岩沼の愛宕神社とア・テルイ(2)の詳細

岩沼の愛宕神社とア・テルイ(2)
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 岩沼の愛宕神社とア・テルイ(2)
概要

久々のアテルイ登場。 ただ、照井さんという方が、直接アテルイの系譜に、 関係してくることではありませんので。 愛宕神といえば、アテルイとモレの碑がある羽黒山を思い出します。(岩手県水沢) ハタさんの羽田地区。 祭神:ウカノミタマ 正確な記録はないが、51代平城天皇の頃、坂…… more 上田村麻呂が建立したと伝わる。 奥州の蝦夷である悪路王を攻めて勝利をしたので、羽黒権現を祀った。 岩沼の愛宕神社も源義家が鎮護のために建立とありましたが、 水沢の愛宕神も、貞観の頃に、慈覚大師入作の阿弥陀、薬師、観音の仏を納め、 後に源義家が再興したとも伝わります。 愛宕神はエミシと結びつく神様なのです。 この羽黒山は古塚があり、愛宕神が祀られています。 『愛宕神社は、かつて古塚の上に建てられてあった。 明治初期の頃、同社を修繕する際に、敷地内から破損した 古刀や不明の鉄器が発掘された。 さらに埋蔵されているのもあったが、そのままにして土を埋め戻した。 この古塚は石堰が埋められているので、これを発掘すれば、 血の雨が降るとの伝説がある。 この時は、すごい豪雨にみまわれたという。』 石堰とは、用水路の流水量を調節する石造の施設のこと。 金や鉄を精製していた場所と考えると、金や銀を不純物と分離するときに、 水銀を用いていたので、大量の水も必要だったと思います。 下には「加藤の池」というのがあり、今は枯れているようでないみたいですが、 「日照りの時でも枯れない」といわれる。 鉄を精製するのに水を必要とした産鉄族を想像します。 血の雨というのも辰砂の意味があるかもしれません。 実際、水沢は、 「遺構、小堂跡、溝、焼土、灰層跡が検出され、 奈良時代の土師器杯の破片が発見され、アテルイ時代のエミシがここに足を 踏み入れたことが明らかとなりました。 古銭、鉄釘、キセル、銅製品、石碑なども出土されています。」 -------------------------------------------------- とんで宮城県佐沼。 藤原秀衡の家臣だった照井太郎高直という人がいます。 前回の鴨で妄想していた韮神山に伝承を残す人です。 佐沼城跡に、照日権現を祀っています。 この照日は、太陽神なのですが対馬系日神であることから、 海人族の知識は、治水神と太陽神に関係します。 例えば、アテルイとキノコサミ(紀古佐美)が戦った巣伏の戦い(789年)は、 ヤマト側の戦死者は20数名だが、北上川におぼれる者が1000名を 越えてヤマト側は大敗したという。 どんな水攻めだったか想像するしかないのですが、 北上川におびきよせて大和軍を大敗させたと考えられます。 アテルイなど照井という名前を記す人は、海人族の先祖がいたかもしれない。 水のことをよく理解できたと言えます。 川を使った水攻めのような戦術は、大陸からもたらされたものでしょう。 大河の威力を知っている人の戦術のような気がします。 羽黒山の愛宕神との関係にも、照井氏の偉業があったかも。 一関に「照井堰」というのがあります。 照井太郎高春が用水路を行った事業で、藤原秀衡は褒め称え、 「照井堰」と名づけられました。 鉄の精製から用水路を用いる技術は、稲作を広く伝える技術に、 つながっていたのかもしれません。 ただ水銀汚染が気になるが。 後にアテルイが悪路王と呼ばれるようになるのも、 悪は悪い意味ではなく、ワッカ(清水)やアクア、アカ(水or閼伽水)の清水から 悪に転じたと考えられるのです。 ---------------------------------------------- さて、以前から照井氏の名前からアテルイは、テルイである、 といったような話を聞いたことがありました。 その話の元と思われる情報を見つけました。 ※「人そして川」より引用。 http://hitakami.takoffc.info/2016/10/aterui/ 『…照井家の始祖は照井武弘と称し、又押影中将とも言った。 その居住地は照井庄と称していた、往古夷首阿弖流為(アテルイ)と言う者が居城 していた城下部落である。 城跡は山岳部にあって今は薬師堂が祀られてある。 此処地は岩手県花巻市内の東南部に位置し今は東十二丁目と言われている。 