関西の梅雨入りようやく？今週末に梅雨入りを予報しているが、既に京都は5日以上、真夏日が続いている。 雨が降らないとどうしても草花が色褪せてしまうので、いつもの時期よりも撮影に行く機会を逃している。と思い、京都御苑の閑院宮邸の床みどりを撮影しに行く事に…閑院宮邸跡は江戸時…… more 代から続いた宮家の屋敷跡だが、平成15年度から3年をかけて全面的な改修と周辺整備が行われ、収納展示館も京都御苑の自然と歴史について写真、絵図・出土品等の展示もようやく落ち着いたようだ。4年ほど京都の名所、旧跡を紹介していると、どうしても同じ光景、風景、アングルになりがちだが、なるだけいつも新鮮な気持ちで撮影に挑みたいと思っているので、自分の中では、試行錯誤しながら色んな事に挑戦している。もちろんそれが他人伝わるかどうかは別として…今回は谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を意識して、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』『卍』の作者・谷崎潤一郎は、明治末期から昭和中期まで旺盛な執筆活動を続けた、近代日本文学を代表する小説家の一人だ。耽美主義、マゾヒズム、デカダンス、モダニズム、フェティシズム、飽くなき美とエロスを追及し、三島由紀夫や丸谷才一からも「大谷崎（おおたにざき）」と尊敬を持たれていた事から、彼の文豪としての存在が窺われる。そんな日本を代表する小説家であるが、随筆『陰翳礼讃』（いんえいらいさん）は意外にも建築家、インテリアコーディネーターが興味を持つ内容に仕上がっている。大正12年9月1日関東大震災後、谷崎はそれまで住んでいた横浜山の手の洋館から、京都市上京区等持院、左京区三条東山通要法寺を経て、兵庫県武庫郡六甲苦楽園に移住。その当時から電灯がなかった時代の日本の美に触れ、全てを電灯で明るく照らし出す西洋文化に対する異議を申し立て、陰翳をも美の様式に取り入れる日本人の美意識を語るべく、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎の衣装に至るまで…そんなことを想いながら、閑院宮邸跡の床みどりに触れてみる。………………？中庭に目を向けると、そこには西洋も東洋も変わらない夏の景色が…庭園に降り立ち一巡り…今年はどうやら紫陽花の群生は観れそうもない！昨年の秋に新開拓した西京区大原野。中でも桂昌院ゆかりの善峯寺は桜や紅葉も有名だが、梅雨には約8千株もの紫陽花が咲き乱れると聞き、出来たら撮影に行く予定にしていたが、この分だと無理だろう。更に庭園を進むと、池と小川の辺りにも少しの紫陽花。            戻ろうとすると時間が止まったかのようにアオサギが…京都御苑は天敵がいないのか、アオバズクやツバメなどの夏鳥の他に、カワセミやコゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、まさしく野鳥のオアシス。この時も三羽のアオサギが人が近づているのにも関わらず、フリーズしたまま3分間、景色に同化していてお分かりなるか？  京都市 ブログランキングへ にほんブログ村　京都風景写真 close

閑院宮邸跡の陰翳礼讃？