秋田県大館市岩瀬越山。かつての岩瀬村。岩瀬村の鎮守は伊勢・稲荷の2社。 林道越山線竣工記念碑（事業主体：田代町。平成3年6月越山生産森林組合建立）。 神明社参道改修碑（奉祝皇紀2600年記念・昭和15庚辰年秋祭日）。 神明社参道改修碑（奉祝皇太子御成婚記念・平成5年癸酉年…… more 清秋祭日）。 庚申塔。 狛犬一対（昭和16年2月1日・橋力助）。 御神木。 特に説明等はありませんがかなりの大きさです。 入口付近、鳥居をくぐってすぐ左手にある建物。 社殿内。 暗くてよくわかりませんが人の乗った狐、もしくは馬が祀られています。稲荷社もしくは八幡様（騎馬姿の八幡太郎義家像）の可能性もありますが、恐らく馬頭観音・蒼前堂といった類かと思われます。 壁には馬に関する絵（紀年銘大正2年等）がいくつかあります。 参道脇の建物。こちらは草木が多かったため未確認。 参道を振り返るの図。御神木の大きさが伝わるかと思います。 ちょっと変わった地形です。実は越山神明社及び稲荷神社がある河岸段丘上には越山館が存在したと言われています。その館主として考えられているのが越山作内、または『浅利与一侍分限帳』に名前がある越山越後とも云われます。『岩手史叢』には、越山作内は永禄9年に檜山安東家の安東愛季が鹿角を攻めた際、当時の長牛城城主長牛縫殿助の家従として記されています。『北奥大名領成立過程の一断面』（大島正隆著）には、「一、今度奉公忝故ニ、とっこのきもいり申付候条、弥々如在之旨不可有之候 七月初七 久義 越山作内かたへ」とあり、安東家によって主家浅利家が敗れ、津軽に亡命していた作内が、天正18年に津軽から比内に還住した際、安東家に従属していた浅利頼平より独鈷の肝煎を命じられたことが記されているそうです。また、この書状の注には「秋田郡早口之内比立内郷民越山理左衛門所蔵浅利余一源久義書状」とあり、越山村が中世末期（16世紀）には相応の力をもって存在していたことを意味していると解釈されています。 創建不詳。例祭日は5月16日。御祭神は天照大御神、豊受姫命、少彦名命、大山祇神。 社殿。 拝殿向拝蛙股。 鶏がいました。珍しいですね。 木鼻。 拝殿内。 幣殿・本殿覆屋。 社殿前石灯籠一対（紀元2600年記念・大石渡部落）。 境内にある建物。未確認です。 神明社と向かい合うように鳥居があります。 私の地図では近くに薬師堂も記されており、御祭神に少彦名命もあるので薬師堂かと思いましたが、位置的にちょっと違いますね。こんなに離れていません。どうやらこちらは摂社の稲荷神社のようです。 右の石段が上ってきた神明社参道です。よって左の石段へは下っていく感じになります。 途中橋を渡ります。先程神明社正面参道の途中で見えていた橋です。 堂宇前には大きな御神木が2本。 こちらもかなりの大きさです。 あまり見ないパターンの木鼻。 社殿内。 棟札が数枚ありますが見えませんでした。 close

越山神明社 （大館市岩瀬）