兵庫県篠山市、篠山川の最上流に位置する「大芋」は、大きい芋と書いて、「おくも」と呼んでいます。残念ながら２０１６年末に閉校しましたが、「大芋小学校」もありましたから、ある程度の広がりをもつ地名です。この「大芋」という地名、大きな芋がとれるとか、農業的なのんびりとしたイメージがしま…… more すが、歴史的には「大雲」と書かれた時代もあり、どうも作物の芋とは関係ないようです。それどころか、こんな語源が・・・・それは、市野々の洞穴に土蜘蛛が住んでいたので、「大蜘蛛」から「大雲」となったという地名伝説です。いろいろ調べると、大きな蜘蛛が岩窟に住んでいたと書かれているものが多いようです。朝廷に逆らう「土蜘蛛」なのか、本当に妖怪のような「大蜘蛛」が住んでいたのか。いずれにしろ、その不気味な岩窟が、篠山市の市野々にある八幡神社だと聞いて、行ってきました。　　☆穏やかな田舎の山間部に、目立たない神社がありました。荒々しい岩山ならともかく、ほんとうにこんな平和な田舎に、大きな蜘蛛や逆賊？たちが住んだ不気味な岩窟があるのでしょうか。明るく光を受けているコンクリートの舞殿？などを見ると、特にワケあり伝説があるような境内とも思えません。半信半疑で境内に入ると・・・・あったのです！そこにあったのは、巨大な岩盤が斜め上にそそり立ち、その根元に不気味な穴が開いた、恐ろしげな光景でした。大きくえぐれて、洞穴になった部分です。一見すると１０ｍくらいの奥行きですが、横に広がっているかどうか、探検する勇気はありません。大蜘蛛が棲んでいたとの伝説も、これを見れば納得するような、不思議で不気味な穴でした。後で気が付いたのですが、背後の山の上にも、磐座らしい巨岩が見えました。そういえば、本殿の背後も、ところどころ露岩が樹間から見えています。ひょっとすると、木がなければ巨大な岩山なのでしょうか。それにしても、なぜこのお社が八幡神社なのか。怨霊鎮めのような、特別の任務を持った八幡さんなのかもしれませんね。家計と休日予定を何とかやり繰りし、各地を回っております。ネタも少なくなり、先行きが不安ですが、それぞれクリックしていただくとネタ集めの励みになりますのでよろしくお願いいたします。にほんブログ村にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

八幡神社(篠山市)・大蜘蛛伝説の岩窟とは？