池間島・年に一度しか参拝が許されない神社の神秘の詳細

池間島・年に一度しか参拝が許されない神社の神秘
神秘と感動の絶景を探し歩いて  Beautiful superb view of Japan
ページの情報
記事タイトル 池間島・年に一度しか参拝が許されない神社の神秘
概要

宮古島の北西に位置する周囲10kmほどの小さな池間島。 そこに、年に一度しか参拝が許されない神社がありました。ご神体とか秘仏が、たまにしか公開されないというのはよくあります。しかし参拝自体が年一回のお祭りの日だけというのは、聞いたことがありませんでした。それは、池間島大主神社(ウ…… more ハルズウタキ)です。元々はウタキだったのでしょう。神社化された後も、古い祭祀様式を守っておられるようです。(沖縄県立宮古工業高等学校様HPより)年1回、旧暦の8〜9月の3日間に渡り行われる池間島の祭祀「ミャークヅツ」は、旧年の五穀豊穣と大漁に感謝し、次の年の豊作と豊漁を祈願する池間島最大のお祭で、県の無形民俗文化財にも登録されています。池間島にはムトゥ(元)と呼ばれる4つの儀礼集団、真謝ムトゥ、上げ枡(アギマス)ムトゥ、前ぬ屋(マエヌヤー)ムトゥ、前里ムトゥがあり、それぞれのムトゥにはムトゥヌヤー(元の家)と呼ばれる集会所のような家があるのだとか。そして池間島出身の男性は、数え年で55歳になるとミャークヅツへの参加資格を得ます。ここでは年功序列が厳しく守られ、新しく仲間入りした人達は新入生と呼ばれ、朝の3時頃からムトゥヌヤーで酒席の準備を整えたり、先輩の世話役など裏方の仕事をするのだそうです。しかし私たちが訪問したのは祭りの日ではありません。ですから神社の前にも行っていません。神社の手前にある、池間公民館周辺までです。次は、池間公民館の周囲の様子です。ここは、立ち入り禁止と書いてあります。何かの聖地なのでしょうね。奥にある岩が、聖地の中心でしょう。いわばご神体ですね。別の神社もありました。名前はわかりませんが、やはり元はウタキでしょう。本土の人間が気軽に入っていいものか、迷います。ご挨拶するにも、二礼二拍手・・・でいいとは思われません。写真さえはばかられる、何とも不思議な雰囲気で満ちていました。そして、公民館の向こう、池間島大主神社方面の前に広がる海。よく見ると、ごつごつした岩の先に、他の岩場とは区別されたような場所がありました。手前には、何かを燃やした跡がありましたが、意味は分かりません。どうもこの岩場には、よそ者には全く分からない祭祀があるのではと直感しました。よく似た景色を見たことがあるからです。  ☆古宇利島は、沖縄本島北部にあるエメラルドグリーンの海に囲まれた小さな島です。2005年に隣の屋我地島との間に古宇利大橋が開通しましたが、沖縄の原風景が今も色濃く残っています。近年は、ティーヌ浜にあるハートの形をした岩(ハートロック)が、インスタ映えする観光地として少し知られるようになりました。さて古宇利島には、独自の人類発祥神話がありました。兄妹始祖創世神話です。昔、古宇利島に空から男女二人の子供が降ってきた。彼らは全くの裸であり毎日天から落ちる餅を食べて幸福に暮らしていた。ある時餅が降らなくなったらどうしようと思い、毎日少しずつ食べ残すようになった。ところが二人が貯えを始めたときから餅は降らなくなった。二人は驚き悲しんで天のお月様に向かって 「お月様、お月様、もちを恵んでください!」 と何度も哀願したが、二度と「もち」は落ちてこなかった。 それからの二人は生きるために働くようになった。 ある日、二人は浜辺でジュゴンの交尾するのを見て、初めて男女の意味を知り、クバの葉で陰部を隠すようになった。 今の沖縄県の三十六島の住民はこの二人の子孫である。兄妹始祖神話ですね。下は、神話の舞台であるシラサ岬。池間公民館付近の海のように、ゴツゴツした岩の上に、ウサギムン(供物)か何かを焼いたような跡があります。間違いなくここが聖地祭祀の中心です。ウサギムンというのは、花米(ハナグミ)、泡盛、白紙(シルカビ)、ヒジュルウコーなどで、本土の人間には縁遠いものです。本土の私にとっては、池間島の岩も古宇利島の岩も、同じように見えます。これ以上の勝手な推測は控えますが、琉球には琉球の祭祀文化があること、そしてそれぞれの文化を尊重し合うことの大切さをしみじみ感じた次第です。取材とネタに苦労しておりますが、三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

