松島の瑞巌寺、円通院と参拝して、また港に戻ってきました。あの遊覧船で松島クルーズもしたいけれど、時間が足りません。（お寺の拝観時間が長すぎるから）港から見えている、瑞巌寺の境外仏堂の五大堂へ。すかし橋もとは、2枚の縦板がなく、隙間が5寸（15センチ）の梯子状だったそう五大堂への参…… more 詣にあたり、心身の乱れがないよう、足元をよく見て、気を引き締めるための配慮だったとか。五大堂に渡りました。五大堂は、大同2年（807）坂上田村麻呂が奥州遠征の際に、毘沙門堂を建立したのが始まりといいます。その後、慈覚大師円仁が延福寺（瑞巌寺の前身）を創建した際に仏堂を建立し、不動明王を中央に、東方降三世明王、西方大威徳明王、南方軍荼利明王、北方金剛夜叉明王の五大明王像（平安時代中期・国重文）を安置し、五大堂と呼ばれるようになりました。関西人のもぐままは、関西のどこに行っても弘法大師ゆかりの地に出くわしていたのですが、東北では天台座主第三世の慈覚大師が圧倒的なブランドなんですね。現在のお堂は慶長9年（1604）、伊達政宗が瑞巌寺の再興に先立って再建しました。東北地方最古の桃山建築で、国の重要文化財に指定されています。「五太堂」の額正しくは「大」なのですが、「太」となったのは、揮毫をした105世天嶺の筆の遊びと言われています。ご本尊の五大明王像は33年に1回ご開帳される秘仏です。次回のご開帳は2039年の予定です。20年後もお寺巡りできていたら幸せな余生ですわ(＾◇＾)軒まわりの蟇股には、方位に従って十二支の彫刻が配置されます。「御朱印は瑞巌寺本坊で」、ということで、戻っている時間もないので諦めました。松島海岸レストハウスに戻って荷物をピックアップし、JR仙石線の松島海岸駅に向かいました。（8月27日参拝） close

円仁創建、芭蕉の足跡を辿る旅 みちのく四寺回廊(7) 瑞巌寺・五大堂