桜も咲きそうな春らしい日でしたので、大御堂の菜の花畑を見てから三山木駅に近い南山城の古刹・壽寶寺（じゅほうじ）を訪問しました。開運山　壽寶寺（寿宝寺じゅほうじ）宗派：高野山真言宗本尊：十一面千手千眼観世音菩薩開基：不明創建：文武天皇慶雲元年（704年）享保１７年（１７３２年）現在…… more 地に移転明治初めに近隣の寺々を合併所在地：〒610-0313　京都府京田辺市三山木塔ノ島20（2020年3月21日訪問）もとは、木津川のそばにあったそうですが、度重なる木津川の氾濫によって移転したそうです。山門お寺の隣は公園になっています。本堂扁額収蔵庫こちらに十一面千手千眼観世音菩薩立像があります。お堂の中は５名くらいがようやく入る場所で、まじかに仏像を見ることができます。本尊：十一面千手千眼観世音菩薩立像脇侍に「降三世明王」「金剛夜叉明王」がありますが、本来このような配置はないので近隣のお寺の合併の際にここしか場所がなかったという理由なのだそうです。寺前の案内看板（京田辺市教育委員会）によると、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩と五大明王のうちの「降三世明王」「金剛夜叉明王」は、元はそれぞれ佐牙神社（さがじんじゃ）の神宮寺（恵日寺）にあったものを明治初めの廃寺を機に移されたそうです。本尊：十一面千手千眼観世音菩薩立像（平安時代後期　重要文化財）像高：１８０ｃｍ※画像はパンフレットより実際に千本の手を持つ十一面千手千眼観世音菩薩は、ここ寿宝寺のほか、葛井寺、唐招提寺の三体しかないそうです。また長岡京市にある柳谷観音（楊谷寺）の観音菩薩と同木で作られたといわれることから、眼病平癒祈願に霊験があるそうです。向かって右上に赤い玉、左上に白い玉を持っていますが、赤い玉は太陽、白い玉は月を表していて、昼間の日光の下での表情、夜の月の光の下での表情、それぞれお顔の表情が変わります。日光の下では、赤みを帯びた厳格な感じの表情ですが、暗い中での月明かりの下では、穏やかな静かな表情に見えます。実際に、住職がお堂を暗くしてご説明していただきました。下記URLの南山城古寺巡礼のサイトに光の加減を変えた動画がありますが、実際に下から見上げる目線から見るともっと劇的に変わって見えますよ。実際の拝観をお勧めします。京都南山城古寺の会の「南山城古寺巡礼～寿宝寺」案内板（クリックすると拡大します）パンフレット表（クリックすると拡大します）一部１００円です。パンフレット裏（クリックすると拡大します）拝観料：３００円（前日まで要予約）駐車場：無料（公園横に数台）途中寄り道した観音寺前の菜の花畑イベントは中止みたいですが、今年もきれいに咲いていました。京田辺ひとやすみフェスティバル２０２０（2020/3/28-4/5）例年では４月の初旬にこの菜の花がつみ放題になるはずです。関連URL京田辺市観光協会～寿宝寺京都・南山城古寺の会「南山城古寺巡礼～寿宝寺」京都・南山城十一面観音巡礼（海住山寺）南山城古寺巡礼の訪問記録一覧（参考）息長山 観音寺（2015.11.8訪問）北吉野山 神童寺（2016.7.3訪問）補陀洛山 海住山寺（2014.6.22訪問）小田原山 浄瑠璃寺（2014.6.22訪問）高雄山 岩船寺（2014.6.22訪問）鹿鷺山 笠置寺（2015.5.31訪問）普門山 蟹満寺（2018.7.15訪問）開運山 寿宝寺（2020.3.21訪問）クリックしていただけるとうれしいです神社・お寺巡りランキング close

開運山 寿宝寺（京田辺市）