此の山岳の下は東北新幹線が通っている。…』 この内容の出所は、 『村の歴史や諸家の系譜等について、 昭和4年以降研究に専念の石塚喜?氏(当地大沢出身、現在秋田県横手市得浄寺住職)は、 研究成果を冊誌「照井庄誌史及び系譜集録」まとめられている。』 『この冊誌は手書きガリ版刷りで、作成日が明記されておらず、 また出典・根拠なども全く示されていません。 東北新幹線への言及があり、「東十二丁目誌」の刊行以前ということで、 昭和60年前後に作成されたものと思われます。』 ということで、確証はなさそう。 しかし、興味深いのは、 『照井氏の始祖武弘は、藤原仲麻呂亦名仲満亦恵美押勝と称し、 その押勝の子、恵美武満といいその三男を武弘という。』 ええー、これには驚いた!ホントケ? 東平王の古墳で妄想していた時に、「眠っているえみしを起すな」と夢で言われ、 その関係が、やっぱり?恵美押勝の系譜だったとは。 そりゃ、起したらアカン。笑 いや、でもちょっとこの系譜は、事実なのか不明です。 そのような人の名前が見当たらないんす・・・。 しかし、県南に伝承される恵美朝かりの名は、よくでてきまして、 岩沼の愛宕神社も恵美朝かりが登場しますし。 年代は740年頃~なので、アテルイが登場するちょっと前なので、 時代錯誤はないと思えば、「何かあったから伝承される」わけです。 『後延暦20西紀800年坂上田村麻呂 天皇の命により将軍として蝦夷(えみし) 征伐のとき、軍に従い参戦軍功があって夷首阿弖流為以下を捕虜にし 大墓君(たものきみ)等と共に京師(けいし)に送ったと記されている。 阿弖流為を捕虜にした場所は隠里の地ならん、 此処から今も石器や石の矢尻がでてくる。』 といった話から、照井氏とアテルイが共通していることがあったような…。 とても興味深い話だと思います。 --------------------------------------------- 最後にまた面白い夢の話を。 2日前にみた夢が、知人と会うために知らない場所へ向かう。 途中、遠くに森がみえ、幟が2本立っている神社がみえた。 本殿は森に隠されてみえないのですが、幟をみて神社とわかる。 しかし、幟の文字がわからず、何の神社か気になりつつも、 知人が集まるお店らしきカフェへ行き、みんなでチクチクしてました。(編み物や裁縫) そして今日みた夢が2日前にみた夢と繋がってた。 知らない村を歩いて探索している。 目的地(わからない)へ行こうとしているのですが、石段をあがって民家が何軒かあり。 民家の前を通ると人が集まって何かをみている。 それは神社で行われている人形劇?のような神楽らしき祭り。 ちょっと古い時代のようですが、明治か昭和初期頃かな。 集まっている人も昔の人ぽいけど、服装は今と変わらない。 その神社をみて、この前みた夢の神社だ!と思った。 風景は違うのですが、気になった神社の夢をみて、 2日後に気になった神社へ行くという夢でした。 しかも、その神社が「愛宕神社」なのでした。 なぜわかったかというと、地面に「愛宕」と大きく文字が浮かんでいたからです。 考えてみれば、その日はブログ更新して愛宕神のことを書いてました。 それに、実家の氏神の隣の峯に、愛宕神を祀っています。 『御祭神は、この大八州日の本の国を肇め給ふ神の御子、 迦具土の神、火の神を司り人の心を清める神と伝えられる。』 そして今日は、氏神のお天狗様のお祭り。 夢は先祖の時代の夢で、祭りに見学していた人形芝居かも。 横瀬町は人形芝居が文化財になってます。 ※安政年間(1854~60)初代横瀬村長・若林又右衛門は、 江戸の説経節3代目薩摩若太夫弟弟子にあたる。 余談ですが、民俗学の南方熊楠も、よく不思議な夢をみていて、 みた夢を研究のために生かしていたそうですよ。 夢も別世界で、時間は存在してませんから今とごっちゃになってますが、 明らかにあのような世界はあると、信じられる空間です。 ということで、今日は猿ちゃんが下りてくる日&武甲山シンポジウムなのでした。 岩沼ミッション終了~。 close

岩沼の愛宕神社とア・テルイ(2)
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 日記・エッセイ・コラム 神社
投稿日時 2019-02-24 16:40:05

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