鳥取市福部町栗谷の坂谷神社は、ＪＲ福部駅の背後の山中にあるお社です。ここには、他に類例のない驚くべき巨石群がありました。すでに江戸時代から、豊国文字（とよくにもじ）などの古代文字や、矢を射る人間や鳥などの古代線刻が存在するといわれてきたのです。道はわかりにくいのですが途中まで車で…… more 登れ、登山口のあずま屋さえ見つければ後１０分ほど。石段を登ると、こんな景観がありました。祠の向かいの巨岩には、ひょっとすると何かの絵かと思われる白い部分があります。岩屋の奥を裏側に抜けると、そこには見たことのない白い帯状の溝が何本もありました。白い部分に触れると、白く細かい砂が落ちます。表面を削ると白い層が出てくるとも考えられますが、事実上のご神体である巨石をガリガリ傷つけて確かめることもできません。何とも不思議な磐座です。残念ながら、古代文字とか線刻はどこにあるのか、明確には分かりませんでした。付近の直浪遺跡や栗谷遺跡には、縄文時代の石器類や土器が豊富に出土していて、このお社もそのころから信仰の場であった可能性もあります。　　☆岐阜県恵那市と中津川市にまたがる標高1128mの笠置山（かさぎやま）は、車道が山頂近くまで達している絶景ポイントです。恵那市内から南アルプス、晴れた日には富士山や伊勢湾まで一望でき、笠を伏せたような優美な山容は、中央道からもよく目立ちます。山頂部には、笠置神社。その裏の崖を下りると、巨石累々たる神秘的な光景が広がっていました。この笠置山には、賛否両論ありつつも山中に「ピラミッド・ストーン」や「ペトログラフ（古代岩刻文字）」などの遺跡があると以前から言われていました。聞くところによると、ペトログラフとは5,000年以上前に彫られたもので、その当時にシュメール人たちがこの日本にやってきていたというのですから、事実ならすごい話ですね。さらに、巨石の配置がオリオン座を模しているという説もあるそうです。ただし、案内看板がきちんと立っているものの、私にはどれがペトログラフなのかは分かりませんでした。　　☆滋賀県高島市安曇川町には、安閑神社の隣に『神代文字碑(じんだいもじひ)』という不思議な石板があります。花崗岩の巨石に、絵画とも文字とも判別できないものが刻まれており、古くから伝えられているものだそうですが、それ以上のことはわかりません。神代文字というのは、漢字伝来以前に使用されたものであるという多様な文字や文様のことです。一般的にはその存在は否定されていますが、研究している方はかなりおられるようです。ウィキペディアで調べると、たとえばこんな文字が示されています。阿比留草文字（あひるくさもじ）『ホツマツタヱ』のヲシテ豊国文字（とよくにもじ）古墳に描かれた筑紫文字（つくしもじ）文字っぽいものから絵のようなものまで、とにかくかなりの種類があるそうです。　　☆絵のようなマークで言うと、和歌山県有田郡有田川町の田殿丹生神社を思い出します。神社の背後にそびえるのは、典型的な三角形の神体山。その山中の立石には、不思議な文様が描かれています。立石の高さが１５ｍ位なら、この壁画の大きさは推定２～３ｍ。かなり大きなものです。赤っぽい部分も確認できますが、水銀の神様だけに、水銀朱かもしれません。　　☆古代文字とか神代文字とかいうのは、少しオカルトっぽいイメージがあるのですが、漢字以前にも連絡に必要なマークやシンボル等はあったにちがいありません。なかなか興味深いジャンルだと思います。取材とネタもそろそろ限界ですが、三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

坂谷神社と笠置山と田殿丹生神社・不思議な古代文字を探して