山号：行時山 宗派：日蓮宗 創建年：文永11年（1274年） 本尊：十界大曼荼羅 開基：宿屋光則 開山：日朗 鎌倉幕府5代執権北条時頼の近臣「宿屋光則」が創建した「光則寺」、日蓮の佐渡流罪に際し、時頼の命により弟子の日朗も屋敷の裏山にある土牢に監禁することとなった光則、…… more 自分のことよりも今後の弟子達の身を案じる日蓮の心に惹かれ帰依し、文永11年（1274年）日蓮が赦免になると自邸を寺に改め、日朗を開山に迎え創建します。山門の右には、宿屋光則の屋敷跡であることを示す碑が立っており、文応元年（1260年）日蓮上人が「立正安国論」を幕府に差し出した場所としても知られています。 山門 本堂 「立正安国論御勧由来」を彫った石碑 四季折々の花が楽しめる「花の寺」として知られていますが、江ノ電「長谷駅」界隈は、長谷寺、高徳院（鎌倉大仏）、成就院、由比ヶ浜とメジャースポットが点在していて地味な存在に思えるかもしれませんが、閑静な佇まい、鳥の鳴き声、美しい花･･･　そっとメインストリートを逸れて穴場スポットへ、そんな存在です。 日朗が幽閉された土牢 石碑 成就院から極楽寺坂を下りて、今日は長谷寺に脇目もふらず一路初めての光則寺へ、少し上がり坂、長谷寺の裏手、長谷幼稚園や民家の中を参道に入り山門に着きます。朝の8時半の境内は誰もいなくて独り占め状態、二月ですから華やいだ境内ではありませんが、本堂脇の池の畔は三月にもなれば彩りある景色が愉しめそう。 本堂脇の池と庭園 そして本堂裏手に残されている日朗が幽閉された土牢、ここで光則が日蓮宗に改宗するに至った日々のドラマがあって私邸を、改修して光則寺が生まれることになります。決して大きな寺院でもないですが喧噪な鎌倉、安らぎが欲しい時にはもってこいです！ close

鎌倉　光則寺　　2018/02/16