池間島・年に一度しか参拝が許されない神社の神秘
サイト名 神秘と感動の絶景を探し歩いて  Beautiful superb view of Japan
タグ 水辺の聖地 神社
投稿日時 2019-03-26 02:40:04

「池間島・年に一度しか参拝が許されない神社の神秘」関連ページ一覧

新着記事一覧

”❁〚石山寺;秋月祭』龍神池の御神木に【明王様】出現!”


❁【摩訶不思議の世界シリーズ】〚未曾有(みぞう)写真〛 《峠の祥龍》
    ***先年掲載記事が届きましたので~御紹介させて戴きました。***【摩訶不思議の世界】その他最新版は〖松下輝志ツイッターフェイス...
❁【摩訶不思議の世界シリーズ】〚未曾有(みぞう)写真〛 《峠の祥龍》
お寺
2022-09-26 04:22:34

桜につられてお参り「日照山 真證寺」


歴史めぐり 御朱印好きのあちこち紀行
春のこと満開の桜があまりにも素晴らしかったので車を停めて見に行きましたお寺の境内の桜ですこちらからだと逆光なので反対側に回るとさらに美しい桜...
歴史めぐり 御朱印好きのあちこち紀行
お寺 山口県の寺院 御朱印
2022-09-26 01:01:03

府八幡宮


神社 御朱印 日本巡り旅
府八幡宮ふはちまんぐう静岡県磐田市中泉112-10538-32-4762  鳥居の前でペコリ    手水舎    楼...
神社 御朱印 日本巡り旅
神社
2022-09-26 01:00:10

東光院 風鈴祭り (京都府綾部市上延町堂の奥) <東光院 其の肆>


和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
風鐸から風鈴へ(2022.6.17)<コース>【往路】JR大阪(5:55) → JR京都(6:27→6:37) → JR園部(7:20→7:26) → JR綾部(8:25)あやべ駅前観光案内所 →...
和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
お寺
2022-09-26 00:41:52

【2022年9月】京都・奈良・三重県神社参拝&観光まとめ


SERUNAさんちのあじふらい
2022年9月。二日間で京都・奈良・三重に行ってきた記録。URLクリックで記事に飛べます。★一日目(2022.9.6)旅のメインはゴールデンカムイ展。大好き...
SERUNAさんちのあじふらい
【まとめ】旅の記録 神社
2022-09-25 15:00:08

【大阪】住吉大社「初辰まいり」で新たにいただけるようになったステキな【刺繍御朱印】~まとめ版~


~ Destiny 癒しの御朱印巡り ~
【大阪】      住吉大社   初辰まいり とは    毎月最初の辰の日に 種貸社・楠珺社・浅澤社・大歳社の   ...
~ Destiny 癒しの御朱印巡り ~
御朱印 神社
2022-09-25 14:40:07

重陽の節句は陸奥国分寺の菊理媛命さま~【木ノ下白山神社(宮城県仙台市)】


ハロちん♪と参拝歩記
木ノ下白山神社(きのしたはくさんじんじゃ)2022.9.9(金)宮城県仙台市若林区木ノ下に鎮座する白山神社へ行ってきました薬師堂にある鐘楼へ近づいてみ...
ハロちん♪と参拝歩記
お寺 神社
2022-09-25 14:21:24

狛犬たちのモノローグ  File.1249  胡録神社  其の弐


白獅子・黒狛犬
若者と中年をつなぐライン「 えっ えー !! 今の若い人にとっては LINEって中年との連絡ツールになってしまったんだってー」「 ほんとうに ⁈ ...
白獅子・黒狛犬
狛犬たちのモノローグ 神社
2022-09-25 04:40:14

東光院 本堂 (京都府綾部市上延町堂の奥) <東光院 其の参>


和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
丹波の厄除薬師(2022.6.17)<コース>【往路】JR大阪(5:55) → JR京都(6:27→6:37) → JR園部(7:20→7:26) → JR綾部(8:25)あやべ駅前観光案内所 →...
和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
お寺
2022-09-25 00:41:01
;