台風の後の笊川と宝龍神社の詳細

台風の後の笊川と宝龍神社
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 台風の後の笊川と宝龍神社
概要

長町まで用事があり(電車で) 天気いいし歩いてみたくなり、そうだ、大野田の笊川をみてみよう、と思いつく。 台風の時、最初に旧笊川と七北田川上流が氾濫の可能性という情報が入りました。  大野田・・・と思い、なんだか落ち着かない時間を過ごしていました。 住んでいる近くに川は流れてい…… more ませんが、名取川が氾濫したらどうなるんだろう・・・と、気が気でない。 名取でも増田川の氾濫情報が入り、名取市内でも浸水した所があったそうです。 『笊川の下流部はもと低湿地で、弥生時代から水田が開かれて富沢遺跡と呼ばれる。 近世初期まで笊川は、名取川・広瀬川にはさまれた丘陵部の小川を すべて引き受けて流れており、しばしば氾濫した。』(wikipedia) 笊川は新笊川と旧笊川とありますが、 名取川水系のひとつで、昔は「座留川」と書いた。 『丘陵部の水に依存する笊川は、降雨の有無による水量の変動が大きい。 降れば降っただけ流れて後の流れが乏しくなるのが「ざる」の名の由来とする説がある。』 そして、笊川の水源は、太白山北麓と太白区の境界付近に源を発する。 ということで、太白山なのです。 右に太白山、左に佐保山を見て太白山自然観察センター付近を南東に流れて丘陵地を下る。 太子信仰がある鈎取→旧石器時代の遺跡が残る富沢→仙台平野→太白大橋→名取川へ合流。 奈良県の佐保山に聖武天皇のお墓があり、佐保はタララ場の意味があるでしょう。  聖武天皇が金に萌え萌えだったことは有名です。 このことが行基の十万劫山に繋がっていたりして。。。 佐保姫もいます。 五行説の春にあたる。 奈良県の佐保山は神霊であり、「春の女神」とされる。  佐保姫も染めものや機織を司る女神と位置づけられ古くから信仰を集めているとの事。 ですから、春の「木」が佐保姫で、その対となるのが、 秋の「金」竜田姫になっているのです。 やはり金と木。 中央は「土」 そこに水と火が含まれる。 ※太白山山頂 実は、また火と水の夢をみて、今度は噴火の溶岩。 私の頭の中は大波乱な天変地異が起こっているようで? 五行がぐるぐるしてます。 連日の被害状況のニュースでかなりへこんでいる事もありますが。 この佐保と太白山の佐保が関係しているのか不明ですが、 茂庭台の峯山遺跡(平安時代)があるように、 藤原氏が東北の砂金交易に訪れた由縁のある 場所のため、佐保山になったことは考えられると思います。 -------------------------------------- さて、以前から気になっていたお社があります。  旧4号線沿いにあり名取川に近い所です。 たまに車で通過するだけで鳥居だけしか見たことがなかったお社です。 何を祀っているのか参拝してみたら、 なんと宝龍社とあり、玉があったのです! そしてお祀りされているのが、タカオカミ神だったですが、 (雨と龍の漢字をもつ神) 多賀神社の由来にあった一つでした。 大野田の多賀神社(西多賀)の由来より 『大鷹宮とも言い、延喜式内当郡二座の一多加神社であると説く。(特選神名牒)。 社伝によれば景行天皇40年日本武尊東征の砌りの創祀にして、  雄略天皇2年圭田58束を奉り神礼祭式を行うたというが確証はない。 伊達政宗仙台に居城を構えてから代々の藩主の尊崇篤く、 重村は寛延年間社殿修復の事あり、 又角田城主石川宗光は「多賀神社伊弉諾尊」と 書いて献じ仙台藩の国学者安田光則は由緒記を石に刻み境内に建碑した。  明治5年4月村社に列し、同42年大野田の春日神社及び宝龍神社を合祀。 大正8年8月幣帛供進社に指定される。』 雨乞いの神様ですね。 この神社の詳細はわかりません。 元々ここにあったか不明なのですが、かなり古い由縁があると思います。 川の側に祀られることから、名取川の氾濫などを防ぐ目的もあったと思います。 阿武隈川もそうですが、名取川も暴れ川だったようです。 太白山もタカオカミを祀っているのです。 この宝龍神社と笊川、太白山のタカオカミは、繋がっていると思います。 今回の台風で被害が大きくなっていて、 名取川も濁っていて増水しています。 友人が鹿島台に住んでいて、昨日の朝、仕事行く直前にみた映像には驚きました。  鹿島台も~!? 湖みたいになっているし。 友人に連絡したら、かろうじて友人宅は大丈夫だったのですが、 近所の家は床上浸水で、友人もそのニュースをみて知ったというのだから驚き。 まだまだ浸水している地域は多いようです。 秩父もかなりの被害を被ったようです。 地元の知人が中央構造線付近に多く降ったことが気になると言っていました。  秩父は山なので雨量はもともと多いのですが、数年前の大雪と似ていると思いました。  今、秩父神社が改修工事中だそうで、鎖で繋がれた青龍が、今、いないそうです。 