降らせ、草木の生育とすべての食物を豊かに繁茂させてくださいます。古くは神社横の深見川の氾濫を防ぐためにも祈られていました。 御神木も立派です。注連縄の上にいた青龍さんと同じ光ですね。清らかな水の恵みと山の御神気でこの地の樹木は輝いています。木々に囲まれていると、ほんとうに心地がよいです。八幡大神こと応神天皇は、第15代天皇であり、父に仲哀天皇、母に神功皇后の間に生まれた御子。九州には、神功皇后と応神天皇を祀る神社は関西の比ではないほど多いらしい・・・と、後で知りました。「龍の駒」と呼ばれる石です。足形石(馬蹄石)八幡大菩薩(応神天皇)が龍の駒に乗り、山を飛び翔けた、という伝承があるそうです。石があった本来の場所は崩落の恐れがあるために、ここに移転復元されたということです。明治維新後に徴兵制がしかれて、この旧宇佐郡からも数多 くの若者が軍人として出兵しました。英霊の御 霊は東京の靖国神社や護国神社に祀られていますが、旧宇佐郡は県内でも山間部に位置する為に交通の便が悪くお参りに出向くにも容易ではなかったそうです。そのため明治44年(1911)に、当時の宇佐神宮宮司・到津公熈、妻垣神社社司・糸永茂昌、妻垣神社総代・衛藤忠蔵、在郷軍人古荘満太郎など、多くの有識者が発起人となり多くの浄財を集め、この忠魂碑(陸軍大将公爵桂太郎書)が建設されたそうです。大正2年(1913)当時は、山中部の十カ町村は交通の便が悪く、中等教育の機関として学べるところは限られていたそうです。県立宇佐中学校と、県立四日市高等女学校の2校しかない状態。それも、富裕層の家庭の子弟しか通学できなかったそうです。神宮皇學館を卒業した林正木氏が私財を投じて、山中部の中心だった妻垣神社境内を選んで、校舎を新築し開校しました。神武天皇御東征の聖跡足一騰宮に因んで「騰宮学館」と名付け小学校教員養成科と神職養成科を設置。門地や門閥、家柄などによる別け隔てなく、学問を志す者は誰でも入学可能だったそうです。当時特に神職養成科は、伊勢の神宮皇學館・東京の國學院・妻垣の騰宮学館の3校のみ。北は北海道、南は九州沖縄まで全国各地、遠くは満州(韓国)から資格取得のため入学者は引きも切らない状態だったそうです。しかし残念なことに終戦後の学制改革により、門は閉じられてしまいました。山間の妻垣神社は、私たちのほかに参拝者は無く、少し寂しい感じもしていましたが、その歴史を知ればやはりスゴイ場所だったんだ~と、恐れ入りました。作家の松本清張と、妻垣神社との関わりも深いそうです。作家としてデビューする前の無名な時代に、故郷北九州において、朝日新聞西部支社の臨時嘱託社員でした。古代史好きな清張は、休暇を利用しては愛車で遺跡・史跡が残る地域を廻るのが趣味だったようです。昭和17年(1942)に安心院を訪れ、足一騰宮の伝承が残る当社に立ち寄ります。そのとき、霧が立ち込め盆地の南に龍王山、妻垣山(共鑰山)の麓にある古代ロマンに満ちた妻垣神社騰宮学館が深く印象に残り、のちの小説 『陸行水行』を執筆したといわれています。なにかインスピレーションが冴えわたる感じ。。。私にも、それがちょっと分かる気がしました。邪馬台国を巡る旅は、まだまだ続きます。 close

『邪馬台国ラプソディ』 聖地巡礼 3 妻垣神社
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タグ 神社 邪馬台国ラプソディ 聖地巡礼
投稿日時 2018-03-23 01:40:04

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