和歌山県海南市の藤白神社の続きです。参道の途中右手に石鳥居があり、進んだ先に有間皇子（ありまのみこ）神社があります。有間皇子は孝徳（こうとく）天皇（第36代天皇）の皇子ですが、658年に斉明（さいめい）天皇（第37代天皇＝35代皇極（こうぎょく）天皇）と中大兄皇子（なかのおおえの…… more おうじ＝後の天智天皇（第38代天皇）への謀反計画が発覚し、近隣の藤白坂で処刑されています。享年19歳。有間皇子神社です。有間皇子の霊を慰めようと、地元の有志によって1981年に創建されたものです。毎年11月に有間皇子祭りが行われています。有間皇子神社近くにある万葉歌碑です。「藤白の　み坂を越ゆと　白たへの　わが衣手は　濡れにけるかも」（作者不詳）と刻まれています。徒歩約5分の藤白坂にある有間皇子の墓です。有間皇子の墓に向かって左隣にある万葉歌碑です。「家にあれば笥（け）に盛る飯（いい）を草枕（くさまくら）旅にしあれば椎（しい）の葉に盛る」と刻まれています。有間皇子が護送途中に詠んだ歌で、「家にいると食器に盛って食べるご飯を、今は旅の途中なので椎の葉に盛っていります」という意味だそうです。藤白坂にある丁石地蔵（ちょうせきじぞう）です。1700年初め頃に藤白坂の距離を明確にするとともに、道中の安全を祈願して1丁（1町、約110ｍ）ごと、計17体が安置されています。（現存4体、他は復元、藤白坂の丁石地蔵は当時のもの）拝殿に向かって左手にある恵比寿神社です。恵比須神社に向かって左手にある巳神社です。巳神社の手前、左手に円座石（わらうだいし）があります。亀石ともいわれています。この石に酒を飲ませて祈願すれば、酒嫌いになるといわれ、深酒を心配して健康を祈る家族の姿が見られるそうです。私にとっては・・・。その3に続きます。 close

藤白（ふじしろ）神社　その2