大物忌神社と小物忌神社(1)の詳細

大物忌神社と小物忌神社(1)
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 大物忌神社と小物忌神社(1)
概要

龍宝寺の後、遊佐町へ向かう。 久しぶりに蕨岡の大物忌神社に参拝してきました。 懐かしいな~。 介護の前にいった秋だった。 精麻奉納の後から義理の両親の介護となり、 同居しながら、毎日何がなんだかわからない忙しい日々だった。 今思えば、大物忌神社のおかげで無事過ごせたと思う。 なの…… more で、私は豊受大神が好きなのです。 忙しく子育てしている母、介護で頑張る母、子供たちの夢をかなえるために 必死に働くお母さんたちのために。(お父さんも) 豊受大神は、女性達の保護をして下さる。 それが斎宮の働きだと思います。 神社に来て、いろいろと思い出してしまいました。 いろんな日々の生活の中でも、神々は何の変化もなく、 何も語ることもなく、ただ、そこにいつも居るだけ。 以前の宮司さんの話からちょっと復習。 大物忌神社は、薬師様でした。 神仏分離で分断されたのですが、今は、大日如来と薬師如来を一緒にして 別の所に収められているそうです。 「忌」とつくのは、宮司さんも詳しくわからないそうですが、 昔から伊勢神宮も「大物忌」とつく若い巫女さんがいるそうです。 なので、神に使う巫女の働きがあるという。 蕨岡の本殿は、元々、もう少し高い所にありました。 階段があるのですが、今は先までは登れません。(雑草がすごいため歩けない) 扉を開けると鳥海山のご神体が見える構図だったそうですが、 昔火事があり、山の上には水がなかったので、 火を消すことができなかった。 そのため、下におろして今のような本殿となったそうです。 ※さざれ石 国歌のさざれ石ですが、石灰質角礫石といわれ、 昭和36年に岐阜県春日町で発見され、後に岐阜県の天然記念物に指定された石を 矢部駿河守定謙終焉地より奉納いたします。(三重県桑名歴史の案内人) 矢部定謙(やべさだのり)という方は、大塩平八郎と信頼関係があったそうです。 飢饉を救った人でもあったようですが、Wikipediaにパワハラネタがありました…。 「剛直な性格で、若いころ、先輩が定謙をいじめようと弁当の残りでお粥を作ることを命じた。 腹を立てた定謙は、お粥に灯明の油を入れて先輩に食わせ、大騒ぎとなった。 このことが上司に知れて定謙は辞表を出したが、 かえってその態度が立派であるとして許され、先輩が処罰された。(現在のパワーハラスメント)。」 先輩は嫌われていだんだな…。 今も昔も変わらないね~。でも油の入ったおかゆなんて、そりゃ大騒ぎするね。 悪ふざけでなくて?妙にこの話に食いついてしまった・・・。 隣のお寺が観音様のご開帳でした。 ラッキーにも平安時代作といわれる木造の観音様をみられた~♪ しかも、表にいる観音様の真後ろにピタっといるので、お顔がよく見えない。 でもそれがまた人見知りな観音様みたいで、いいのですっ! ---------------------------------------- さて、もうひとつ気になっていた神社がありました。 仙台に帰る時に寄ったのですが、同じ「おおものいみ」と読んで 「小」さい方の小物忌神社がある。(「こもの」と読む場合もある) 場所は、酒田市飛鳥。 これが、飛島(とびしま)にあったのです。 私は酒田市にある「飛鳥」だから「あすか」だと思っていた。 どっち読みなのかわからない。 マップで調べると酒田市内と飛島と2社ある。 しかし、「とびしま」の方の飛鳥だったとは。 だとしたら、とーっても興味深い話し。 UFO発着地の島だから。(そこかー) ※ぼんやり見える島が飛島。 飛鳥の地名は、飛鳥神社が由来?だと思うのですが、出雲と関係する。 ここの飛鳥から名取の熊野老女勧請の熊野三社が関係し、 出雲と名取の熊野を繋げたのが羽黒修験だとされる。 「熊野堂郷土史略年表」より 「723年 この頃、飛鳥の里(飛鳥神社)を名取の里に遷されたと伝えられる」 郡山遺跡が置かれた頃で、その後、行基により文殊堂が置かれる。 「飛鳥の里」が酒田の飛鳥神社ではないか、と。 それは奈良の飛鳥のことでもあります。 まず、酒田(飛島)の飛鳥神社の説明から。 「774年大和国高市郡飛鳥神社の勧請創社と伝えられる由緒ある神社。 1月の裸祭りと4月の湯立神社が有名。 祭神は、八重事代主命、配祀神:スサノオ、オオナムチ。 大同二年創建。十一面観音を彫刻させ安置し、それから飛鳥大権現と称した。 