始皇帝を祀る大酒神社とネストリウス派の詳細

始皇帝を祀る大酒神社とネストリウス派
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 始皇帝を祀る大酒神社とネストリウス派
概要

まだ京都がつづきます~。 飽きてきましたが~。笑 それで、主人が「秦始皇帝を祀っている神社があるよ!」と言い、 こりゃ、行かなければ!となった。 えー、秦始皇帝!? どんなんそれ。 ならば、木嶋坐~神社にも行くことになるねぇ・・・。 ということで、この日は、秦さん三昧でした…… more 。 京都へ行く前から古墳の近くにあるな~、と思っていたけど、 そこまで行く気がなかったので、触れずにいましたが、 結局、行くことに。 行ってみたら、こじんまりと狭く、 とてもあの秦始皇帝とは思えない寂しさ。 ------------------------------------ 由緒 祭神:秦始皇帝    弓月王(ゆんずきのきみ)、秦酒公(はたのさけきみ) 相殿:兄媛命(えひめ)、弟媛命(おとひめ)=呉服女、漢織女、 機織りの秦氏ですが、阿波忌部とも関係していそうな。 愛媛県の媛です。 延喜式葛野二十座の中に大酒神社(元名:大辟神社)とあり、 大酒明神ともいう。 『「大辟」にするのは、秦始皇帝の神霊を仲哀天皇(356年) 皇帝十四世の孫、功満王が漢土の兵乱を避け、日本朝の純朴なる国風を 尊信し初めて来朝し、ここに勧請した。 後、功満王の子、弓月王、応神天皇(372年)に百済より、 百二十七県の民衆、一万八千六百七十余人を統率して帰化し、 金銀玉帛等の宝物を献上す。』 顔ハメではないです。。。w 1万8千人以上も? 日本へ来たというけれど。 これが、たそがれ徐福ですか・・・? たそがれてる感漂う徐福の図があり、勝手にたそがれていると思う私…。 不老不死の薬ってナニよ。的な。(違うし) 徐福:この画が好きです。 秦始皇帝は水銀を飲んで死んだ。という衝撃的な話を、 主人が覚えていたからで・・・。 ちなみに、ダビデの意味もあります。 後に、天武・持統天皇の時に、朝鮮半島(白村江の戦い)でも、 同様に秦氏の末裔と思われる人々や関係者、帰化人を受け入れており、 衣食住を与えたとあった。 「蜂」という地名からして、出羽三山の蜂子皇子みたいだ。 お社は小さいですが、静かな所にあり、なかなか良かったです。 埼玉県の入間や飯能は、高句麗・百済人がたくさん住んでました。 高麗神社がそうですが、天皇陛下も参拝されたことで有名です。 秩父はなにかと猿田彦命を祀っている社が多いのですよ。 やっぱり秦氏の影がみえる。 松尾大社でも「椋の霊樹」を丁重に祀ってましたが、 椋は高句麗語で「ムグ=村」という意味。 秩父固有の椋神社もそうです。 その椋は、聖徳太子を守ったという伝承も。 入間は、射日神話(9つの太陽を射る)があるので、ツングース系と言われます。 『弓月王の孫、酒公は、秦氏諸族を率いて蚕を養い、 呉服漢織によって絹綾綿の類を朝廷に奉る。 絹布宮中に満積して山の如く丘の如し。 天皇御悦の余り、埋益(うずまさ)と言う意味で、 酒公に「禹豆麻佐」の姓を賜う。』 秦氏は機織り意外にも、数多くの技術、 農耕、造酒、土木、管絃(楽器等)の発展に功績があり、 その神霊を伴せ祀り三柱となれり。』 楽器なども秦氏がもたらしたというのですが、 機織りの音が神楽のように歌になっていたという。 「機織り歌」は全国にありますが、なぜか、昆虫のキリギリスは、 機織女(機織虫)という別名があるんです。 キリギリスの鳴き声が、機織り機の音によく似ているからだそうです。 そして驚いたことに、看板説明の最後に、 701年子孫秦寸都理(いみきとり)が松尾大社を創立。 713年子孫秦伊呂具(いろぐ)が伏見稲荷大社を建立したとあった。 この後、参拝した木嶋~神社の三柱は、 下鴨神社、松尾大社、伏見稲荷神社の方角をさしているのだそうです。 これも偶然!知ることになったのですが。 後で書きます。 -------------------------------------------- ということで、三社全部を巡ったのは、秦さんのまほろば探訪だった…。 して、この神社は、「災難を避ける」意味があるとの事。 ご神体が、石であると記されているそうで、(広隆寺縁起) 一般に石神は、道祖神なので猿田彦神と関連づけられるそうです。 やはり秦氏は、猿田彦命を崇拝していた? 秦氏は朝鮮半島から来たのではなく、 キリスト教のどっかの聖地~天山山脈シルクロードを通って 日本に上陸しているので、長い旅をしています。 弓月君は、天山山脈にいたそうだよ! どうりで映画をみるわけだ~。