時事ドットコムで「ラグビー神社」祈願実る＝東京・丸ビルでも大歓声－ラグビーＷ杯というニュースが配信されました。敷地内に建立された「丸の内ラグビー神社」では、午前中から多くのファンが必勝を祈願。ＰＶ会場には１０００人以上が詰め掛け、ビル内には絶え間なく歓声と拍手が響き渡った。それに…… more しても、「丸の内ラグビー神社」という、なんだか怪しげな神社の正体とはいったい何なのでしょう。 ☆歴史と伝統を誇る京都の古社、下鴨神社（しもがもじんじゃ）で、十二単衣と王朝の舞・神様の台所【大炊殿（おおいどの）】という特別拝観が現在実施されています。その拝観に昨日行ってきました。ところが境内のあちこちに、こんなポスターが貼ってありました。そう言えばラグビーＷ杯のニュースが流れてたな、程度の認識で、あまり気にもせず大炊殿の見学を終えたのですが、６００円也のチケットには、「鴨社資料館　秀穂舎」というところの見学とセットになっていました。せっかく拝観料を払っているのだからと、その秀穂舎へも行ったのですが、大変貴重なお話をいろいろと聞くことができました。例えば、秀穂舎はもともと下鴨神社の「社家」の建物なのですが、それは桧皮工・竹工・壁工・鍛冶工・機織工・楽器工・医薬調合・木版術・植物栽培・歴史地理・書学・暦学・鴨神道その他、実に多種多様な職能集団神職以外の役割を持っていた人々が住んでいたところです。その数が、かつては３５０軒ほどあったそうで、中世の神社が巨大な文化複合体であったことがリアルに分かります。ところが上の写真でもわかるように、この秀穂舎にも、やはりラグビーＷ杯のポスターが掲示されています。驚いたことに、靴を脱いで館内に入ると、何と展示物の半分はラグビーの歴史的な遺物でした。例えば、かつてスター選手が着用していた、ウール１００％だった頃のラグビージャージ。縮んで小さくなったよれよれの風合いが、ラグビーファンにはたまらない展示物です。神戸製鋼で活躍し、平成２８年にがんで亡くなったラグビー元日本代表監督、平尾誠二さんの遺品もありました。そして説明の最後に、境内に「さわた社」というラグビー神社があるのでそこにも是非、といわれたので、そのあとで行ってみました。「さわた社」は雑太社、澤田社とも書き、平成29年（2017）第34回式年遷宮事業の一環として再興されました。 御祭神の神魂命（かんたまのみこと）という名前から、魂は玉に通じるとして球技上達の御神徳があるといわれています。そういえば下鴨神社では、毎年正月の4日には「蹴鞠初め」がおこなわれるのですが、その蹴鞠グッズが資料館にも展示されていました。なんと白砂のところは芝生(＠_＠;)さらに賽銭箱も。絵馬です。明治43年（1910）9月10日、「さわた社」前の糺の森馬場にて、関西で初めてラグビーが行われました。旧制第三高等学校（現・京都大学）の学生が慶応義塾（現・慶応義塾大学）の学生にラグビーを習い、初めてラグビーボールが蹴られたのです。その縁で、京都大学ラグビー部のOBたちによって「第一蹴の地」の石碑が、昭和44年（1969）に建立されました。そして平成29年5月10日、日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の組み合わせ抽選会が京都で行われた時、世界各国の代表が「第一蹴の地」を視察したそうです。もはや間違いなく、ラグビーの聖地ですね。もうお分かりでしょうが、「丸の内ラグビー神社」に祭られたのは、この「さわた社」の神様で、球技上達のご利益があるとされる神魂命（かんたまのみこと）でした。　　☆試合当日の朝、ジョセフ・ヘッドコーチは選手に語りかけたそうです。「誰も勝てるとは信じていない。でも俺たちがやってきたことは誰も知らない。自分たちを信じて戦おう」。体格が小さい日本が世界で戦うため、どの国よりも苦しい猛練習をやってきたのだそうです。これはまさに、天は自ら助くる者を助く(Heaven(God) helps those who help themselves.)ですね(^_^)/~。しかしこれからプレッシャーもさらに増大し、敵も簡単には勝たせてくれないでしょう。ご健闘を祈るばかりです。取材とネタもそろそろ限界ですが、三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

祝・ラグビーＷ杯逆転金星・・・まさかの「ラグビー神社」とは何者？