最上本山 御瀧 龍泉寺は、岡山市北区下足守にある日蓮宗最上教総本山の寺院で、天平勝宝年間（７４９～７５７年）に、この地で山岳修行していた報恩大師が創建したと伝えられています。お寺とか日蓮宗とか、仏教系には興味はないんだけど、なんて言われる方もあるでしょうね。しかしここは、少なくと…… more も弥生時代にまで遡る古代信仰の聖地のようなのです。ホームページには、「古来、磐座（いわくら）信仰の霊地で、修験道を極めた報恩大師の山岳修行の場であったと共に、龍王山の西麓にあり、龍神を雨乞いの神・水の神として信仰し、お稲荷さんを農耕の神・豊作の神として信仰する民間信仰の霊場です。」と記されています。例えば、こんな巨石。さらに古代遺跡もあって、ぎっしりと内容の濃いお寺なのですが、本日は龍王池伝説を紹介します。　　☆ホームページからお借りした案内絵図をごらんください。本堂の右手に、竜王池があります。紅葉のトンネルを抜けて少し上がると、こんな広々とした池が出現。この龍王池は、ただの溜池ではありません。池自体が八大龍王の御神体なのです。もちろん釣り人はいません。池畔にはいわくありげな岩が散在しています。これは、聖なる岩にしばしば見られる白い筋が入っています。どうも龍神にかかわる特別な磐座のようにも思えます。対岸から望遠で眺めると、この岩はまるで白いリボンを結んだような不思議なデザインでした。　　☆さて、池がご神体というのは、大変珍しいパターンです。しかし八幡信仰の総本山たる宇佐八幡に深く関わる大分県中津市大分の薦神社にも、ご神体の三角池があります。ここでは、池を内宮、神殿を外宮と称しているぐらいですから、池の重要性が分かります。古いご神体は磐座やご神木がポピュラーですが、「聖なる池」も古代信仰として存在するわけです。さて、龍王池の鳥居前には、こんな巨大な碑が立っていました。八大龍王大宝塔です。適当に他所から石碑を運んできたのではなく、昭和１７年に、御神体の龍王池の南側に眠っていました巨石を掘り起こして建立したという由来ですから、まさにご神体の一部ということになります。寺伝によると龍王池の名前の由来は古く、吉備津彦命の時代（紀元前200年頃）までさかのぼるそうです。平安時代に転記された鬼城縁起（きのじょうえんぎ）には、龍王池と龍王山の由来が次のように記述されています。吉備津彦命の軍奉行（いくさぶぎょう）であった楽々森舎人（ささもりとねり）は、超能力を持っていて、芦守山の山頂の岩をうがって、水をわき出させ、地域の人々をうるおしました。湧き出た水は、山の中腹の池となりました。その後、優鉢羅龍神（うはつらりゅうじん）が芦守山に飛来し、地域の人々を護ったので、いつしか芦守山を龍王山、池は龍王池と呼ぶようになりました。この伝説は、この地が昔から信仰の霊地であったことを物語っています。龍泉寺の境内に古代祭祀跡の巨石が残されています。 楽々森舎人は、桃太郎伝説の猿のモデルと言われています。どうもここは、吉備津彦命にもかかわる、古い聖地のようです。この説明板には、お釈迦様の生誕時に八大竜王が祝福したとありますから、公式見解でも仏教成立以前から龍神信仰は存在したことになります。おそらく池の底には、古い信仰遺物が眠っているのでしょう。なお１２月第２土･日曜日には御火焚大祭が行われ、参拝者の中には、“炎が龍の姿に見えた”と崇められる方もおられるそうです。(ホームページより)ネタ不足で困っていますが、三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

龍泉寺・炎に龍神が現れる至高の古代聖地