昨日の続きです。緊急事態宣言解除後の、２０２０年６月２２日に訪問しましたが、本堂はコロナウィルスのために閉鎖されていました。 国重要文化財の本堂正面です。 Web上からお借りした本堂内部写真です。願泉寺は、山号を「金凉山」といいます。『仏説阿弥陀経』 姚秦鳩摩…… more 羅什訳によりますと、極楽は金や宝石で出来ていることから、堂内は金箔を多用して飾られて、極楽のような仕様にしてあります。 方便法身尊像（阿弥陀如来像）です。　天文１９年（１５５０年）に、本願寺第１０世証如上人より「方便法身尊像」を下付されました。方便法身とは衆生を救済するために、具体的なかたちあるものとしてあらわれた仏身のことです。約１００×４０ｃｍです。この前で「南無阿弥陀仏」と唱えると、極楽往生できる心情になれたのでしょう。お釈迦様はこの世は苦であると言われていますが、善行を積めば極楽往生できるとも言われました。戒律を守れない悪人であっても、改心して善行を積み阿弥陀仏にすがれば、極楽往生できるとされます。 境内配置図です。 江戸時代初期１６４８年の絵図を拡大しました。 江戸時代後期の願泉寺です。 本堂前面を横から見たところです。この右側には 桜の襖絵があります。さらにこの右側には 住持御殿の唐破風玄関が見えます。このお寺は町の共有財産ではないので、卜半家は住職ではなく住持です。ほとんどの村のお寺は村所有の共有財産です。 書院は本堂の背後に位置する座敷四間と茶室で構成された江戸中期の建造物です。江戸時代に寺内町の政庁であった「卜半役所」の一部で、主に、紀州藩主の参勤交代の際の宿泊施設として使用されたと伝えられています。「花鳥の間」と呼ばれる奥座敷には、四季の移ろいを描いた山水の障壁画が残されています。江戸中期、京都の狩野派の手によるものといわれています。重要文化財の平成大修復と同時に修理が行われ、各所の修復と同時に、二階の屋根裏部屋が復元されました。 政庁（政所）部分は明治維新の時に、新政府のものとなり、後に貝塚市立北小学校になりました。藩ならば藩主を陣屋の外に退去させたのですが、ここはお寺部分が朴半家に残りました。真宗以外の寺院なら僧侶は妻をもてないので、一代限りですが、卜半家は妻を持てたので、現在も続いています。 現地にあった案内板です。   太鼓堂と井戸屋形です。 重要文化財の太鼓堂です。太鼓堂は、享保４年（１７１９年）に建立された二重・二階建の堂で、屋根は入母屋造、本瓦葺です。内部には仏事で使用する太鼓があります。  井戸屋形です。 井戸屋形です。 鐘楼と経蔵です。 鐘楼です。鐘楼は、昭和２０年の空襲によって焼失したため、昭和２３年に貝塚市森の青松寺から移築されたもので、１７０２年の建築です。平成大修復では、屋根瓦葺替等のほか、基壇の改修や礎石の交換も行っています。つりさげられている銅鐘は、鎌倉時代の貞応３年（１２２４）に鋳造されています。 鎌倉時代の銅鐘拡大写真です。 経蔵です。経蔵は貞享５年（１６８８）に建立された経典の収蔵施設です。土蔵造で、屋根は宝形造、本瓦葺です。 境内から見た表門と目隠塀です。この目隠塀は珍しいものです。 今回はここまでで、明日に続きます。 読者募集中ですので、読者登録はここのリンクです。希望があれば、読者相互登録します。毎日午後８時半頃に更新しています。「相手わかるように」に設定して読者登録してください。読者のブログ村・ブログランキングは出来るだけ押しに行きます。 Ｃｔｒｌキーを押したままで、ポチしたら画面が飛ばされません。 お手数ですが、よろしく。ぽちっと押すだけ                                                                                                                                                                                              　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　          　　    　お願いします。  close

貝塚寺内町　４　願泉寺２