エミシ征伐の駒形根神社の詳細

エミシ征伐の駒形根神社
秩父・仙台まほろばの道
ページの情報
記事タイトル エミシ征伐の駒形根神社
概要

厳美渓から骨寺村へ向かう時、広い道(342号線)へ行くつもりでいたのが、  橋が工事中で分岐を右折できず、そのまま裏道を通っていきました。  ちょっと狭い道だったのですが、おかげで骨寺村の田園風景を満喫できました。 骨寺村に入り、十字路にぶつかった先に鳥居を発見。 何の神社か…… more な?と思い立ち寄りしてみたら、「駒形根神社」でした。 そうかー。 ここはエミシ征伐が盛んだった場所です。 エミシ征伐があった場所に、駒形神社を建てている。 この神社には「根」がついている。 しかも骨寺村には、駒形根神社が三社もあるのです。 アテルイがいた水沢にも駒形神社があり、立派な神社ですが、参拝したことはありませんし、 するつもりもなかった。 しかし、今回、偶然みつけてしまったので、行ってみるしかないのです。 根の国だから黄泉国な空気。 マロの化身とされる毘沙門天は、北を守護し「ネ」は、ネズミとなる。 ネズミといえば大国主。 大国主を見張る毘沙門天。 鞍馬寺は毘沙門天という話しがありました。 鬼女から守った毘沙門天の話。 零羊崎神社にマロの像と悪玉姫を祀っているのは、 鬼女に関係する鬼道を操る巫女のために、 毘沙門(マロ)と水神(悪玉姫) を置いているのかもしれない。 操られることのないように? 五行説では、毘沙門天の使役はムカデです。 虎説もありますが、本来はムカデとなり、「土」を司る。 水に勝るのは土です。 水の災害や祓戸神が多い岩手県なので、毘沙門天を祀るのだと思います。 またネズミは蚕を食べてしまうので、猫が貴重です。 丸森は猫を神格化しているように、稲をもたらした天津神にも関係します。  が、ネズミも稲をもたらした話しもあるのです。 毘沙門天の話になりますが、熱海の「伊豆山神社」の光石の話を 前回していましたが、これも繋がっていて、 伊豆山神社の由来では、走湯山というのがありこの山は「高麗山」とよんだ。  道祖神の猿田彦とアメノウズメが降り立った石という。(吾妻鏡より) それは雷電を祀っているのでニニギで、稲です。 なので猿田彦がニニギ降臨の際に道案内したから、猿田彦命を祀っている。  ニニギを迎え入れたのは、石巻でもそうでした。(鳥屋神社) 元は土蜘蛛など九州由来の海民のあった伝承を、 天孫降臨の伝承に置き変えているので、 外来の伝説を神話とし、神としているわけです。 この高麗が駒であり狛(狛犬)となる。 吾妻鏡によれば、虎女という遊女が登場する。  虎御前というのは、静御前のように遊女や白拍子などとつけて呼ばれ、 福島県の「もちずり石」にも虎女伝説があり、それも巨石で「鏡石」というのです。  松尾芭蕉が行ってます。 鏡は卑弥呼です。  虎女が、鬼道に通じていたと思います。  義経がほしがった「兵法=虎の巻」です。 戦争でも使われた「トラ・トラ・トラ」の呪文。 悪い方に使われたパターンです。 その虎女伝承をたどると高麗なのです。 エミシ征伐ではその高麗を駒として祀っていると思います。 ※もうひとつの駒形根神社(骨寺村荘園休憩所の近く)  また、駒は馬。 オシラサマにも繋がります。 また虎は奈良県生駒山にもあります。 生駒山も「駒」 ここでも毘沙門天に助けらたのが、「寅年、寅日、寅刻」だったので、 これに因んで虎が使役となった信貴寺の話。 誰が毘沙門天に助けてもらったのかといえば、「聖徳太子」 敵であった物部守屋を討伐しようとこの山に来たところ、 戦勝祈願すると、天空から毘沙門天が出現して必勝の秘法を教えてくれた。 その日が、寅年、寅日、寅刻だった。 聖徳太子が「椋の木」に隠れて助かったという伝承があり、 秩父にしかない唯一の椋神社は、 猿田彦命を祀りニニギを案内した伝承が 各地で伝わる。 その椋(ムク)は、高麗語でムグ=村の意味があるとの事。  「椋」の漢字は、古代朝鮮では食べ物を保管する倉を意味すると。 駒形山 不思議な絵。 馬の像があります。 ということで、高句麗の伝承をニニギにのせているような話。  猿田彦命は、高麗人を受け入れたような話にもみえる。 聖徳太子VS物部守屋の伝承から、虎が登場し毘沙門天の力を得る。 マロも同様に、エミシ征伐に毘沙門天の力を得ようとしている。  その敵が、物部守屋であるといったことを考えれば、 東北へ逃れた先住民やエミシの中に物部氏がいたと言えるでしょう。 立派な石碑がありました。 何度かシンクロしていた鞍馬寺ですが、それはマロの刀でした。 坂上田村麻呂と源義経。そしてこそっと弁慶。 弁慶は頑張っているのに、イマイチ、モテないのよねぇ。笑 実は、マロも毘沙門天と縁のある鞍馬寺に刀を奉納している話しがあるのです。 それが黒漆剣(寺伝坂上田村麻呂)という。 天皇の守護剣=坂上宝剣があったというが所在不明。 醍醐天皇が外に持ち出した時、石突が抜け落ちたが犬がくわえてもってきたとか、 落雷が落ちると自然に鞘から抜けるといった伝承も。 鞍馬寺のサイトをみると、すごいお宝があってびっくりした。 弁慶の北斗七星がある扇子のセンスがいい・・・。 ※鞍馬寺のサイト http://www.kuramadera.or.jp/bunkazai.html ※平泉中尊寺の弁慶堂 弁慶? ということで、(どーいうこと?) もうこれは「鬼退治」になっていきます。 飯舘村の白狼伝承も「虎獲山」で虎をとっている話し。  