カカの武甲山と葛城神社①の詳細

カカの武甲山と葛城神社①
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル カカの武甲山と葛城神社①
概要

和銅黒谷がとれた所には、荒川が流れていますが、 横瀬川と荒川が分岐しているあたりになります。 その近くに、7,8世紀頃とされる群集墳があり(飯塚・招木古墳) 和銅がとれた(708年)に関係する古墳群と思われます。 また和銅黒谷に行ってしまいました。 秩父でも秦氏の痕跡を探す・・・…… more 。 主人は初。 でも感想なし・・・(ですよね~) 古墳群は、自然銅(ニギアカガネ)の採掘に従事した人たちのお墓になっていると思いますが、 古墳時代後期、古代忍海郡(おしのみのあやひと)では渡来系の人たちにより、 数多くの鉄器を生産する鍛冶工房が運営されていたそうです。 忍海郡に関係しているのが葛城氏なのですが、 葛城襲津彦は、新羅の草羅城(さわらのさし)を攻略した際に捕虜を連れ帰り、 この捕虜が、桑原・佐糜・高宮・忍海の四箇所に住んだ漢人の祖とされる。 忍海とは現在の奈良県葛城市。 黒谷にある群集墳と同じように、葛城山麓にも群集墳が存在し、  黒谷には以前も書いてますが、「尺度神社」があり、 測量技術を暗示する神名は、剣=蛇=雷の等式が成立するのです。 「尺土(度)」とは、測量棒のことで、これを剣としてみて治水技術により 日照りや洪水を人工的にコントロールできるようになったのを 敬うために建てられたものといわれます。 これは、治水神「禹」の思想です。 この尺土は、葛城市(大阪)にもある。 奈良県との県境で一言主と役小角の神話がある葛城山の近くにある地名です。  尺土の意味は、赤い土がこのあたりに出たので赤土を佳字(縁起のよい字)に変えたといわれます。 つまり、自然銅を最初に発掘したのは、新羅系のタタラであり、 荒川周辺たくさんの鍛冶集団を住まわせたことにある。 ※和銅黒谷の妄想は、こっちで。 https://blog.goo.ne.jp/inehapo/e/05c2da036750b5143ca2463cad45ed8a その信仰が、葛城神社として残されているのではないか?と思ったのです。 (和銅の羊太夫の伝承も) 足が速い即道さんは、この頃渡来してきた新羅系と思われ、 秦氏の系譜をもつ人もいたわけです。 茨城県から忌部氏は利根川をつかって群馬へ。 もう一派の秦氏は荒川をつかって秩父へ、と考えられます。 ※羊太夫(新羅説あり=群馬の多胡碑) 不思議な羽を持つ家来の助けで、 空を飛ぶ鳥より早く 黒谷の和銅を奈良まで毎日送り続けた男。 私はここにきて「露天掘り」と聞くと、潮干狩りのようにアットホームなアカガネ掘りをしたくなります。笑 ・・・そんな子供だましな岩ではないです。(当たり前だ) 登りたい。この山全土を駆けめぐりたい。 自然銅の発見は、707年頃で純度90%といわれるほど珍しいそうです。  今までは、精錬・鍛錬などをしていたのですが、その必要がなかった為、重宝されたらしい。 発見は、日下部氏、新羅国から帰化した金上无(鳥取県ルーツ)説。 オシャングリ様(金精様)の思想も五行説に基づくもので、 「妙見宮縁起」では、巽の方角に秩父山と名付ける 妙見山(武甲山)があると記されています。 巽は、辰と巳の間で、辰は竜、巳は蛇。 この蛇・龍信仰から、秩父夜祭の機織り伝承になっているのは、 蛇・龍の国神→機織りの天津神という複雑な古代史が絡む。 渡来した新羅人が早くに自然銅を発見し、 荒川から流れ出る水は、武甲山からもたらされていると考えられていたと思います。 荒川に乗って、どんぶらこ~、どんぶらこ~と、到着したのが、  「久那」という・・・これまたクールな地名。(葛城神社がある所) 子供の頃、久那のプールによく遊びにいってました。 今もあるのかなぁ? 賑やかな声は聞こえてましたけど。 