源義家が出羽守に任じられ、東夷討伐のため、本神社に参拝する。」 前回の記事に、秋田の払田柵のことを書きましたが、 出羽国は、奈良時代、秋田城から移された出羽国府があったところで、 それと深い関わりを持つ神社であるらしい。 ちなみに熊野の阿須賀は「アスワ」とよみますが、 この飛鳥とどう関係するかわかりません。 飛鳥(とびしま)は、新潟県の粟島、佐渡島とは一直線に結ばれた海の道であり、 古来より交流があった。 島の名称の由来には、鳥海山の山頂が噴火によって吹き飛んで島になった 伝説に基づくとする考えもあるが、古地図には海獣の名前を冠した「トド島」「トンド島」 と表記する例もあり、決め難い。 なお、島内に祀られた小物忌神社は、鳥海山大物忌神社と対をなしている。(wikipedia) 「対」をなしているというのは、鏡のような対なのでしょうか。 大小を兼ねる伝説は多いです。 大物主と少名彦もそうですね。 豊受大神が即身仏をもたらしたと知人から聞いて、 それはこのあたり一帯にしか即身仏が生まれていないからです。 その理由に「薬水」があったと。 不老不死の薬というのは、世界中に伝わっていますが、 徐福がその薬がほしくて日本海に上陸した理由がわかります。 (男鹿半島にも伝わっている) スクナヒコは一寸法師のモデルという話しがあった。 人間の体内に入り、病気にならない細胞をつくっていた? 「出雲国造神賀詞」からネット情報を頼りに、 オオナムチが国譲りをした皇孫とその子孫の住むべき国として倭を指定し、 その繁栄を祈願するために倭(大和国)=現在の奈良に配した自身の和魂や、 御子(ミコ)の御魂を祀った神社と自身が出雲大社に鎮座したとある。 その最初の冒頭に、イザナギの寵愛され給う御子で最も尊い神なる 熊野大神櫛御気命=スサノオ命も記されている。 これは、現在の熊野大社のことを差しており、出雲大社の大国主神とともに、 出雲国内の最高神とされ、植林および農業を司る神となった。 木の国はスサノオの子=イソタケル。 奈良県に葛神社があり、明日香村阪田にある。 阪田=酒田のような気もする。 葛は九頭龍王で水分神のことといわれる。 それがムスヒの神=たかおかみの神(龗神)のこと。雨に龍と書く漢字。 トヨケの「ケ」の神とも関係していると思う。 食べ物は「ケ」という言霊。 青森の人が食べる時に、「ケ」というのはそういう意味。 ということは、出雲族は鳥海山ふもとに上陸したと考えるのです。 そして南下してきた? オオナムチ自身の御魂と3人の御子、計4社を飛鳥の神奈備に置く(飛鳥坐神社の旧地)。 飛鳥坐神社は、初めて天照大神を宮中の外に祀ったといわれる。 宮中の外とは、檜原神社のことである説が有力だというのですが、 私は、「外」というのは、伊勢神宮の記録によれば、 大物忌になった少女(幼い人がなる)は、宮廷の外に出ることが禁じられていたと。 その斎宮が「外に出された」ことがあるのでは?と思うのです。 伊勢にいた斎宮たちが移動した。 なので、宮城県岩沼に斎宮伝承があるわけです。 伊勢から派遣された斎宮。 その斎宮は鳥海山にもいたという妄想。 トヨウケの御魂をもってきたと思う。 それが噴火や津波などの災害に関係します。 1974年の噴火。 800年代、900年代の噴火は規模が多かったと想像されます。(溶岩流の記録あり) 岩沼の深山(みやま)に登った時に、豊受大神みたいだと思った。 トヨケの「ケ」という「食べ物」をもたらした事にあった。 ですから、矢部氏のパワハラ事件に食いついたのは、 食べ残りのものでお粥をつくっていたのが、岩沼の斎宮伝説に語られているからです。 それは、食べ物を粗末にしてはいけない、ことを伝えています。 なぜ岩沼なのかは、やはり災害が関係する。 津波ですが。地震も含め、それで環境が汚染され疫病が蔓延して多くの人が 亡くなったとされる。その話しと鳥海山の噴火が共通しているのです。 斎宮は、主に宮廷の食事のことをさし、斎宮は大物忌神に仕えることを意味する。 大物忌が「大物主」であるならば、疫病や天変地異を起させないための祈祷をしていることにある。 ご機嫌を損ねないように。 国民の意識を高める目的もあり、人々の想念が低くなると生態系が崩れてしまう。 噴火などの災害もそのような働きが人間の念と深い関係があることを意味しています。 その頃から、大神神社に大物主の神を祀るようになるわけです。 その為、各地に伝わる「飯炊き女」の昔話は、ご飯を作る話しになっているわけです。 