笑 宇宙からみた天山山脈 クンルンネイゴンとかあったよね。 らしい~!!笑 ある説によれば、秦氏は、猿田彦命の後裔であると言われ、 日本に最初にやってきた猿田彦命は、縄文時代ころと古い。 秦氏も紀元前4~5世紀となるそうですが、 イエスキリストもその頃だったかな? 紀元前と紀元後は、イエスの誕生を境にしてますが。 復活祭は今頃の時期だったと思います。 秦氏は、朝鮮半島の南「辰韓」から移住したという。 秦始皇帝の命により万里の長城建設の苦行を強いられ、 それに耐えられず逃げ出し、遼陽を経て、辰韓にたどりついたと。 この話は、エジプトのモーセと似てます。 エジプトの王の命令(児を殺すこと)を強いられて、 逃れたモーセです。奴隷のヘブライ人を救ったモーセと秦氏を 重ねていると思います。 その説が関係していると思うのは、 秦氏がネストリウス派であった。という事がある。 これは、初めて知りました。 秦氏が、ネストリウス派という原始キリスト教だった可能性有と。 (原始キリスト教は、イエスの死後エルサレムに教会が成立して以降、 一世紀末か遅くとも二世紀頃までをいう。 まだ様々の要素が未整理のまま混在し多様性に富む。)※大辞林より 中国では「景教」と言われました。 さて、ここでは難しい歴史は書かず、深~い話を。 簡単にいいますと・・・いろんな説を参考にまとめてみます。 ネストリウス派は、聖母マリアを女神といった「神の母」 という言葉を使うことを反対したそうです。 「生む」のは、「母」であることを証明するのだから、 神ではなく、人であり、男女の交わりを示すものとなる。 こういった論争は、ずっと続いてますね。 当時、聖処女マリアへの宗教的な畏敬を助長する、ということで、 他のキリスト教から追放されたといわれます。 ネストリウス派は、イエスは神というより、人であることも 強調しているため、マリアも神ではなく母というようにしたと。 イエスは神でもあり人でもある。という禅問答みたいですが、 人の中に神性をみていたのが、ネストリウス派だったようです。 ただ、人であっても神でもあるので、どちらも存在するといった 思想らしいので、このへんは、難しい解釈になるのでよくわかりません。 イエスは妻と言われたマグダラのマリアと良き夫婦であった話はあります。 それが道祖神にもなっている。 なので、猿田彦命と関連するのだと思います。 秦氏のキリスト教精神は、日本ではどう受け止められたか。 有名なのは、奉仕活動につくした聖武天皇の妃、光明皇后です。 マリア信仰のようになっています。 マザーテレサのような。 また、太秦を「禹豆麻佐」としたのは、なぜか。 「禹」の治水神を含めて書かれたように思うのですが。 「うずまき」とかも。 治水神の禹は、半人半魚なのです。 顔は人。体は魚。 リトルマーメイドみたいなのですが、 イエスキリストも魚を象徴としてます。 しかも、禹の奥さんは、白狐なんです。 これがアトランティスの世界だったりしますが。 禹の半分人で半部魚の意味は、 ネストリウス派のように、人の中に神をみたからでしょう。 これは伝説に多い異類婚のことも意味します。 例えば、豊玉姫がワニを出産するように、人の中に神性をみるのは、 人間ではない部分があるのだから、人そのものではない。 人が神を生むには、人間ではない部分があると言わねばならない。 機織りの鶴もそうです。 人の中に鳥をみる。それは神であることの証明。 そのような母から生まれた子は、神の子と言われるのが神話の決まりです。 また、「出産の姿が神性である」といったことにも繋がります。 それを穢れとしたのは、聖処女信仰のあるキリスト教から 始まっていると思います。 秦氏が日本ですんなり受け入れられたのは、 神道は自然崇拝なので、人の中にも神をみることがあり、 あらゆる万物に宿す思想がある。 宗教の争いが絶えないのは、神と人を分けているからだと思うのです。 どっちが正しいとかではないのですが。 分断とは、そのような意味があると思います。 神と人をわけると、神によって罰を受けたという思想が、 自身の行いではない。ことを許してしまうので、それも苦痛です。 神が絶対であり判定するのは神官というのも、 日本の自然崇拝からは反しています。 無宗教とよく言われる日本人ですが、無宗教ではなく、 神と人の区別がない思想が縄文人にあったから、 それは長い間受け継がれているものです。 じゃ、神とは何か。 自分の中に内在する存在。という説明しかできません。 余談ですが、パリのコンコルド広場で処刑された マリーアントワネットの苦痛を感じたことがあります。(旅行した時) 悔しさ、はがゆさみたいなもの。 人が神とした巨大な神像に囲まれて処刑されることが、 屈辱のようなことを感じたのです。 