どっちがどっちかわからないが、要は、「酒呑童子」を斬った刀が、 「血吸」といって、なんとマロ様が打った刀だといい、  静鹿御前との戦いに用いた刀だという! 名前からして鼻血がでそうな話しです・・・。 が、この血というのは、産鉄用語の「丹」でしょう。 辰砂のことです。 水銀は丹砂を加熱することで採取する。 黄金の平泉が近いのだから、日本の鉱物資源&清水を狙っての征伐です。 切るってなんだろうね? ずっと前にみた夢を思い出すのですが、結婚する時でした。 婚姻したばっかりにみたのですが、夫の家に嫁ぐと女性は姓が変わりますね? 日本のこの姓が変わる風習は、私は良いと思っています。 なぜなら、私はようやく名前が変わることで、実家の名から外れることになる。 その旧姓から外れる意味をもって、 知らない老人から、刀で斬り方を教えてもらった夢でした。  旧姓を斬っているのです。(左から斬るのが大事だと言われた気がした) ようやく、先祖からのしがらみから解放された。 で、新しい姓を得ることで、新しい家を築くことができるのです。 路途中のアジサイ。 ここも祠だらけ。 蚕神みたい。 結局は、鬼退治の伝承が続き、牧山からの一関。 虎御前や静鹿御前の鬼道を使って刀を奉納した坂上田村麻呂ということが、 エミシ征伐に繋がっているような。 これは討伐したという意味ではないと思いますが、鍵となるのは、酒呑童子という 鬼退治になっている。 その刀で以て征伐したのは「牛鬼」とよばれ、つまり、土蜘蛛であり出雲でもあった。 鬼が守っていたのは鉱物資源ですが、どっちもどっち。 タタラは採掘するため、土砂災害に何度もあっているし、地形を変え、 水を変えていることをしていたでしょう。  --------------------------------------------- 東京都に「伊豆美神社」があり、「狛江市」という場所。 聞いたことがないのですが、世田谷に隣接する多摩エリア。 高麗人が住む入江からその名がついたそうです。 その鎮守神が、イズミの「伊豆」なのです。 光石と同様、高麗には伊豆がつく。  祭神は、大国魂、他、武蔵六所宮。 武蔵には出雲がきている。 その中に秩父大神があることは言うまでもありません。 ※本寺→骨寺となる。 栗原には伊豆沼があります。 エゾが訛ってイズになった説があり、伊治郡の地。 石巻で上毛野田道将軍、「伊寺水門」の話がでてきました。 伊寺は、「伊治コレハリ」の伊治なのです。 伊治公呰麻呂(これはり)という人は、(これはるのあざまろとも言う) エゾ出身の反乱といわれ、 エミシの中でも差別を受けていたと言われます。 780年、紀広純という奈良の貴族を殺害し、クーデターを起し、 多賀城を焼きはらった人と伝わる。  北のアテルイとも称され、アテルイはアザマロの後継者と言われた。 差別の侮辱から「軍に縁りて嫌あり」と、熟蝦夷というように、 朝廷側についていたエミシもいたわけです。 しかし、伊治公は夷種と(夷俘・俗囚)され、エミシの中でも 差別を受けた人々や地区であり、そこが伊治郡だったわけです。 朝廷に寝がえりするエミシに対する反発もあったと思います。 伊治村は、「コレハリ」から栗原に転じたという。 伊治湊は、迫川から海へ流れ石巻の地名は、伊達政宗が北上川水系の 大河川に改修を行い、 北上本流の河口を今日の石巻市につけかえてからの呼称となる。 石巻は元は、「伊治牧(いじまき)」という事だった。 迫川は、旧伊治川で北上川の支流だった。 石巻の母流が伊治川だったのです。 迫川も磐井川も栗駒山が源流。 栗駒山は、かつて関東の武将たちもたくさん訪れた聖山です。 -------------------------------------- さて、そんなこんなで、エミシが騒ぎたくなる土地ですが、 どうにも処理できないので、腹がへる。  とりあえず、骨寺村荘園交流会へ向かう。 思えば、マロが母礼であることを知った衝撃というのは、 朝廷側の誰かの思いが重なっている気がしました。 マロがエミシ側についていたことを知って、裏切られた感じです。 ショックな気持がなぜ湧くのかは、伊治公呰麻呂の反乱と、 似ているのかもしれません。 自分たちの村にも、ちゃんと来てみてほしかった。 嫉妬感がわくような思いは、なんでしょう? これは自然への嫉妬です。 朝廷は、東北の雄大な大自然を得たい!という衝動にかられたのです。 関東にはない大自然の水の営みが東北地方にはあります。 土が素晴らしいから土偶が多く残される。 土と水の造形。 皆がほしがった地球の資源が、東北にあったのです。 大陸からきた人は、なおさら。水を求めたのです。 あいにく、栗駒山は霧の中でした。 2014年秋の栗駒山にて。 栗駒山は東奥の一の宮とも、日の宮とも称された。 『栗駒山山頂の奥宮の由縁 801年坂上田村麻呂奥羽鎮定を祈願。 四大門(東は一関三島・西は花山・南は尾松大島・北は秋田仙北を建て、 自ら駒形根大明神の大額奉献。 次いで841年神階正五位贈、清和天皇849年勅使下向正一位を贈られる。』 次は、中世の様子をそのまま残す骨寺村へ! close

エミシ征伐の駒形根神社
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(岩手県) 神社
投稿日時 2019-07-16 15:00:05

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