9月に入ってすぐに所用で東京へ。いつもは伊丹から飛行機を利用するのですが、今回はJRの夜行バス「プレミアムドリーム号」を利用してみました。ドリーム号を利用したのは学生時代以来。その時は4列シートで寝苦しい一夜を過ごした記憶しかないのですが、今回は１車両に３席しかないプレミアムシー…… more トがとれたので、快適な移動時間を過ごすことができました。JR奈良駅を21:55に発車したバスは、翌朝、定刻より30分早い6時半に東京駅八重洲口に到着。この日の予定は10時半からだったので、それまでの時間をどう潰すかいろいろ考えたのですが、早朝からでも拝観できそうな浅草寺にいってみることにしました。八重洲口から宝町駅まで歩き、そこから都営浅草線で浅草へ移動。宝町からは10分ほどで浅草に到着。駅を出て少し歩けばもう雷門です。雷門といえば、この巨大提灯。かつては私も東京に住んでいたので、この雷門までは何度か来たことがあるのですが、浅草寺さんにお参りさせていただくのは今回が初めてのことです。雷門をくぐったのはまだ8時前。普段は参拝者や観光客で混雑する仲見世もこのとおりひっそりしております。仲見世を抜けると正面に現れる立派な建物が宝蔵門です。この日は雨が降ったりやんだりのあいにくの天候。宝蔵門から見えたスカイツリーも、展望台あたりは雲に隠れておりました。宝蔵門をくぐると、いよいよ本堂です。こちらのご本尊は聖観音。しかし絶対秘仏のため、そのお姿を拝むことはできません。浅草寺の歴史は意外にも古く、推古天皇の時代（628年）。隅田川で漁をしてい漁師の網にかかった仏像を祀ったのが浅草寺の始まりだといわれ、その仏像こそが絶対秘仏の観音様なのだそうです。浅草寺の多くの建造物は東京大空襲によって消失しており、現在残る多くの建物は戦後に再建されたものです。本堂は鉄筋コンクリート造り。屋根にはチタン瓦がのっているそうです。本堂から見て右手方向にそびえる五重塔もまた鉄骨・鉄筋コンクリート造りの塔となります。最初に建てられた塔は三重塔だったそうですが、その後何度も消失・再建を繰り返しています。江戸時代に建てられた五重塔は上野寛永寺、芝増上寺、谷中天王寺の五重塔とともに「江戸四塔」として親しまれていたようです。こちらは平成になってから落慶された影向堂（ようごうどう）というお堂。聖観音を中心に、千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来といった干支ごとの守り本尊が祀られています。浅草寺のご朱印はこちらいただくことができます。朱が鮮やかな堂宇が目立つ浅草寺ですが、影向堂のすぐ隣には古色蒼然たるたたずまいの小さなお堂がありました。こちらは日限（ひぎり）地蔵尊が祀られる六角堂という建物で、室町時代の建立。奇跡的にも東京大空襲の難を逃れており、都内では最古の木造建造物だということです。境内ではこんな立派な巨木も。源頼朝が参拝した折に挿した枝から発芽したと伝わるイチョウです。「浅草寺の神木」と書かれた案内板がありましたが、その割にはすぐ横が喫煙所となっており、巨木の周囲には煙草のニオイが漂っています。浅草寺さん、喫煙所の場所をもう少し考え直された方がよういのではないでしょうか・・・帰りは本堂の東に建つ二天門から境内をでました。この二天門も東京大空襲の難を逃れた建物だそうですが、こちらは2010年に改修さおり、色鮮やかな姿となっていました。最後にご朱印です。「聖観世音」浅草寺（せんそうじ） 見仏メモ■住所：東京都台東区浅草2-3-1■山号：金龍山■宗派：聖観音宗（天台宗系単立）■本尊：聖観音菩薩■創建：628年（推古天皇36年）■開基：土師中知■拝観時間：6:00～17:00(4～9月)、 6:30～17:00(10～3月)■拝観料：なし■関連サイト：【聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト】■地図　 close

早朝、浅草寺参り