私も実際、あの場所に立った時は、異常な空気を感じました。 あの偶像に見られての処刑は、なぜか、私にも耐えがたく感じたのです。 フランスは神が罰したと言いますが、 人が罰しているわけです。 それが苦痛でならないことは、あったと思います。 秦氏は、「自身の中に神をみることができないようにしている」 ことに苦悩していたでしょう。 そんな葛藤をしつつ、神道を結びつけて考えていたように感じます。 なので、秦氏は帰化人であるように、元々日本に住んでいて 神道なり縄文の精神を知っていた。 後に世界中へその思想を広めたけれど、迫害されたと思います。 そして、再び日本へ「I'll be back」っていうやつなんだな。笑 「魂の里帰り」とは、そういうことなのですが、 これまた一概にそうだ、とは言えないので、妄想で流してください。 ----------------------------------------------- ところで、「ローマ帝国から迫害を受けていたキリスト教」というのがありました。 新羅が「中国(or朝鮮半島)で」ローマ文化を受け入れたというのは、 迫害されたネストリウス派(景教)の逃げ場だったのたかもしれません。 「ローマ帝国が皇帝ディオクレティアヌス(Diocletianus/244-311)の治世にあった頃、 徐々に信者の数を増やしつつあったキリスト教は、 警戒感を抱いた皇帝により抑圧・迫害され、 ローマ帝国に対して公然と反抗した一部急進派が次々と処刑された。 その数はローマ全土で数千人を数えたという。 迫害の時代の中、キリスト教徒たちは、 お互いが同じ信仰を持った同士であることを暗示的に伝える手段として、 魚のマークを用いたそうです。」 ※魚とキリスト教徒 Jesus fish より http://www.art-library.com/bible/jesus-fish.html また、それは日本でも続く。 仙台の伊達政宗が受け入れたように・・・。 再び、ローマへ戻すという思想が深すぎる。 支倉常長は、あの逆卍を掲げてローマへ逆の里帰り。 すごすぎます。 なので、先住民がキリスト教によって迫害されたとは、言いきれません。 迫害されたクリスチャンもたくさんいたのですから。 互いに、影響を受けながら互いに被害を被っているのです。 そのことを忘れているスピリチャルが結構いるようですが、 大体、加害者だったりします。 みな、いろいろとやってます。 それで、なぜ、魚なのかは、人間意外にもすべての地球上の生き物(爬虫類も鳥も) 最初は魚だからです。 遺伝子は人類の先祖ではなく、もっと前の爬虫類や魚類、原始生命だった時代 の記憶を形づくって細胞分裂します。 人類の遺伝子にも人類進化以前の情報が残されているのです。 創造主が思い出すために、残した記憶。 その地球上のすべての生き物の最初の形が、 『勾玉』の形です。 命は水から誕生している為、日本では水神を特に祀っているのは、 そのような深い意味があります。 タマヨリヒメ(下鴨神社)と瀬織津姫の関係は、 そんな深い背景があると思い、忌部でいえば、出雲忌部(勾玉)だと思います。 古来、亡くなった子供(胎児も)は、主に水葬だったそうです。 その祓えをしていたのが、瀬織津姫だったのでは? 祝詞に登場するのはそうなのですが。 次に生まれ変わる時は、健康に生まれてくるための祓いでもあり、 出産後にすぐ亡くなる母親も多かったので、その祈りは尋常ではなかったと思います。 そのような水の祓えは瀬織津姫でなければならない。 聖母マリアとはほど遠い、厳しい世界です。 なぜ幼い命が失われるのか。 長生する子供もいるのに。 なぜうちの子が・・・他者を認めると苦しみます。 これを「カルマ(業)」としたのが、宗教の始まりです。 ----------------------------------------- ということで、歴史ではなく深い話になってしまいました。 でも、これは秦さんが伝えてほしいことだったと思うので、 そのまま思うことを書きました。 次も、秦さんの深い話を。 そして、とうとう三柱を祀る神社へ。 おまけ-------------------------------- 西光寺(太秦) 浄土宗の開祖 法然上人のご遺骸を約8ヶ月間 お隠してお護りした寺院との事。 広隆寺庭園の樹。 close

始皇帝を祀る大酒神社とネストリウス派
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 日記・エッセイ・コラム 神社
投稿日時 2019-03-28 01:00:03

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