長瀞には「国神」があり、銀杏がご神木になっており、 秩父が「チチフ」の銀杏をルーツとする説も、  乳ということから、先住民の母系社会があったのを男神の天津神により 征服された歴史が秩父の古代史になるわけです。 葛城神社の説明の前に、夢とシンクロしていることが・・・。 2つの玉の夢をみましたが、玉は、国津神の象徴なんだそうです。  鏡は、天津神の象徴。 国津神のタタラは、征服された天津神のタタラに科せられ、 鏡を作らされた説があった。 その鏡というのは、「トベ達の悲歌:津名道代著」によれば、 卑弥呼がいた時代(239年)魏に外交を求めて使者を遣わした  『魏志倭人伝』がありますが、三角緑獣鏡などが献上されている鏡などは、  おそらく日本列島人が始めて「金属製の鏡」というものみたのではないか、 と考えられ、 それ以前は「岩鏡」や「水鏡」であったと。 岩鏡は、岩を削って物が映るようにした岩。 水鏡は、自分の姿を映す水のこと。 卑弥呼は自然の鏡ではなく、金、鉄や銅なの摩耗された人工的な鏡を 使用して物を映したのを、 庶民は非常に神秘的な体験に感じたのでしょう。 元は国津神だった日巫女とは、日=火=玉の意味でもあり。  それから鏡の卑弥呼にされたという解釈も。 月=水=鏡となる。 だから鏡は水の中に沈める。(例:出羽三山の池) 銅鐸は土に沈める。(出雲式) 日本の伝説には、大蛇に化けた自分の姿を泉に映して水に沈む話しが多いが、  多くは、噴火の後の大洪水、地形の変化を伝えているもの。 その姿を人が水に映すと大蛇や龍になっているというのは、 龍は水の化身とされるからです。 水の祓えが強いと言われるように、水の力は強力なので、 強力な力をもっている姿=災いをもたらす、 と考えた人たちによる 封印の伝説となっているのです。 おそらく、このような考えは、ナイル川やチグリス・ユーフラテス川・ 黄河といった大河の氾濫からもたらされたと思います。  川の濁流が村ごと飲み込む様から、後に戦術として利用されてしまいます。 ずっと前にブログでも書いていたのですが、夢の話しで、 奈良の天香山と伊雑宮、名古屋、武甲山の夢をみたこと。  このキーワードがバラバラにみえて全部繋がっているのは何か? と、妄想すれば、伊雑宮から鶴のシンクロが続いていたので、人でいえば秦氏(ネストリウス派)と思います。 聖徳太子もそうですが。これは、私が勝手に興味があるからですけど。 なぜ、奈良の天香山なのかずっとわからなかったのですが、 天香山は「国常立命」を祀っていたのです。 俗に「雨の龍王」と称されるのです! 武甲山の雨乞い歌に「龍王」とうたっている。  『♪武甲の神の大前に 雨だんべえ龍王なあ 長の日照りのそのために、 五穀の種子も尽きる故 武甲山の神々へ氏子が集まり御願ひ♪』 雨乞いなんですね。 雨をもたらす龍。 ※和銅黒谷からみるみる武甲山 これは、奈良の二上山の神蛇大王と同じ。  天香山は現在はとれませんが、秩父の和銅と同じように、 天香山も銅・鉄を産出したこともあったそうです。 また「埴土」という「土」を非常に神格化していた話しがある。 鏡を鋳造していた場所の特定の中に「日前国懸神宮」の紀州一の宮がある。 ここが名草トベがいた所。 日前神宮の祭神に「石凝トベ(いしこりとべ)」の名がある。 祭神:日前大神(日像鏡=ひかたかがみ)、 相殿:思兼命、石凝姥命 「姥」は、一般の老主婦のことをさす。 姥とは、トベのことを言うわけだ。  秩父神社も思兼命を祀っているのだから、天の岩戸をからめた 神話にそって祀られたことがあるのです。  トベの話しに共通する部分も多い。 ※「トベ達の悲歌:津名美代」 ・・・埼玉県比企郡 比企→日置部(古代太陽信仰)、和歌山県西ムロ郡「日置川」→忌部日置部が居住。 ちなみに、比企郡は高千穂に秩父杉を植えた畠山重忠が居住していた。 畠山氏は、鹿児島県大塚神社に秩父権現をまつり、九州の日巫女との関連がある。 「ヤマタイ」を意識していたことはあり。 また、日前国懸神付近には、紀氏栗栖神社を中心とした 「古代の採鉱金の痕跡」が色濃く残っており、 現在は「丹生神社」になっています。 