山号：中座山大聖院教恩寺 宗派：時宗藤沢清浄光寺末 創建：延宝6年（1678年）移築 開基：北条氏康 開山：知阿上人 本尊：阿弥陀如来 鎌倉三十三所観音霊場の第十二番札所、時宗の「教恩寺」、創建については、材木座の光明寺境内にあった宝海山と号した寺院がはじまりで小田原北条…… more 氏の３代目の氏康創建が開基、知阿上人が開山となって創建されています。そのはるか昔には、源頼朝が平家一族の冥福を祈る為に籠堂を建立し、阿弥陀三尊像を奉安したのが教恩寺の前身とも、運慶が刻んだものといわれている本尊の阿弥陀如来は、一ノ谷の合戦に敗れた平清盛の子・重衡が囚われの身となって鎌倉に連れてこられたときに頼朝が重衡に一族の冥福を祈るように与えたものとも伝わっていますが詳細は不明のようです。そして延宝六年（1678年）、貴誉上人によって光明寺の末寺だった善昌寺跡である現在の地に移されます。 山門 遮るタブの木と本堂 鎌倉駅から南東へゆっくり歩いても15分、バス通りから少し入り込んだところにある大町の教恩寺、閑静な住宅街にあって、突然山門前にといった具合でした。山門前に立つと謝絶柵みたいに参道を遮るようにのびるタブの木の枝が印象的だったので少しだけ境内の散策に入らせてもらいました。大町から材木座に向けては最終の光明寺を除けば小さなお寺がたくさんあって、ここはノーマークでした。十六羅漢の木彫が施された山門が有名だったのですが、山門向こうのタブノキが気になって見落としています。御本尊も予約をすれば見ることができたかもしれない。遡れば東大寺と興福寺を焼き尽くした南都焼討の時の平家の大将軍「重衡」ゆかりの寺院だったとは、調べておけばもう少し境内をじっくり散策していたのですが…　残念！ 境内 close

鎌倉　教恩寺　　2013/10/05