香川県三豊市高瀬町羽方に鎮座する、大水上神社。社名からも想像できるように、宮川の祭祀が起源のお社なのでしょう。こんな場所が境内にありました。ここには黒白のうなぎが住んでおり、黒うなぎが姿を見せると雨、白うなぎが姿を見せると日照り、蟹が出ると大風になるという、不思議な言い伝えがあり…… more ます。さらにその少し上流には、夫婦岩と呼ばれる巨大な丸石。そして夫婦岩から谷川を挟んだ斜面には、千五百皇子社の迫力ある磐座群。千五百皇子社という名前の由来としては、日本神話における黄泉の国訪問譚が関係しているそうです。亡くなったイザナミを追って黄泉の国へ来たイザナギは、見るなと言われたのにイザナミの悲惨な姿を見てしまいます。怒ったイザナミは「一日に千人人間を締め殺す」と言い、それに対してイザナミは「そう言うなら、私は一日に千五百人ずつ産ませよう」と答えます。千人絞め殺すなんて、神さんがそんな無茶苦茶なこと言うたらあきませんがな、なんて思ってしまうこの神話がもとになって、千五百皇子社があるのだとか。うーむ、夜にはここに行きたくないです(*_*)で、このお社の手前にあるのが、今回注目したいこれです。千五百皇子社の磐座群に気を取られて見過ごしやすいのですが、見れば見るほど不思議な形状です。側面から見ると、穴の形が変わります。しめ縄を見ると、これが大変重要な磐座・石神である事が判ります。これは産霊神という聖なる岩のようです。陰陽石として子孫繁栄と子授けの神なのだそうですが、こんな類例を見たことはありません。千五百皇子社とも関係があるのでしょうか。降雨量の少ない地域における貴重な水源であり、しかも巨石磐座信仰が生起するにふさわしい場所であることから、原始的神社信仰が芽生えたのはよく理解できます。しかし、これほどの巨石がごろごろありながら、人工的な小岩をなぜわざわざ聖域を区切って祀る事になったのでしょう。いずれにしろ、この不思議な造形には、元々何か特別の意味があったような気がしてなりません。ネタ探しは四苦八苦ですが、クリックよろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

大水上神社・なんとも不思議なモノがここにも