車を走らせ菊水寺へ向かいます。秩父は秋は秋で、さまざまなお花で彩られています。田んぼの畝に植えられた彼岸花。道路沿いにはコスモスやキバナコスモス、31番の観音院ではピンクの秋海棠（シュウカイドウ）が真っ盛りだったし、紅葉前の素敵な季節秩父観音第33番札所・延命山菊水寺の門前に到着…… more 。門前の傍らに咲く紫苑（シオン）もきれい！門柱に「大桜山長福寺」とあるのは、札所の菊水寺は、江戸時代に別当寺の長福寺の境内に移されたからです。参道には八重桜が植わり、4月中旬から下旬が見頃だそう。本堂ご本尊は聖観世音菩薩。（案内板より）平安時代末の作で、県指定文化財彫刻部門の第一号指定です。本堂内は土間になっており、ふたつの大絵馬が掛かります。「孝行和賛の図」は親孝行の勧めです。「子返しの図」はかつて行われていた子の間引きを戒める絵で、母親が鬼の姿で描かれています。ご本尊はお厨子の中ですが、2体の御前立が安置されます。観音霊験記8人の盗賊が出没する八人峠で、盗賊たちが旅の僧をを襲ったが、盗賊たちは僧に諭され、改心した。僧は、菊水という霊泉で身を清めれば寿命が延びると言い、3体の観音菩薩を盗賊たちに与えた。その観音菩薩が祀られた草庵が菊水寺となり、後に長福寺境内に移され、現在に至るとのことです。僧が菊水の井戸水で服薬して80歳を過ぎても若々しかったという菊水の井戸は所在不明になっていて、境内に菊水の井にちなんだ手水場があるのですが、コロナ対策なのでしょうか、残念ながらカバーが掛かっていました。県内最古の芭蕉句碑寛保3年（1743）の芭蕉五十回忌に建立されました。揮毫は「秩父三十四所観音霊験円通伝」の著者の建部綾足（たけべあやたり）（円宗）によるもの。境内の石仏御朱印をいただきました。それから、長らく各札所で配布されていた散華（平成26年の甲午総開帳の時のもの）をもぐままはずっと集めて台紙に貼っていたのですが、随分と時間が経ってしまったので、昨年令和元年12月末で配布を終了されたそうです。もぐまま、残念ながら、あと2枚というところで集めきることができず残念です。さて、次はいよいよ秩父三十四観音の結願札所で、もぐままは西国、坂東、秩父の日本百観音も達成する水潜寺です。ワクワクします（9月28日参拝） close

菊水の霊泉が由来 秩父観音 第33番 菊水寺