岩窟に隠れた神社仏閣というのは、思いのほか多いようです。その代表的な所をすこしまとめました。まずはあまりに有名な、日本の宗教史になくてはならない洞窟から。それは、空海が修行した室戸岬の御厨人窟です。高知県越智町の聖神社は、標高約800メートルの断崖絶壁の中腹にある神社で、たどり着…… more くのもなかなか大変です。星谷寺（しょうこくじ）は、徳島県勝浦町星谷の山中にある、高野山真言宗の寺院です。本尊は十一面観音で、四国八十八箇所第19番札所立江寺の奥の院。現在は無住の寺院ですが、星の岩屋として知られています。ここには、人々に災禍をなしていた悪星を空海が法力で地上に引き下ろしたという伝説がありました。屋久島の最北端、一湊（いっそう）に鎮座する矢筈嶽神社(やはずだけ)神社も洞窟にお社が鎮座しています。ひっそりと佇む、兵庫県洲本市の岩戸神社です。荒れているのは、ここが廃神社だからです。何とも神秘的な雰囲気なのに残念でした。「牛にひかれて善光寺参り」の由緒で知られる布引観音は、長野県小諸市、千曲川のほとりにあります。川の横の駐車場から、険しい山道を登って行きます。途中には巨石や岩窟が次々と現れ、古くからの聖域であることを実感。まるで芸術作品のような美しさでした。大分県豊後高田市一畑にある大内岩屋観音は、ひなびた場所にあるものの、地域の人々が温かく見守る、ワイルドで素敵な洞窟です。松江市宍道町上来待にある美瀧山岩屋寺は、出雲国十三仏霊場の第十三番、高野山真言宗の古刹です。お寺の後方約１００メートル、細い山道の先に元本堂跡の大巌窟があります。行基菩薩作と伝える薬師如来像が安置されているそうです。鳥取県八頭郡若桜町の不動院岩屋堂です。巨大な岩窟に、見事なお堂が入っています。広島県福山市山野町山野の岩屋権現は、鍾乳洞の聖地でした。先日記事にしたように、大嘗祭の『衾』は、それに籠ることにより天皇霊の新生をもたらす祭儀だと私は思います。同じように洞窟の神社仏閣は、本来死と新生あるいは熟成の意味があったはずだと思っています。いずれにしろ洞窟はそれぞれ個性がまったく違います。その中の祠やお堂の形状ももそれに合わせて独自性が強く、見る者を感動させます。本日載せたのはほんの一部ですが、興味のある方はぜひおいでください(^^♪毎日更新はキビシイですが、三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

神秘の岩窟に隠れた神社仏閣を訪ねて