鳥海山の噴火により、伝染病や水の災害などもあった為に、 鳥海山が「大物忌」の神を祀ることが必要となった。 鎮めるためには伊勢の斎宮が必要だと。 山形県に早くから伊勢の信仰がもたらされたのは出羽修験によるものでしょう。 その発端が蜂子皇子だった思います。 八人の幼い斎宮をつれて。(八乙女) それは鳥海山が深く関係しています。 怨霊信仰ともいうのですが、鳥海山の噴火により災害や病気が流行ったのは、 大物主が怒っているとも捉える。 それで祟り神にされた。これは菅原道真、平将門も同じです。 それは大神神社と同じ。(崇神天皇の時に、オオタタネコに祀らせるようになる) ただ、大物主と大国主、事代主がどう違うのか、いまいちわかりません。 この本のイラストが素敵なんです。 大神神社が監修している本です。 飛鳥の神奈備は、829年に鳥形山に移し、大神神社(おおみわ)の末社も祀っているのですが、 この女神の名を「カヤナルミ」という。 カヤナルミ(加夜奈留美)は、飛鳥の神奈備に鎮座し、天照大神の子の 守護する神で、シタテルヒメ(高比売命)と同じといわれる。 大国主神と多紀理毘売命の娘で、阿遅鉏高日子根神(アヂスキタカヒコネ)の妹。 (古事記では)『先代旧事本紀』でも阿遅鉏高日子根神の同母妹とされるので、 アジさんに関係する。 それで、シタテルヒメは江戸時代まで牛頭天王だった。 龍の毒気といわれる龍女。 牛頭天王とは疫病封じですね。 『出雲国造神賀詞』では、カヤナルミは、 「大物主櫛長瓦玉命」、「阿遅須伎高孫根乃命」(アヂスキタカヒコネ)、 事代主とともに皇室を守護する神として述べられているため、 どーしても葛城山系の金剛山に繋げたくなる。 あそこが水分神ですし。 縄文展にいった時、大阪からきてくれたAさんが、 大阪の五芒聖を6つに囲み、その中心に金剛山があるマップをみせてくれた。 やっぱ、金剛山だ。安倍清明の陰陽師に関係するらしい。 伝説では、鳥海山に手長足長という妖怪が悪いことをすると。 それは、海人族のことをさすのですが、諏訪明神の手長のことかと思います。 巨人です。巨人封じみたいな話し。 またでてきた。ダイダラボッチ。 諏訪にもダイダラボッチはいました。 それをテナヅチ・アシナヅチとも言います。 なので、小物忌神社は、龍と関係していると思うのです。 それは後で調べてわかりました。 龍と蛇は違うんだろうけど、角がはえた蛇が龍なのだと思います。 蛇の権現が龍という話し。 でも鳥海山と諏訪がピンとこない。 中国では龍がたくさんいます。 龍だらけ。なので、龍はもともと中国にいて巨大な湖をつくった存在です。 それが太湖にいたと感じます。 青森の十和田湖も龍ですし、諏訪湖も龍の母が登場する。 朝鮮の白頭山の噴火も伝承には龍が登場している。 龍とは、湖をつくってきた存在と言える。 それを生み出したのは、火山で噴火なのです。 火山の噴火によってできた湖を龍にしているのです。 それから龍は水となった。 これは中国からの伝来でしょう。 それに対し、日本は古くは蛇です。 それは母系社会にあると思います。 龍信仰は、「水の災害からもたらされた」信仰といえるでしょう。 龍は男っぽいのです。 川の氾濫から、治水工事の技術と共にもたらされた神話が龍です。 大蛇信仰を倒したのはスサノオのヤマタノオロチです。 蛇(女性性)が川を氾濫する要因なので、龍(男性性)が倒したように聞こえるのです。 それは火山などの噴火によって地形が変わったことにあり、 そうなると農業ができなくなるからです。 小物忌神社に「小」をつけているのは、難しいけれど、順位なのだと思う。 元々伊勢にいた宮廷の先住民(国栖氏=葛)に関係すると思い、 (海産物の奉納や舞、笛も吹いていた人たちと伝わる) その一族の巫女さんたちは、外宮となり各地に派遣された斎宮だったと考える。 しかし、大物忌が上になり、小物忌が下にされている気がする。 トベ一族のルーツがあり、「ヒメ・ヒコ」制の海の神ともいえる小物忌なのですが。 でもこれはとても難しいねえ。 小物忌神をみればやはり自然霊という深い神で、蛇でなくて龍の気らしいのです。 どういう意味かわかりませんが、妄想してみます。 つづく。 close

大物忌神社と小物忌神社(1)
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(山形県) 神社
投稿日時 2018-08-22 01:40:04

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