白狼と大亀と鹿島天足神社の詳細

白狼と大亀と鹿島天足神社
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 白狼と大亀と鹿島天足神社
概要

台風21号が観測史上初めての強風記録となり、 その頃、ブラジルの国立博物館がほぼ火災で消滅したという。 地球の裏側で真逆な現象。 ショックというより、もう人類が終わりに近づいていると思う光景。 もう何が起きても驚かなくなった。 貴重な遺品が保管されていたそうですが、ほぼ燃え…… more た。 「国立」ですよ。 日本でいえば上野国立博物館が全焼したことになりますよ。。。 逆に生き延びた遺品が知りたいね。 「一角」が無事だったという動物標本の角ばなし。 さすが角だわ。 まっくろくろすけの隕石とかあると、なんか変な感じ。 隕石はそもそも大気圏に突入すると燃えるから、燃えた石ですよね? で、また燃やされたのだね・・・? ※BBCNewsJAPAN とにかく、いい加減でずさんな管理だったそうですが、 「財政難だったから、結果、こうなった」という言い分けはないよね~。 スプリンクラーの作動もなかったというので。 それにしてもこんなに全焼することあるのかね? ・・・あるんだね~。 原因は、電気のショートか、もしくは紙製の手作りの熱気球が屋根に落下したことの 公算が大きいそうです。 ブラジルには熱気球を飛ばす伝統があり、しばしば火災の原因となっていたと。 この件から、世界中のミュージアムが点検に追われることになるでしょう。 日本は大丈夫? それにしても、アマゾン流域の先住民族が残した貴重な遺品がすべて灰になったと。 南米大陸最古の女性(1万2千年前)の頭骨も灰に。 地元では大波乱。 嘆きの声。(そうなるよね…) アマゾン川で先住民たちは眠っているのです。 もうそれでいいと思います。 「物」が語る時代は終わったのだと実感する出来事でした。 --------------------------------------------- そんな出来事で、なぜ私はこんな妄想に走るのか、それが七不思議。 話を戻しまして。 大和町成田の白狼神社に立ち寄ったら、 大亀山がとても気になったので、久々に、大亀山森林公園に行ってきました。 前方にみえる山が大亀山公園。 前回の高車族が狼の声を真似たというのは、日本の修験も同じことがあり、 山伏の声が、狼のような鳴き声を真似して山を歩くこともあるそうで、 実際、修験道では、「警蹕(けいひつ)」という声を発する儀式があり、 それを狼の遠吠えと間違えることもあったそうです。 「狼煙(のろし)」も狼の糞を燃やして通信として煙を出していたので、 この風習は、海人族がもたらしたものです。(後の防人になっている) ワタツミとヤマツミの信仰は、狼信仰が深くねづいています。 「大亀山」は、縄文の風景(七ツ森)が残されている場所です。 ここの展望台に登り一望できる森をみると、まだここは大丈夫だと思う。 かつて、エミシ征伐でやってきた人たちも、小高い山に登り灯台として 敵や動物の動きを毎日みていた。 海ではなく森の灯台。 それは森に先住民が住んでいたからです。 狼の遠吠えもよく聞こえていたでしょう。 それにしても、なぜこの場所に再び来てしまったのだろう、と思った。 やっぱり、ここは坂上田村麻呂が強いと感じてしまう。 ここにくるとエミシ征伐の話がやってくるのだからそういう事なんだと思う。 ここは何かあって神社を置いています。 鹿島天足神社については以前から何度も書いていましたが、 復習も兼ねて、もう少し深い話を。 鹿嶋天足別神社(かしまあまたらしわけじんじゃ)は、 宮城県富谷市大亀にある黒川郡延喜式式内社四座のうちの一座。 古くは大亀大明神、岩下明神と称したが、明治のはじめ鹿嶋天足別神社と改めた。 「亀」とよばれた巨大な岩が由来。 創始年代は不明ですが、式内社・鹿嶋天足別神社に比定されているが、 明治42年に、同地の神明社・吹上社を合祀。 『舊神祠記』では、当社を式内社・石神山精神社とし、 合祀された吹上社を、式内社・鹿嶋天足別神社としている。 ※式内社の後裔が現在のどの神社なのかを比定する研究は古くから行われている。 現代において、延喜式に記載された神社と同一もしくは その後裔と推定される神社のことを論社(ろんしゃ)・比定社(ひていしゃ) などと呼ばれる。 (Wikipedia) 鹿島天足神社は、石神山精神社と同じ(霊)と考える。 石神山精神社にも巨岩があり、巨大岩石に神霊の存在を認めて祀った、 古い信仰の姿を伝えた神社といわれる。 (参道が社殿ではなく、磐座に向いているのは原始以来の古い信仰があった証拠) ※石神山精神社の巨岩 ということは、坂上田村麻呂が関係する。 なぜ、マロ(坂上田村麻呂)はここに来たのか。 同じように白狼を追っていたのかもしれないね。 だとしたら興味深い。 この付近は、水神伝承として残る「化粧沼」に関係する場所だと思う。 遠野の岩手のGOさんが、以前、石神山精神社は猿田彦神を祀る 椿大社と関係していると言っていた。 椿大社の由縁の中に、石神山精神社が登場しており、それが早池峰の神(瀬織津姫)と関係するという。 白狼と瀬織津姫なら合う。 それは、また「化粧」伝承に繋がっていることも見えてくる。 鹿島天足神社の伝承のひとつに、マロが出てくる。 馬に乗ったまま転落した(階段からおちた)話なのです。 馬から転落した話は、亡くなった意味の隠語と言われます。 昔、何かあった場所かもしれません。 昔はキャンプ場には石段があったそうで、落ちそうになって手をついた跡がついていると。 多賀城造営で(724年)マロが派遣された年は797年で40歳だったそうです。 その前に来ていた人は、大野東人。 やっぱり大野東人。 縄文展から蝦夷柵に繋がるのは、色麻町~薬莱山~御所山までの出羽街道を 築いた人なのですが、「最初に柵をつくった人」なのだ。 737年マロがやってくるより前に、多賀柵、色麻柵を設けた。 その柵が邪魔やねんっ。 もうひとつ、景行天皇の話があり、東征の帰りにこの地を「北のはましま」で休憩したとある。 すると御神鏡が降りて来たという。これより都へ上り、これを天皇に話すと、 この地に大神を祀らせたという。岡山県吉備氏などを付きそい、この地へやってきて タケミカヅチの子、天足別命を祀った。 国生みの淡路島の南にある「沼島」通称「はましま」と呼んでいるので、 ここを、「北のはましま」とよんだそうだ。 社殿北側の坂に、「伊手の玉水」あるいは「はもしま」と呼ばれ清水があるという。 「はましま」と「はもしま」が同じなのか不明。 中央のピラミッドが太白山。 「伊手」の由来がわからないが、「化粧沼」伝承を辿れば、岩手の水沢に繋がる。 これがまだ「角」だった。 そして今度は「白鹿」に繋がった。 むむ~、また白鹿かっ。 なんか吐けそうで、吐けないな。 喉で詰まっているんだけど。 キーワードは「化粧沼」 まず、七ツ森の悪玉姫と化粧沼について、こんな伝承があります。 七ツ森の要となっていたのは、悪玉姫伝承にある玉ヶ池だと思います。 かつてここは広い湿地帯があったとされ、 この池は七ツ森のひとつ鎌倉山から湧き出る清水が流入している池といわれる。 鎌倉山の薬師様 マロは、この池で醜い姫といわれた悪玉姫をみかけています。 本当に龍神のような姿をみていたと思うのです。 それが白い狼の化身だったらロマンがある。 この池は薬のように不老不死と何でも美しい水にかえるという伝承。 かつてここには長者屋敷があり、諏訪湖の龍神伝説と同じ伝承が伝わっています。 悪玉姫といえば、岩切の青麻神社があり、醜い伊豆佐比売の話があります。 これもマロの父がこの地にいた女性(伊豆佐比売)と結婚している話があります。 伊豆佐比売神社 それを辿ると、七北田川の海に至り、弁財天があった。 この付近、羽黒修験の講も立ちよっている所で、やはり洞窟のような場所に池があった。 実は、白狼神社へ行く前に、利府の「勿来関」によっていました。 前から看板をみて気になっていた所だったもので。 これもいろいろありそうで、後で不思議な夢をみました。 