海蔵寺の本堂（龍護殿）です。海蔵寺はもと真言宗の寺跡で、応永元年（1394）足利氏満の命により上杉氏定が再建しました。本堂には、釈迦如来、札所本尊の十一面観音菩薩がお祀りされています。本堂向かって左に仏殿（薬師堂）。安永5年（1776）浄智寺（ブログ記事）から移築された建物です。…… more 薬師如来坐像、脇侍に日光・月光菩薩の薬師三尊としてお祀りされています。最近、仏様にカメラを向けるのがはばかられる気持ちが強く、遠目から撮影したものです。このお薬師さんは、啼（なき）薬師、児護（こもり）薬師とも呼ばれます。ある年、寺の背後の山麓から悲しげな赤子の啼き声が聞こえた。開山の源翁禅師がたずねて行くと、古ぼけた墓石の下から聞こえるので経を読み、袈裟で墓を覆うと赤子の声が止んだ。翌日そこを掘ってみると、お薬師様のお顔が出てきた。開山禅師は薬師如来を造立し、そのお顔を胎内に納めてお祀りした。そんな伝説のあるお薬師さんです。本堂の脇にお参りの人々が入って行くので行ってみました。切り立った崖のようになっており、下のほうにはやぐらが・・・。鳥居に・・・お墓。なかなかに神秘的ですが、その先、本堂の裏にお庭が開けました。山の傾斜を利用した、庭園と湧水の池。今は紅葉以外は冬枯れの風情ですが、梅やツツジなど、四季折々のお花が彩ります。庫裡が御朱印所となっています。茅葺きの立派な庫裡で驚いたのですが、天明5年（1785）の建築だそうです。庫裡の前には鐘楼。背後の山は黄金色です。鎌倉観音第26番の御朱印をいただきました。さあ、次は鎌倉七切通しの一つ、亀谷坂（かめがやつざか）を抜けて建長寺に向かうぞ、と思ったら、もぐ娘、「疲れたから帰る・・・。」ひえ～、せっかく久しぶりに観音巡礼に来たのに、札所ひとつで帰るだとぉ？でも体調がすぐれないのなら仕方ない。結局一コマ進んで本日は終了となりました。紅葉も見られたし、ま、いっか(´～｀ヾ) （12月4日参拝） close

水の寺、花の寺 鎌倉観音第26番 海蔵寺（2）