三好和義さんの写真展「天平の楽園・東大寺と正倉院」を終了前日に滑り込みで見てきました。場所は東大寺の本坊。通常は公開されていない場所なので、目的の半分は本坊の拝観でもあります。さて、会期中は一日２回、三好和義さんご本人による作品解説が聴けるというので、その時間にあわせて訪問してき…… more ました。三好さんは「東大寺と東北」展の図録などの撮影の依頼を受け、じっくりと撮影に取り組むために奈良で住まいを探し、奈良で生活しながら、東大寺の日常を撮影されたそうです。時折、展覧会に合わせて刊行された写真集やニコンのカメラの宣伝を織り交ぜながらも、撮影の裏話を面白おかしく解説していただきました。撮影場所やカメラの設定なども惜しみなく話されていたので、仏像やお寺好きの人はもちろん、カメラ好きの人にもたまらないお話だったと思います。また、この日は会場にいらっしゃった今年の修二会（お水取り）に練行衆として参籠されたという僧侶の方からも、大変貴重なお話が聴くことができました。さて、お話を聞いた後は、じっくり本坊を見学させていただきました。本坊の南には、正倉院と同じ校倉造りの建物が見えます。こちらは奈良時代に作られたという経庫で、国宝に指定されているそうです。この場所に国宝の建造物があったとは知りませんでした。本坊の奥（東側）にも庭が広がっており、蓮池などがあります。午後からの訪問だったので、蓮の花は閉じていましたが、早くも赤トンボの姿がみられました。その蓮池の奥にみえる建物は天皇殿。こちらには聖武天皇が祀られています。三好さんが撮った正倉院の宝物の写真はこの天皇殿に向けて展示されているとのことでした。また、今回は襖が閉じられていて見学できませんでしたが、本坊内には昭和天皇がお座りになった玉座の間もあるそうです。本坊の屋根瓦には菊の御紋も刻まれていました。最後に写真集を購入。サインも書いていただき、帰途につきました。帰りがけに近鉄奈良駅前の本屋に立ち寄ると、なんと同じ写真集のサイン本が売られておりました。ちょっとレア度が薄れた気もしますが、直接サインをいただけたということで良しとしましょう。三好和義写真展「天平の楽園・東大寺と正倉院」■会期：2018年7月3日(火)～13日(金)　※既に終了しています。■会場：東大寺本坊大広間■拝観料：500円■関連サイト： 　　【三好和義写真展「天平の楽園・東大寺と正倉院」｜東大寺】　　【楽園写真家・三好和義公式ウェブサイト】■地図　 close

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