白河の勿来関が有名ですが、利府にもあり、私は利府の方がいろいろあったと感じます。 七ツ森に繋がる道に、光明の滝がありその入口付近に、亀の子石があります。 この近くにも「化粧池」の伝承があったのです。(現在はない) 朴沢小屋沢の入口に清水があったそうで、この清水を「悪久玉姫の化粧水」とよんでいた。 亀の子石 亀と化粧池は関係するようなのです。 多賀城にも「鏡池」が伝承されており、坂上田村麻呂の愛人?(父説もあり) 悪玉御前(あくだまごぜん)が京の都に向かう途中、 この池を水鏡にして化粧をしたことから名前がついたそうです。 この話も、悪玉姫伝承と同じものです。 ということで、マロと化粧池(鏡池)と亀が関係しているようなのです。 その亀とは、石なのですが、薬石といわれる働きでしょう。 この石は、婦人病にいいとされるので、石の伝承と諏訪神も関係する泉区。 この石とは、丸い石を言う。 秋田唐松神社にもあったあの石。 そしてそれが「腹帯」という妊婦さんが腹にまく帯で、神功皇后のことをさしている。 安産祈願の石。 加美町にある飯豊神社もご神石があり、大野東人が造営したという伝承。 伊豆佐比売神社がある飯土井という地名は、飯豊の訛であるとする。 飯豊とは「いひとよ」とよみ、古語で「フクロウ」の意味。 エジプトのフクロウの数字が「13」なんだとか。 「M」が13番目だから? 私は「ハトホル」ぽい気がします。 だから13の富谷へ行ってしまうのだね。 展望台の高さ138m この付近は、船形山が鎮座する。 古く薬師様を祀るお祭りがあり、昔話では、この薬師様は肌の白い女神といわれる。 大陸から(出羽)上陸しここまで逃れてきたらしい。 それを船がかくまった話がある。 他にも富谷町穀田に水神の碑がある。 近辺の田畑をうるおして良水を産したことから穀田という。 けっこう大きい石なので、道しるべとしてあるのではなく、水神を祀るためにあったそうだ。 信者が砂鉄を製鉄した際にできた鉱滓ともいわれている。 これは開拓にやってきた人たちの信仰があるわけで、 エミシ征伐の最初は、このあたりだったような気もします。 富谷には、日吉神社も近くにあります。 1774年比叡山より勧請した黒川三社の内の一社。 815年、比叡山の行尊が造営したと伝わる。 主祭神は、大山咋命で比叡山の地主神として坐していたが、 後に最澄が延暦寺を建立して、天台宗をひらき、古くから山岳信仰と結びつき、 やがて神仏習合思想に密着して延暦寺と並び、深く多くの信仰を受けるようになった。 日吉神社にあった石碑。 つまり、本来の天皇家は海人族だったわけです。 そして一つ目の神が関係するのですが、もっと深い話になるので割愛。 コタンが広がる吉田町(大和町) ほぼ360度見渡せるこの位置が、「とみや」というのも偶然とは思えない。 138の十三夜。 もうこの数字が数秘術にみえて仕方ない。 夜を司るもの。 ダークマター? 日吉神は、山王神ともいい、青森県のナガスネヒコ由来の地(十三湊) にも神明社や日吉神がある。 それがやっぱり「猿」なのです。 猿と岩が繋がる。 なんだか、13ばかり。 富谷はクリスチャンの聖地といわれ、支倉常長とも関係する土地というのもわかる。 キリスト教の聖地というよりは、異なる民族の婚姻を伝えているもので、 先住民と渡来人の婚姻と思う。 単純な結婚というよりは、文明の融合というくらいスケールの大きさがあると思う。 その「祝い」のための「ほうり山」という名が各地にあります。 秩父にも祝山があり、自然銅がとれた山です。 そしてここも13を聖数として数多くの伝承があるのです。 ということで、もう少し「伊手の玉水」とは何ぞや。 について妄想す。 つづく close

白狼と大亀と鹿島天足神社
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(宮城県) 神社
投稿日時 2018-09-05 16:00:03

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