大菅鉱泉と高宮神社の月待の詳細

大菅鉱泉と高宮神社の月待
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 大菅鉱泉と高宮神社の月待
概要

いろいろ立ち寄った為、宿についたのが6時頃になってしまい、 宿の女将さんが庭で待っていました。 この大菅鉱泉は、1848年以前の開業とされ、 かつて三軒の鉱泉宿があったそうですが、現在は、元湯館と里美屋のみ。 この場所を選んだのは、たぶん、御岩神社に近いからだと思う・・・  と…… more 主人が言っていたのですが、鉱泉に興味があって宿を予約したらしい。 ちょっと古いお宿ではありますが、里美屋旅館でお世話になりました。 おとなしいワンコが出迎えてくれて、廊下では鈴虫を飼っているので、 なんだか、親戚の家に遊びにきた感じ~。 蕎麦畑が広がる所で、蕎麦が評判だそうです。 夕飯に頂きましたが、美味しかったです。 ※そば畑 夕食を食べている時に、女将さんが「仙台からきたのですか?」 と聞いてきたので、 そうです。と言うと、 「まあ、懐かしい。私は一関なんです」と。 「一関?!」とは、ちょっと驚きました。 茨城県で一関とは、不思議なご縁を感じました。 私たちもよく一関に遊びにいきます、と談話。 女将さんは舞川で千厩の方だそうです。 北上川境にして東側にあたるので、平泉に近い所です。 仙台が懐かしいと嬉しそうに何度も仰っており、 大菅鉱泉に遊びにくる東北人はあまりいないと思うので、  東北からの来客を喜んでいました。 何かの虫が写りこんでます・・・。 ------------------------------------ 連日とも天候に恵まれて天気予報では曇りか雨だったけれど、  朝起きたら気持のよい天気で、散歩しました。 主人が近くに「高宮神社というのがあるよ」とマップで見つけた。 高宮?という名前からして高貴な感じがするのですが、 宿から歩いてすぐの所にあり、行ってみたらやっぱり巨木。 看板の説明をみて驚いた~。 「駒形神社」といわれ、マロが~という話しだった。 「大菅町にある高宮神社は,延暦21(802)年,坂上田村麻呂が蝦夷征伐の道中, この地で武運を祈り創建したといわれています。 また,境内の駒形神社は,古来より馬霊・馬産の神として崇拝され, 旧3月17日の祭礼には, 近郷から紅白に飾りたてた馬をひいた参詣人が集まり, にぎわいました。 そのため,高宮神社は通称「駒形さま」と呼ばれています。 境内の南端には二十三夜講の石碑があり,ツバキの古木に抱かれています。 石碑には天保2(1831)年とあることから,ツバキは少なくとも樹齢約200年。 二十三夜講は,講中が集まって二十三夜の月を待つ行事で, この夜に月待ちすれば願い事がかなうといわれました。」 ※常陸太田市教育委員会 二十三夜塔は後で知ったので、この時はその石碑を確認できませんでした。    茨城にきてもマロ様ですかぁ~? と、思ったけれど、源義家じゃないよね・・・。 マロとみせかけて、義家もありそう。 源氏は、赤やら白やら幡上げをして戦勝している伝承が多い。 真相は定かではありませんが、この風景をみて、骨寺村の雰囲気は出てる。 と感じてましたし、一関の縁を考えると、 ひょっとしたら、そうかもしれない・・・という直感でしかないけど。  やはり、巨木ばかりが目につく。 樹こそ神なんだ、とつくづく思うのです。 茨城県に駒形神社はどのくらいあるんだろう? とmapで調べたら、いっぱいあった。 でも骨寺村の「駒形根」と茨城県の「駒形」は、違うかもしれません。  上毛野氏が駒形を祀るので、馬信仰の氏族たちなんだと思います。 「えみし馬」というのがあるように、馬はエミシの地では有名です。 このへんは、骨寺村でいろいろ妄想しているので割愛します。 白馬がこの鉱泉を守っているのですね~。 ところで、なぜ「駒形」と「二十三夜」の月待講なんでしょう?  のの岳にも二十三夜講がありました。 二十三夜講はよく行われていたそうですが、茨城県に多い駒形を考えると、 桑(養蚕)のオシラサマのも関係していると思います。 骨寺村の駒形根神社でも書きましたが、マロが毘沙門天の化身になっており、 「寅」が関係していた話し。  駒は、高句麗の高麗や、生駒山(奈良県)の二ギハヤヒ降臨の地にも関係している。 「鳥見白庭山」といい、鳥海山の鳥見なのです。  駒形神社は東北地方に多く、エミシ征伐に必ず祀られる。 生駒山の信貴山の縁起に、  「毘沙門天に援(助)けられたのが寅年、寅日、寅刻だったので、 これに因んで「虎」が神使としての扱いを受けている。 しかし、毘沙門天の本来の神使は百足(ムカデ)とされる。」 ※信貴山の絵馬(毘沙門天の神使である百足と虎の絵が入った絵馬) 秩父の二十三夜寺は、「聖徳太子開山」の由縁がありました。 駒形神を祀るのを嫌がったエミシというのは、 大国主(出雲)が、渡来人によって馬信仰にされたから? 大黒さん。 なぜか、二十三夜待は、「牛の歳の人足を信仰する」といった話があり、 牛なのです。  二十三夜は、勢至菩薩。 観音の脇を保護する。 専門家の話では、牛は、中国で馬と結びつけられ東北地方は 馬の産地だったので二十三夜待が馬と関係づけられているとの事。 ちょうど月の下弦にお参りしていた!(ちっちゃく左上) まほろばトライアングルでは、ちゅうど満月の時でした。 月はウサギの話があるように、多産と関係します。 馬との関連は不明ですが、 牛や馬というのは、古来の農耕民族では牽引するための動力として用いられていました。 荷物をのせる際に必要なのは「車輪」です。 生駒山の家紋が車輪であること、馬や牛も車輪。 日本では車輪の家紋は、牛車などの意味がある。 ※平安時代の牛車(源氏物語絵巻) 要するに、メソポタミア文明の騎馬民族の発展になった「車輪」を神格化 しているのだと思います。 ※土田生駒氏の家紋(波引車(なみひきぐるま) ケルト文明にも「割れた車輪」が彫刻されていますので、 車輪は、かなり古いモチーフです。 よく車輪とシンクロするのですが、古代ヘブライでは、 波を引く車輪を、 「世界は原始の海で満たされており、地球の柱の上に大地があり、   天国の柱に支えられた天国が天空の上に広がっている」と考えられていた。 半分は黄泉国(海底)にあり、半分は地上にあるという思想。 馬の図 聖徳太子がそのルーツであると思うのですが、そこに「桑」の機織や オシラサマが関係するのも、 友人の話しから繋がることがある。 織物は毛皮製品もあるため、戦車と一緒に遊牧している人たちが、 絨毯なども作っていたと。 もしくは、織物の知識をもっていた人が戦車文化と融合していく過程で、 ウールの織物を作っていたかもしれない。 アジア全体にある文化の基盤に「戦車」と「織物」があるという。 戦車は、西ギリシャ、東は中国まで広範囲。 織物文化もそれと対をなすように広がっており、  戦車=鉄器、織物、綿や蚕などと結びつけられた。 それを「織姫(織女)と彦星(牽牛)」と伝えようとしたのではないか? と言ったこと。 なるほどね~。 古くは、BC2500年頃の「シュメール」のウル第三王朝に、 四輪の戦車が描かれているという。 ※およそ2000年前、ローマ時代の貴重な床モザイク画。  (ナショジオ) https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/080900304/ 牛車と馬車は運搬用と乗り物用にわけられていた。 速度や重量によって牛車か馬車か使いわけていたそうです。 ※ケルビムと車輪(西洋では智天使の輪) 平家がギリシャだという話しでもあるように、 エミシ征伐というのは、ギリシャの戦車文化をもつ人と、 エミシの先住の農耕馬の文化が交錯しているのだと思います。 聖徳太子は中央アジアのイメージがすごくあります。 マロも同じルーツで、一族は戦車側の人というイメージもあります。 織姫は、オリエントとシルクロードを結ぶ織物という文化を日本に伝えたのかもしれない。  ------------------------------------------------- マロかどうかわかりませんが、エミシの地へ行く時に、 誰かがここに立ち寄った感じはします。 ※木の影に祠 休憩するにはいい場所だな~。 川が近いし。 道は川沿いにつくります。地形が平坦なので。 帰りに、「勿来関」にいきました。 海岸に近いのですが、ここでいろいろ思うことがありました。 機織の少女は、どこに住んでいたのだろ~ぅ。 ※こちらも木の影に祠 歴史書を編纂する時、勝者側の視点で書き替えられるのは、 来世に影響するからです。  「悪い人がいたから守るために戦った」と記憶(記録)すれば、 後世、一族が、その怨念を受けずにすむといった事です。 神を味方するというのもそういう意味あいがあると思います。 しかし、悪者にされた先祖たちは、永遠に悪い者として語られ続けます。 その念は、地にぼ~んやりとフワフワと何が目的なのかもわからず、 さまよっているのです。 そんな霊を慰めるために、ひたすら機織をしていた感じがします。 先祖や過去世は、過去のものである。 と、無関係に流せないものなのです。 過去も現世も同時進行にあると思っているので、 今を変えたければ、 囚われた歴史を変えればよいと。 栄存さんのように怨霊と語られ続けた人が、 あんなに優しい雨を降らすことができる。 その働きは、「記憶の貯蔵庫」という夢でみたので謎なのですが、ある所にそんな保管所があり、 そこにアクセスして書きかえるといったことができるのかもしれない。 ただし、「引き出しが空いている時だけ」ですが。 真実を知りたければ、空をみればよい。 空や雨や雲が教えてくれると。 と、いったことをなぜ東北でやっているのかは、 少女の暮らし(過去世)では、エミシ(その土地に住んでいた人)から、 いろいろよくしてもらったので、その恩返しをしたいからだと思います。  単純にそれだけだと思うのですが、そのきっかけが震災であることも。 震災で祖霊たちが、たくさん立ちあがったみたいです。 敵も味方もみんな、恩返しがしたいのだと思います。 その思いを子孫が受け止めてあげないと、何も変わらないのでしょう。 ※茶畑 こういう世界は人それぞれですが、誰にでもあります。 そんなことを考えている時の過去世の少女の最後がわからない。  悲しい少女でしたが、そっとしておいてくれた事が救いでした。 ハッピーエンドの歴史にすれば、変わる。 という事を、坂上田村麻呂から教えてもらっているのかもしれません。 ちなみに、マロと呼んでいるのは、少女が坂上田村麻呂のことをそう呼んでいたからです。 たぶん、馬に乗っている人は、みんなマロと呼んでいたのだと思います。 まだ小さかったので。 --------------------------------------------- さとみ物語というサイトに、小室さんの科紙工房が紹介されています。 ※「さとみ物語」 http://satomimonogatari.jp/story/ 次は、いよいよ噂の御岩神社へ行ってみました。  急にパワースポットと言われて人気がでましたけど、 実際にどんなものなのか、観光気分で行ってきました。 つづく close

大菅鉱泉と高宮神社の月待
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 神社 神話・伝説
投稿日時 2019-09-27 01:20:03

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