秩父も数多くの丹生神社があります。(丹党中村氏) 紀氏は、鬼怒川の龍王峡で書いており、「龍王」がシンクロする。 紀氏=毛野川=絹であり、竹内宿禰を祖とする生駒山の豪族。 また、栗栖神社は「八尾」の地名にあり、 ヤマタノオロチを彷彿させるのですが、物部守屋の邸宅があったともいわれ、  八尾は物部氏の土地といわれています。 秩父にも「矢尾」の地名がありますが、矢を射った時に落ちた由来があり、  「尾」は、ナグサトベの「頭」「胴体」「尾(足)」の伝承とも合う。 (八尾には、矢作連の矢作神社もあり) ちなみに宮城県角田の香取神社も「尾山」で鬼を追いついめた所、 の伝承があるのです。 香取神社は、フツヌシです。 その石凝という名のトベの意味は、トベ研究の津名氏によれば、  タタラで熔融した液状金属(湯という)を石の鋳型にそそいで 凝縮させたる鋳造にふさわしい名であると。 要するに、トベというのは、「タタラのおかみさん」のことでもある。 天香山は、白埴、赤埴、といった粘土のもので、花崗岩が風化したものらしい。  ネット情報ですが『秦氏の研究』(大和書房)のなかで、  『日本書紀』に、「天香山の金を採りて、以て日矛を作らしむ」と書くが、 『古事記』は天香山を 「天金山」と書き、「鉄(かね)」を採って「鏡」を作ったと書く。 (途中略) 「カガミ」の「カガ」が、天香具山の「カグ」「カゴ」に通じる、とする。 埼玉県児玉にある「金鑚神社(かなさな)」がそうです。 国の天然記念物になっている鏡岩。  砂鉄を意味する「金砂(かなすな)」が語源であると考えられているが、 「カンナガラ」の方が、しっくりきますが・・・。 ガンダーラみたい。  川の名も「神流川(利根川水系)」であり、羊太夫の墓がある小鹿野も「流留(ナガル)」という。  自然の流れのままにいきつく先には、秩父連山がそびえる。 その中心を流れる大河を荒川と称し、ナーガ=龍の瀬としたのでしょう。 やはり、荒川が舞台なのです。「荒川トベ」もいるし。 金鑚神社の祭神は「金山彦命」ですが、古御嶽城跡にある「金山彦命のみ」 武甲山に向かって置かれたのは、 「その方角」を差しているのだと思います。 他の神々は、北の方から荒川にのって横瀬に入ったから武甲山に背を向けて 北へ向いて石碑が置かれているのです。 敵は北から入るからその意味での防御もあると。。。 金山彦命は、武甲山そのものであるから、武甲山に向かっているわけです。 聖徳太子は東の太陽が昇る方角に向かって建てられています。(日出るところの天子)  中心に立つ国常立命、氷川太神、春日大神は、 西に神が座すので西に向かって建てられているのです。 葛城地方には、「赤銅の八十梟帥(やそたける)」という名が登場する。 神武東征の時に、殺された土蜘蛛との説。  赤銅は、アカガネの事。 和銅黒谷も、アカガネ。 そして土のムカデを奉納。 葛城地方の鍛冶集団が秩父に入り、和銅の開発をすすめたことは、 十分あり得ます。 それが、武甲山の水分(みくまり)思想に発展し、 秦氏によって機織りが秩父に奨励されたのだという妄想。 諏訪神については、ちょっと私は詳しくわからない。 これは知人に聞いてみたいところ。 なぜ、機織りを奨励したのか?  坂上田村麻呂がエミシ征伐で、陸奥国へ機織りを奨励させるために 若い女性(拓殖婦人)を移住させています。 東北地方には、機織り姫の伝承は非常に多いのですが、 その織物に封印されたのが、 「カカセオ(星神)」ですね。 武甲山にもあったカカセオ信仰。 これは、また後で謎が解明されると思います。 さて、ようやく秩父の葛城神社について。 前おき長くなったので、次にします。 close

カカの武甲山と葛城神社①
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 神社 秩父の祭りと信仰
投稿日時 2019-08-26 01:40:05

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