青龍は色塗りをするために、日光へ主張中との事。 なるほど・・・。 青龍が鎖につながれている理由は、神社近くに「お花畑」という場所があり、 昔、湿地帯だったようです。(池があったらしい) そこへ龍が水を飲みにきて暴れるので、大洪水になるからと、 龍を鎖で縛ったという話し。 神社の東にその彫刻された龍があり(東は青) その鎖の龍がずっと縛られていたのが、今、自由になったので、 暴れたのかな・・・・と、 思ってしまった。 龍は遊んでいるつもりなのですが。 そして武甲山がしばらく登れません。 生川登山口、一の鳥居~橋から先は崩落で通行止め。 浦山口の橋立コースも大規模崩落で通行止め。 武甲山登山はしばらく無理のようです。 三峰神社も国道140号線含む神社まで土砂崩れで通行止め。  しばらく参拝できません。 その方がよろしい。 なんせ、青龍が留守なのだから仕方ない。 青龍が戻ってくるまで1年はかかるようです。 あー、2020年ですね。 新たに生まれ変わる青龍です。 ぴったりなタイミングなのです。 戻ってきたらまた繋がれるけど・・・、 今のうち遊んでおいでー。 そんなこんなで、どこか秩父とも繋がっている話し。 ほんとに思いつきだったので、大野田を歩くとは思ってもみませんでした! トンネル下に絵が。 後で振り返ってみて、驚くシンクロ。 王ノ壇古墳という古墳名から大野田地名説になっているのですが、 『名取川と北の旧笊川とに囲まれ、たび重なる洪水で土砂が堆積し小高くなっている地域です。   東に旧笊川、南に旧笊川から引いた水路(運河)があります。  王ノ壇古墳は県道造成により寸断され、円墳の周りに水路の跡が残っています。  発掘調査で更地状態となった古墳上に、雷神や山神、庚申と書かれた、   江戸時代の大型石碑3個と梵字石3個が倒れています。』 『無数の古墳群が集中し、律令時代からの街道(奥の大道)沿いにあって 栄えてきた地域で、 「東平王」と呼ばれる有力者を葬った墓を「王ノ壇」といい、 それが「大野田」の語源とされています。』 そうでした。 東平王を忘れてました。 この時も雷神シンクロがあったんだ・・・。  近くに春日神社があり、アマノコヤネ。 雷神山古墳は、王ノ壇古墳の霊と繋がっているから、雷神に繋がってしまうのかもしれない。  天児屋根命の斎名(いなみ)が「ワカヒコ」=たぶん秩父彦(ホツマでは) 雷神が何をさすかは諸説ありますが、一般的には稲とされ、 それが鉄と融合して白鳥になってます。   宮城県には鹿島神が非常に多いのですが、春日神のアマノコヤネがいたから、 また、それはワカヒコでもあり、 その霊を弔ってきたタケミカヅチがいると考えるのです。 2010年12月のブログ記事、最初の頃、「仙台を治めた酋長③」で、雷神山古墳の主について、 なが~い文章で、つらつら書いてます。 今は、こんなことをつらつらとは、書けなくなってます。笑 興味ある方は参考に。 富沢にある春日山古墳で発掘されたギザギザ紋様は、 「鋸歯(きょし)紋」といって、悪霊に対する威嚇の意味があると。 古墳を守るために置かれたと考えられ、中国から渡来した紋様です。 しかし、この三角紋様は、水の意味もあると思います。 日本の家紋では鱗となっていますが、三角マークは水のマークとしている民族も多く、 海民では龍信仰と結びつけられ、 海難除けに鋸歯紋様を刺青にしていました。 古墳を破壊するものは何か? それは水(河川の氾濫)ではないでしょうか? そーいえば、黄金トライアングルが三角形だった。 多賀神社をなぜ「大鷹宮」というのか? 「ハイダ族から学ぶ火は命という精霊の木」(2018年1月)という、わけわかめな事も書いていた。 ハイダ族のトーテムポールという樹木信仰の話し。 蔵王の麓に白鳥信仰が多いのは、「水」をもたらすため→鎮火。 それは蔵王の噴火の火を水で消すことにある。  大河原に「大高山神社」がある。 この高は、鷹だろう。 という事だった・・・それで蔵王登山だったのかなぁ~。 日本の河川とは大きく異なる地形で育った大陸の渡来人にとって、日本の河川の氾濫は大陸とは違い、 今回の台風のように、強風と大雨が襲ってくる恐ろしいモノにみえたでしょう。 このような氾濫は、過去に何度も名取川水系で経験されてきた。 阿武隈川も同じです。  郡山遺跡も津波で破壊された可能性があると。 こんな青空のもと、大野田を行脚できて良かったです。 私たちは、これからも水の祓え、恩恵、いろんな思いを受けていくことになるのでしょう。 龍の玉を頂いたような気分です。 被災地が早く復興できるようお祈り致します。 close

台風の後の笊川と宝龍神社
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 日記・エッセイ・コラム 神社
投稿日時 2019-10-17 01:40:04

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